二宮和也が出演する「ニノさん」(毎週日曜朝10:25-11:25、日本テレビ系、Huluでも配信)のスペシャル番組「ニノさんとあそぼ」が2月25日に放送。“ニノさんファミリー”がスタジオを飛び出して全力で楽しむ姿から、番組の優しく楽しい空気感が伝わってくるスペシャルとなった。
【写真】手を振ってほほ笑む二宮和也

「ニノさんとあそぼ」は、二宮がMCを務める「ニノさん」のスペシャル番組で、今回は第3弾。“ニノさんファミリー”がスタジオを飛び出し、仲の良いゲストと一緒にひたすら遊び尽くした。

■渡辺謙、二宮和也の演技の特徴語る

ゲストの一人、渡辺謙とは「1泊2日マル秘東北ツアー」を実施。渡辺は、東日本大震災の後に被災地を回り、気仙沼にカフェをオープン。今回は「気仙沼の今を見てほしい」と、1泊2日の東北ツアーを渡辺自らプロデュースした。

食事中、渡辺は二宮に「ニノは40過ぎてスタイルが変わったり心持ちは変わったりしてるの？」と質問。二宮は「独立したんで、呼んでいただける現場にはなるべく顔を出したいと思って必死にスケジュールやってます」と答えた。スケジュール的にはどのくらい先まで見据えているのかと聞かれると、二宮は「11月ぐらいまでは(埋まってる)。脇役と言ったら失礼ですけど、そういうのもやってたりするので」と明かした。

渡辺は自分もそうだったと言い、30代で悪役やNo.2の役をやり始め、今まで見えなかったことが見えるようになったと回顧。「自分が何を目指しているのか、そういうのってやっぱりちゃんと自分で選択するべきタイミングがあるんだなとそのとき思ったね」と振り返った。

二宮と渡辺は2006年に映画「硫黄島からの手紙」で共演した。俳優・二宮和也について渡辺は「硫黄島の頃は、いい意味でものすごいフラットだった。『ちゃんとこいつ考えてるのかな？』みたいなさ(笑)」と語り「ニノのスタイルは嫌いじゃないのよ。割と普通に呼吸してるみたいに芝居始めるじゃない。俺もずっとそれがやりたくて、40歳ぐらいまでそれかかったのよ」と告白。渡辺は「それがニノの特徴」と説明していた。

■二宮和也、人生初バイト

渡辺は地元の人の「みんなで集まれる場所がほしい」という思いを実現するために、震災から2年後の2013年にカフェ「K-port」をオープン。渡辺自身も店に通いながら地元の人々と交流を続けてきた。渡辺はお客さんにサプライズをしたいということで、二宮がマスク姿で店内に潜入し、人生初のアルバイトに挑戦。二宮はバレることなくしっかりと働き、渡辺がネタバラシをするとそこにいたお客さんたちは大喜びしていた。

■画面越しにも伝わるニノさんファミリーの空気感

二宮の人生初のアルバイトや、Mrs.GREEN APPLEとディズニーリゾートではしゃぐ姿など、盛りだくさんだった約2時間。番組内で渡辺が「自分たちが楽しくないと見ている人も楽しくもなんともない」と言葉にしていたが、今回の「ニノさん」でもニノさんファミリーが全力で楽しんでいる姿が印象的だった。予告の段階から「楽しそう」と感じてしまったほどだ。

スタジオを飛び出していつもと違う環境に置かれると、その人たちの関係性がより濃く見える。ツッコみ合ったり笑い合ったり、お互いのことをよく知っているからこそあふれ出る“ニノさんファミリー”の空気感。その空気は、一朝一夕でできるものではなく、長年少しずつ積み上げてきた信頼感のあらわれなのだろう。その上で、ゲストを巻き込むことも忘れない。

二宮は2023年に独立。スケジュール管理を含め、それまでとは環境ががらりと変わったはずだ。しかしその中でも変わらない場所や時間があることは、本人だけではなくファンもほっとするはず。「ニノさん」は、出演者だけでなく、番組スタッフの愛も画面越しに伝わってくる番組だ。2024年は11月まで既にスケジュールが埋まっていると明かしていた二宮。これからの活躍を期待しつつ、毎週どこか優しく楽しい気持ちになれるこの番組を今後も楽しんでいきたい。


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