<おっさんずラブ-リターンズ->Pが明かす田中圭らキャストの魅力「超絶技巧をオファーできるのは、日本で田中圭さんだけ」

「おっさんずラブ-リターンズ-」プロデューサーにインタビューを実施/(C)テレビ朝日

<おっさんずラブ-リターンズ->Pが明かす田中圭らキャストの魅力「超絶技巧をオファーできるのは、日本で田中圭さんだけ」

2月22日(木) 7:00

田中圭主演、吉田鋼太郎、林遣都らが出演するドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」(毎週金曜夜11:15-0:15ほか、テレビ朝日系)。「おっさんずラブ」シリーズは、2016年に単発ドラマ、2018年に連続ドラマが放送。2019年には映画化がされ、さらに航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマも放送された。今作は、2018年版“おっさんずラブ”の続編となる。
【写真】愛すべき「おっさんずラブ-リターンズ-」キャストが勢ぞろい

新婚生活を送る“はるたん”こと春田創一(田中)&牧凌太(林)と、彼らの新居に乱入してくる、元「天空不動産」東京第二営業所の部長で、現在は“家政夫の武蔵さん”こと黒澤武蔵(吉田)が、新しい“愛のカタチ”を模索していくドラマとなっている。

今回WEBザテレビジョンでは、今作を手掛けるプロデューサーにインタビューを実施。キャストの魅力や裏側を語ってもらった。

■2年前に見たドキュメンタリーがきっかけで再始動を決意

――「おっさんずラブ」の続編を制作した理由を教えてください。

5年前に「天空不動産編」が終わったときから、この物語の続きをいつか描きたい、という気持ちは心の奥底にありました。今回、いろんなパズルのピースがはまって、全キャストが再び集まれたこと、本当にうれしく思っています。

再始動のきっかけは2年前に、偶然見た短いドキュメンタリーでした。「おっさんずラブ」を見たことで元気をもらい、奇跡的に病気が回復した…という内容で、とても驚いたと共に勇気をもらいました。たったひとりでもこのドラマで救われて笑顔になった人がいるならば、また踏み出してみよう。そしてキャストスタッフ、応援し続けてくださる視聴者に恩返しをしたい、そう思ったのが続編を決めた理由です。

■お互いへの愛情とリスペクトにあふれている撮影現場

――撮影現場の雰囲気はいかがでしょう?

相変わらず、撮影現場は笑いが絶えず、その一方でいざ本番になるとどこまでも真剣。5年の時を経て、お互いへの愛情とリスペクトにあふれているなと感じます。

そして純粋に、毎日が楽しいです。クランクインして3日目くらいから、スタッフ全員のライングループにアルバムが出来て、現場の思い出写真をみんな溜めるようになって…「いやまだロスになるのは早くないか?」と微笑ましかったです(笑)。

キャストたちのご家族もたくさん現場に遊びに来てくださって、撮影現場全体が家族ぐるみのお付き合いのようになっていて、図らずも今作のテーマ「家族」がそのままチームの姿になっているように感じます。

撮影残り2週間となった第7話ラストシーンの自販機ロケの日に、田中圭さんが「どうしよう、もうセンチメンタル」とおっしゃっていて、私自身も撮影が終わってしまうのが寂しい気持ちになりました。

■「はるたんと、座長に感謝する最終回にしたい」

――主演の田中さんの現場での様子はどうですか?

圭さんのはるたんは、アラフォーになっても世界一。温かくて太陽みたいで、ともすれば罪深い行動の数々も「悪気はないんだよな」とつい赦し愛さざるを得ないのは、ほかの誰でもない圭さんが演じるからこそだと思います。

本作は幕の内弁当のように要素が多くアップダウンが多いのが特徴ですが、シーン終わりの春田の表情で物語がリードされていることが非常に多いと、編集を見ると気付きます。

誰より脚本を読み込んで物語全体を繋げる役目も座長として担ってくださっているなと感服すると共に、現場で全てのキャラクターからあふれるお芝居の数々も全て掬い取って、周りのキャラごと魅力的に昇華するその姿に、日々感謝と尊敬を抱いています。

