テレビ大好きイラストレーター・渡辺裕子さんが、お気に入りの番組をかわいいイラストで紹介する連載「いつもテレビをみています」。第21回は「ニノさん」(毎週日曜朝10:25-、日本テレビ系)をチョイス。
3人が老人になっても、達人として刀で切り続けてほしい「久保みねヒャダこじらせナイト」/いつもテレビをみています#20■友だちの家で後ろからゲラゲラ笑って見せてもらってるような気分
私が二宮和也さんについてイメージすると、どうしてもドラマや映画で見た役柄に引っ張られてしまいます。 「VIVANT」ではテロ組織のナンバー2で、裏切りを許さない冷酷な男。「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」では記憶喪失になった、謎の逃亡者。影があるけれど人への愛を忘れていない青年、というイメージ。それだけ、どの作品でも二宮さんの演技が際立って真に迫っていて、心に残るからなんですが、ある日偶然「ニノさん」を見て、積み重ねていたイメージがいい意味でガラガラと崩れました。ドラマで見ていた暗く深みのある表情はどこにいってしまったんでしょう。本当はこんなに、明るく軽く……というか軽やかで、おもしろい方だったんですね。「ニノさん」を見ていると、友だちの家におじゃまして、二宮さんを中心にみんながゲームしているのを、後ろからゲラゲラ笑って見せてもらってるような気分。
■相手に気を遣わせない普通の人っぽさが、二宮さんのいいところ
菊池風磨さんをはじめとするレギュラー陣とのじゃれあいや遠慮のないツッコミ合いなど、みなさんほんとに仲がいいんだなあと言う感じで楽しい。レギュラーメンバーだけでなく、ゲストの人たちも、二宮さんの前では本当にリラックスしていて、全員がおもしろい。相手に気を遣わせない、スターらしさのない普通の人っぽさが、二宮さんのいいところだと思います。そしてゲストの俳優さんたちに、「ニノの演技はすばらしい」などまっすぐ褒められると、照れてモゾモゾと変な動きを始めてしまうところも好きです。こんなに楽しくて普通の人(とはいえ、もちろん大スターなのですが)が、ドラマでは一転して別人となり、ハラハラさせてくれたり泣かせてくれたり怖さにぞくっとさせてくれるのが不思議。これからは演技する二宮さんも、周りのみんなを笑顔にするニノさんも、どちらも楽しませていただこうと思ってます。
■イラスト・文/渡辺裕子
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