作品の数だけ海がキレイに…漂流プラスチックがアートに!? 作品を通して環境問題を考えるワークショップ

作品の数だけ海がキレイに…漂流プラスチックがアートに!? 作品を通して環境問題を考えるワークショップ

作品の数だけ海がキレイに…漂流プラスチックがアートに!? 作品を通して環境問題を考えるワークショップ

2月17日(土) 11:58

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“ビーチサンダル”をイメージしてマイクロプラスチックで作ったアート作品(作:りりさん・小学5年生)



女優、ビッグバンド「渋さ知らズ」のメンバーとして活動する玉井夕海がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「サステナ*デイズ」(毎週木曜11:30~13:00)。“子どものあした大人のきょう”をテーマに、子どもたちが安心して暮らせる未来のために、「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」の考えを軸にした“新しい毎日”を提案します。

今回の放送は、子どもたちに「大好きな海を大切にする気持ち」を「絵」で表現してもらって1冊にまとめた絵本「みんなのうみ」と、海岸漂着物を“海からの贈り物”と称し、アート創作を手段として、海浜美化啓発活動をしている団体「NPO日本渚の美術協会」を紹介しました。


絵本「みんなのうみ」を紹介するパーソナリティの玉井夕海



「サステナ*デイズ」では、2015年9月に国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の“17の目標”に真摯に取り組む、さまざまな企業の事業活動を応援するとともに、社会変革のアクションをサポートしながら、私たちが等身大でできるさりげないサステナブル生活のヒントを探っていきます。

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番組では、2020年から「子どもたちと一緒に安心してくらせる未来を絵本にしよう!」というキャッチコピーのもと、「SDGs絵本プロジェクト『みんなのうみ』」企画を進行してきました。「SDGs」の14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」をテーマに、子どもたちが大好きな“海”を大切にする気持ちを絵に描いてもらい、応募で集まった絵から1冊の絵本を作成していく企画です。

このプロジェクトを通して、“SDGsをもっと身近に感じてほしい”という番組の思いに賛同した日本製紙クレシア株式会社の協力のもと、1冊の絵本になりました。

玉井:海の生き物といっても、私たちが全然知らないものもあるので、子どもたちが想像で描いているところもたくさんあると思います。真ん中あたりのページに描かれているのは深海の生き物でしょうか? グレーのヒゲのような、髪の毛のようなものが生えていて、見た目がちょっと怖そうな魚とタツノオトコシゴのような生き物が描いてあります。

子どもたちが描いた絵は、当番組の公式サイトからも見ることができます。ぜひ皆さんご覧になってください。

▼「TOKYO FM『サステナ*デイズ』SDGs絵本プロジェクトsupported by 日本製紙クレシア」特設サイトはコチラ▼
入賞作品のギャラリー:
https://www.tfm.co.jp/sustaina/minnanoumi/

――そんな「海」にまつわる絵本を制作した当番組では毎月、「海」の魅力を伝える活動や、海が大好きな子どもたちの声をお届けしています。

今回取材をしたのは東京・杉並区にある「NPO日本渚の美術協会」。海岸漂着物を“海からの贈り物”と称し、アート創作を手段として海浜美化啓発活動をしている団体です。活動場所は、東京都の葛西臨海公園や、神奈川の観音崎などです。

「日本渚の美術協会」では、“海から生まれた芸術”である作品を「Sea Born Art」(以下、シーボーンアート)と呼んでいます。今回の放送では、海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集する「ビーチコーミング」と、漂着物を使った工作が楽しめる「ワークショップ」紹介しました。
――まずは小学5年生の「りり」さんに、ワークショップに参加した感想を聞いてみました。

■りりさん(ワークショップ参加者・小学5年生)
観音崎のビーチクリーンでマイクロプラスチック(※直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのゴミ)を拾いました。ザルのようなものを使って砂を取り除いて見つけました。すごく小さいものから大きいものまでいっぱいあってビックリしました。

そして、そのマイクロプラスチックでビーチサンダルをイメージした作品を作りました。形を決めて、なるべくたくさんの色のマイクロプラスチックを使えるようにしました。けっこういい作品ができたと思います。

――ビーチクリーンと漂流物によるアート作品づくりを提案する「NPO日本渚の美術協会」代表・本間清さんにもお話を伺いました。

■本間清さん(「NPO日本渚の美術協会」代表)
私たちはマイクロプラスチックに焦点を当てて活動しています。海に行くと大きいゴミは目立つので拾えるのですが、微細なマイクロプラスチックまでは目がいかないんです。子どもたちには「海には手で拾えないようなものがいっぱい落ちているんだよ」「だから、これのもとになるプラスチック製品やゴミを捨てないようにしようね」ということを伝えて、活動につなげています。

たくさんの人たちにマイクロプラスチックアートを作っていただいて、多くの人に見ていただけたらと思います。「海には、こんなにたくさんのゴミが落ちているんだ」と気付いていただいて、同じように作品を作っていただけたら、その作品の数だけ海がきれいになっていくのではと思っています。

また、今の海の現状をたくさんの友達に伝えてほしいと思っています。子どもたちには、ワークショップの翌日に学校に行ったときに、「『海に行ったらゴミがいっぱい落ちていたよ。それを私が拾ったんだ。だからみんなも海へ行っても、海に行かなくてもゴミのポイ捨てはやめようね』と言ってね」と頼んでいます。



玉井:りりさんが作ったビーチサンダルの作品を見ながら、きっとりりさんはマイクロプラスチックのことや、それが生まれるゴミのことを考えていると思います。私もこの番組を通して、マイクロプラスチックの深刻さを理解するようになってきました。

「NPO日本渚の美術協会」が手がけたシーボーンアート作品は、神奈川県横須賀市にある「観音崎自然博物館」で常設展示されています。同団体の活動が気になる方は、ぜひ公式WebサイトやSNSでチェックしてみてください。

▶▶この日の放送は音声アーカイブ「AuDee(オーディー)」でも配信中です。

<番組概要>
番組名:サステナ*デイズ
放送日時:毎週木曜 11:30~13:00
パーソナリティ:玉井夕海
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/sustaina/
TOKYO FM+

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