――田中さんが主演として引っ張っていらっしゃるんですね。

圭さんが座長として真ん中に立ってくださるからこそ、このチームはあると思います。
そもそも「秋斗」なんていう二役を頼めるのは、そして「それを物まねする春田」なんていう超絶技巧をオファーすることができるのは、日本で田中圭さんだけではないでしょうか(笑)。

最終話の脚本打ち合わせをしている時に「はるたんと、座長に感謝する最終回にしたい」という話になって。いつもはるたんと圭さんは、みんなのために走って叫んで泣いてばかりだねと。そんな彼に私たち“おっさんずラブチーム”という≪家族≫ができることはなんだろう、と考えた結果生まれたのが、最終回になります。圭さんにその思いが届いているかは、分かりませんが(笑)。届いていたらいいなと願います。

■武蔵役の吉田鋼太郎は「魔王でありながら絶対無敵のアイドル」

――武蔵役の吉田さんについても教えてください。

武蔵役の吉田さんは、魔王でありながら絶対無敵のアイドル。今作では「家政夫」「姑」と立ち位置の変化はありますが、毎話毎話“この人がヒロインだ”ということを思い知らされるお芝居の数々に息を呑む日々です。

推し活するヲタのようなせりふも、アーニャのようなせりふも、鋼太郎さんが言うからおかしみがありますし、第8話の「余命1カ月の家政夫」からビデオメッセージが送られるシーンでは、圭さんや林さんはもちろん、カットがかかった瞬間スタッフもみんな泣いていて。それだけ鋼太郎さんの存在は大きいのだと噛みしめた瞬間でした。

――牧役の林さんについてはいかがでしょう?

林さんは、前作では切ないシーンが多かったのですが、今回は姑・武蔵に負けじと繰り広げる“狂犬チワワ”な様子も魅力的です。

第5話で春田がうっかり武蔵を新婚旅行に誘ってしまった時の“地獄のような顔”は「こんな引き出しがあったのか…」と慄き爆笑しましたし、かと思えば第8話のホームパーティーのシーンでは、ご本人が武蔵のキッチンでの華麗な手さばきをまねようとして、卵をお手玉しようとして割りまくる…というど天然な一面を発揮するなど、目が離せません(笑)。

■井浦新&三浦翔平には「むしろ頼るような気持ちの方が強かった」

――今シーズンから参加の井浦新さん、三浦翔平さんの起用理由を教えてください。

今回はキャスティングというより、新しい家族を迎え入れるような感覚がありました。どんな作品でも「続編に新規参入する」というのは相応の負荷がかかると思います。同時に、現メンバーを脅かすような新たな風を巻き起こしてほしいという期待感もある。誰となら、共に覚悟を背負いながら、楽しんで作品作りに立ち向かえるか…そう考えた時に、井浦さんと三浦さんが浮かびました。

「にじいろカルテ」(2021年)や「あのときキスしておけば」(2021年)でご一緒していて、人柄としても俳優としても尊敬する彼らだからこそお願いしたいと、むしろ頼るような気持ちの方が強かったと思います。

――お二人のキャラクターはどのように作られたのでしょう?

「お隣さん」「公安」など大枠は決まっていましたが、細かい性格やキャラの持つ雰囲気は、お二人が決定したあとに「これまでドラマで見たことがない魅力を引き出したい」という気持ちで設定を落とし込みました。

――井浦さん、三浦さんの現場での様子はいかがでしょうか?

井浦さんは空気清浄機のような、大きな天使のような人です。和泉も「いずぽや」と親しまれていますが、新さん自身もぽやぽやしていらっしゃって現場で「あらぽや」と呼ばれたりしています(笑)。

が、本番になると予想もしないお芝居が飛び出すので日々驚かされます。たまにお芝居の相談をしてくださる時も、脚本の深淵を読み解いていらっしゃってうれしくなりますし、新さんの表現力の奥底には、彼の人柄に由来する深さがあるのだなと思います。

三浦さんはパブリックイメージよりも、ちょこっと不器用でとても真面目な人で、菊之助に近い人だと私は思っています。

井浦さんのことが大好きなのですが、いつもツンデレ対応されていて(笑)、でもクランクインで緊張している時に井浦さんが急にサプライズで抱きしめたり、和泉と菊のシーンの最中で急にト書きにない行動で優しくしたり…という時の、三浦さんの少年のようなはにかみ笑顔がとてもかわいらしく、二人の関係性がドラマに良い影響を与えてくださったなと思っています。

