日本アカデミー賞も受賞!“表現者”アイナ・ジ・エンドが見せる、ジャンルを超越する多才さ

初写真集も話題に!勢いが止まらないアイナに注目

日本アカデミー賞も受賞!“表現者”アイナ・ジ・エンドが見せる、ジャンルを超越する多才さ

3月9日(土) 8:30

岩井俊二監督が手掛けた『キリエのうた』(23)で映画初主演を飾ったアイナ・ジ・エンドが、昨日3月8日に開催された第47回日本アカデミー賞で、いまをときめく若手俳優たちと共に新人俳優賞を受賞。2023年6月のBiSH解散以降、表現者、女優としてソロで活動する彼女の多才さに、大きな注目が集まっている。
【写真を見る】こんなアイナ、見たことない!10年間を振り返る初写真集が発売

■映画初主演作『キリエのうた』で難役に挑み、新人賞を獲得

『キリエのうた』は、アイナ演じる“歌うことでしか声が出せない”路上ミュージシャンのキリエを中心に、降りかかる苦難に翻弄される男女4人の13年間の物語が切なくドラマティックに交錯していく物語。アイナは映画初主演を飾るだけでなく劇中歌として6曲を制作し、圧巻のパフォーマンスを披露した。

新人俳優賞受賞に際し「映画の撮影は、キャストの裏側で何百倍の数のスタッフさんが動いてくれていて、『この人たちのおかげで映画が撮れるんだ、出ている人たちだけがすごいんじゃないんだ。この方々がこうやって守ってくれてるから、私は私のお芝居と、歌うことに精一杯でいいんだ』って思えた瞬間でした」と撮影時を振り返ったアイナ。「将来は自分のことというより、自分が教えてきてもらったことを次の世代に、未来の子どもたちに愛をもって教えていきたいという気持ちが強いです」と今後の活動についての抱負も語っている。

また、アイナは同作で第48回報知映画賞新人賞や、第97回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞と、国内の名だたる映画賞で新人賞を獲得。キネマ旬報ベスト・テンの表彰式では、岩井監督や共演者、スタッフやファンへの感謝を述べ、劇中歌の制作秘話などを述懐。「こんな私が映画に出られるのか不安でしたが、お芝居の教科書みたいな広瀬すずちゃんについていくことで、お芝居が楽しくなっていきました」と謙虚さを湛えたスピーチに、大きな拍手が贈られた。

『キリエのうた』のBlu-ray&DVDは、5月29日(水)にリリースされる。Blu-ray豪華版・通常版、DVD豪華版・通常版の計4形態で発売され、豪華版には本編映像に加えてメイキングや各舞台挨拶・イベント映像など約2時間にも及ぶ映像が収められた特典ディスクなどが同梱になる。

■人気作の主題歌を次々と担当。待望の1st写真集も発売決定

女優としての活動のほかにも、2023年10月期に放送されたテレビアニメ「薬屋のひとりごと」の第1クールエンディングテーマとなった「アイコトバ」や、TBS系列の日曜劇場で現在放送中のテレビドラマ「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」の主題歌として書き下ろした「宝者」など、映像作品の主題歌を担当することが続いているアイナ。

YouTubeで話題を集め、単行本化されるやベストセラーを記録した同名書籍を映画化した『変な家』(3月15日公開)では、同作のために主題歌楽曲「Frail」を自ら書き下ろし。「初めて(『変な家』を)観させていただいた時に、衝撃で寝付けず、曲作りを始めたのを覚えています」とコメントを寄せたアイナは、「とても学びにつながり、食らいついていくように制作した期間でした。この曲一つで花を添えられたらうれしいです」と楽曲への想いを語っている。

そして来月4月6日(土)には、待望の初写真集となる、「アイナ・ジ・エンド1st写真集『幻友』」も発売。2015年のBiSH結成当時のあどけなさの残る表情から、1stソロアルバム「THE END」の発売や初主演ミュージカル「ジャニス」に挑んでいた時期、誕生日の記念写真や大切な仲間と過ごすゲームセンターでの一コマ、レコーディング時の秘蔵フォトなど、2024年に至るまでの10年間の歩みがぎっしりと詰め込まれた一冊に仕上がっている。

親友のフォトグラファー興梠真穂とプライベートで撮り溜めた膨大な写真群から厳選された本書に、アイナ自身が紡ぎ出した言葉は「幻友」。“友という幻”という切なくも温かい響きをもったこの言葉は、初恋に似た親友、という意味を込めて名付けられた。この写真集では、アイナ本人がそんな“幻友”と一緒にいるかのような親密な距離感を表現。本書を通して、まだ出会ったことのない彼女に出会えることだろう。

■写真展「アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友‐」も開催!

さらに、本書の発売を記念した写真展「アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友‐」が、PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)にて3月29日(金)〜 4月15日(月) 11:00-21:00まで開催される。ここでは、展覧会に合わせて本人が作詞作曲した展覧会オリジナル音源を聴きながら楽しめるということで、ファンならずとも必見だ。

展覧会では、特装版「幻友 PARCO EDiTiON」を3月29日(金)より販売。特装版「幻友 PARCO EDiTiON」はPARCOだけのアザーカバー仕様となっており、未公開カットを使用した2024年度カレンダー(A4サイズ/16P予定)が付属する、ファン必携の保存版アイテムとなっているので注目してほしい。

音楽や演技だけにとどまらず、枠にとらわれない唯一無二の表現者として独自の道を突き進んでいくアイナ・ジ・エンド。今後も彼女の活動から目が離せない!

文/久保田 和馬


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