精神科医・名越康文「回復する過程やきっかけは100人いれば100通り違う」カウンセリングを続けるなかで得た“気付き”とは?

精神科医・名越康文「回復する過程やきっかけは100人いれば100通り違う」カウンセリングを続けるなかで得た“気付き”とは?

精神科医・名越康文「回復する過程やきっかけは100人いれば100通り違う」カウンセリングを続けるなかで得た“気付き”とは?

2月17日(土) 6:40

提供:
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。1月25日(木)のお客様は、精神科医・名越康文さんと常連客の東京藝術大学学長・日比野克彦さん。名越さんが精神科医の仕事を続けていくなかで得た“気付き”とは?


(左から)名越康文さん、日比野克彦さん



名越:精神科の仕事は、もちろん嫌いじゃないんですけど、もっと(活動の幅を)広げていきたいなというなかで思いついたのが、マンガにでてくるキャラクターを勝手に精神分析できるんじゃないかなっていう(笑)。

日比野:(笑)。

名越:そういう提案をしたら、宝島社が「面白いからやろう」って言ってくださって、マンガのムック本の2、3ページを割いてくれて。そこで、シャア・アズナブルとかドカベンはどんな性格なのか? っていうのを書かせていただいたんですね。

日比野:僕もYouTubeで見ました。本来(精神科医)の仕事も、人のいろんな表情や、ちょっとした言葉のやり取りなどを見て“この人の気持ちはこうだろう”と(読み取ってから)カウンセリングをおこなう、っていう感じなのですか?

名越:精神科医は本来、そういう仕事はしないんです。

日比野:そうなんですか。

名越:その人に“幻覚や妄想があるのか?”とか“神経症的な症状があるのか?”っていうところから(治療法を)見つけるんですけど、あるときに気付いたのは、たとえ、その人が精神病や神経症だからといって、その人が回復する過程やきっかけは100人いれば100通り違うんですよ。

そうしたら、一律に同じ薬を出したり、同じような治療法をするだけではちょっと違うんじゃないかと思って。

そんなとき、野口晴哉(のぐち・はるちか/治療家)先生の本に「その人の体質によって、かかる病気・かからない病気がある」っていうことを書かれているのを読んで“これだ!”って思ったんです。そういう野口先生の膨大な素晴らしい研究をベースにして、心理学的な要素を加味して応用したっていうことなんです。

<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/
TOKYO FM+

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