あとは、三浦さんは誰より早くからクランクアップを寂しがって「半年くらいやりたかった…」と小さな声でおっしゃっていて、ほっこりしました。

■レギュラーキャストの面々は、非常に心強い存在

――レギュラーキャストそれぞれの魅力も教えてください。

5年の間にさまざまな主演作を経て再集合してくださったレギュラーキャストの面々は、非常に心強い存在です。

相変わらず眞島秀和さんは非常に真面目な方で、本番前に神妙な顔で「ちゃんと演じられるだろうか…」と漏らした10秒後に、びっくりするほど振り切ったクレイジーなお芝居をなさって、なのにカットがかかった瞬間「大丈夫だった…?」と不安そうにいらっしゃる。その恐ろしいまでのまっすぐさがある意味で武川らしく、全力投球してくださっているのだなとありがたく感じます。

5年前は初々しかった金子大地くんもすっかり貫禄が増して“大人の男”の風格を感じます。が、大塚寧々さんとのシーンではやっぱり照れながら演じている姿を見ると、かわいらしいマロのままだなと思ったりもします(笑)。

マロと蝶子のその後は描きたかった部分なので、個人的にも見ていて楽しいです。和泉や菊之助の人生相談にそっと乗るのも、蝶子らしく、そして寧々さんらしくて温かいなと思います。

内田理央さん演じる今作のちずは、ものすごくカッコよくてかわいくて、個人的に「大好きで賞!」をあげたいくらい成長したキャラクターになったと思います。春田をバッサリ斬りながらも背中を押す優しさや、牧の親友としての心強さが魅力的で、それは内田さんの中から湧き出るものだなと感じます。

伊藤修子さんの第7話の「6人で家族じゃない」のシーンや、児嶋一哉さんの第6話の結婚前夜に春田に価値観について語るシーンなど、前シーズンで描き切れなかった全キャラクターたちの“熱いシーン”の数々が今作を支えていると思います。

■お気に入りは第6話の結婚式シーン

――個人的にお気に入りのシーンやせりふなどはありますか?

第6話の結婚式で、二人が一歩足を踏み出したところは、編集でもオンエアでも涙が出ました。「5年の時を経て、春田と牧がやっと結婚式を挙げることができてよかったな」とこれまでの日々が思い出されるようでした。特に、ドアの前でお互いの顔を見る二人の表情が素晴らしかったです。

――“ぜひここに注目してほしい”こだわりポイントはありますか?

毎話渾身のタイトルバック、話数ごとに小さく変化する美術セット、各キャラのメッセージアプリのサムネイルやこだわりの持ち物、シーンごとのちょっとしたヘアメイクや衣装の機微、音楽のかけかたの特徴や変化など、スタッフが細部までこだわりぬいた“愛のある演出”の数々に注目してもらいたいです。

また、おっさんずラブは縦横無尽なキャストたちのお芝居が魅力ですが、それを零さず映像に収める技術スタッフのプロフェッショナルな姿にもご注目いただきたいです。爆笑シーンの裏にある戦乱に挑んでいるようなスタッフのみんなの雄姿を、SNSのメイキング映像でぜひご覧いただけるとうれしいです。

――クライマックスにかけての作品の見どころを教えてください。

第8話は「余命1カ月」と宣告された武蔵と、それを知った春田と牧、そして周りの人たちの物語が描かれます。

愛する人がそばにいる日常は当たり前じゃない。だからこそ、後悔しないように一瞬一瞬を大切にしたい。そんな風に、みんなが愛する人をぎゅーっと抱きしめたくなるお話になったらいいなと思います。

――放送を楽しみにされている視聴者へメッセージをお願いします。

今作のテーマは「家族」です。でも今の時代、家族の定義ってなんだろう。法律、血の繋がり、共に暮らしているかどうか…さまざまな価値観が存在すると思いますが、少なくとも私にとってこのチームは、まさに「家族」だなと思っていて。唯一無二の帰る場所、そんなみんなへの愛を込めた物語になればと思いながら、日々作っています。

ぜひ、アラフォーはるたんが立ち向かう「家族愛」の物語を、最後まで楽しんでいただけたら幸いです。



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