『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が北米の連休週末を制し初登場No. 1!ジャマイカでは史上最高のオープニング成績を樹立

バレンタインデー公開の『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が北米の閑散期を打ち破る!/[c]Everett Collection/AFLO

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が北米の連休週末を制し初登場No. 1!ジャマイカでは史上最高のオープニング成績を樹立

2月25日(日) 12:30

先週末(2月16日から18日)は、“大統領の日”の祝日とつながる連休の週末。このところ閑散期が続いている北米興収ランキングにも少しばかりか回復の兆しが見え始める。それでも祝日を含めた週末4日間の全作品の総興収は9421万ドル。2021年という例外を除けば、“1億ドル割れ”を記録したのは1996年以来のことだ。
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そんななかでNo. 1を獲得したのは、伝説的レゲエミュージシャンのボブ・マーリーの生涯を描いた音楽伝記映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』(5月17日日本公開)。もともとは今年1月の“マーティン・ルーサー・キングの日”の連休週末に公開される予定だったが、昨年の俳優組合のストライキの影響や、同じパラマウント配給で配信リリース予定だった『Mean Girls』が急遽劇場公開にシフトしたことを受けて約1か月、バレンタインデー当日の水曜日公開に延期となっていた。

結果的にそれらはプラスに働いたといえよう。初日の水曜日のデイリー興収は1400万ドルで、水曜日公開作の初日成績としては歴代29位。そもそも水曜日公開というのはサマーシーズンや感謝祭、クリスマスなどの超繁忙期に見受けられるイレギュラーで、一般的に閑散期となりやすい2月に水曜日公開された作品としては『パッション』(04)の2655万ドルに次ぐ歴代2位の初日成績に。いつにも増した“超閑散期”にしては上々な滑りだしだ。

そして週末3日間の興収は2865万ドルと、同じ音楽伝記映画のジャンルに含まれる『ロケットマン』(19)のオープニング興収2572万ドルを上回り、1館あたりのアベレージ興収は『エルヴィス』(22)の7990ドルを上回る8098ドルを記録。祝日を含めた公開から6日間の興収は5105万ドルであり、当初の予測であった3000〜3500万ドルをゆうゆうと越えてきた。

ちなみにボブ・マーリーの故郷であるジャマイカでは、初日のデイリー興収がおよそ10万ドル。当日の国内の映画市場シェアの89%を独占する大ヒットとなっており、ジャマイカの歴史上最高の初日成績を叩きだしたとパラマウントが発表している。

一方、同じバレンタインデー当日公開だったソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の最新作『マダム・ウェブ』(日本公開中)は、『ボブ・マーリー』よりも500館近く多い4000館以上の大規模で公開されたものの、初日のデイリー興収605万ドル、週末3日間興収1533万ドル、公開6日間興収は2605万ドル。週末3日間の成績でSSUの前作『モービウス』(22)と比較すると40%程度。昨今言われ続けている“ヒーロー映画疲れ”はかなり顕著なものになりつつあるようだ。

ところで北米では、2月23日から『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(日本公開中)が公開されいる。22日の木曜日に行われたプレビュー上映の成績は速報値で180万ドルと伝えられており、週末3日間では前年の『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(23)の興収1011万ドルと同等のパフォーマンスになるとの予測が。詳細は次週追ってお伝えしたい。


文/久保田 和馬


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