アカデミー賞効果で『ゴジラ-1.0』が北米トップテンに返り咲き!『パラサイト』『HERO』を抜いて非英語作品の興収歴代2位が目前に

一気に上映館を1500以上増やし、『ゴジラ-1.0』が北米トップテンに再襲来/[c]2023 TOHO CO.,LTD.

アカデミー賞効果で『ゴジラ-1.0』が北米トップテンに返り咲き!『パラサイト』『HERO』を抜いて非英語作品の興収歴代2位が目前に

2月3日(土) 13:00

先週末(1月26日から28日)の北米興収ランキングの、上位10作品の合計興収は4171万ドル。2023年で最も閑散とした週末だった9月4週目の4234万ドルを下回る数字で、コロナ禍が直撃した2020年と2021年、その影響が残った2022年の3年間を除けば、2001年9月3週目、キアヌ・リーヴス主演の『陽だまりのグラウンド』(01)がV2を達成した週末の3916万ドルに次ぐ低さとなる。
【写真を見る】ジェイソン・ステイサムが“意外と稼げない”ジンクスを打破!

そんな良くも悪くも穏やかすぎる週末を制したのは、前々週と前週に引き続き『Mean Girls』。3週連続Vという聞こえは華々しいが、それでもまだ累計興収はようやく6000万ドルを突破した程度。2004年のオリジナル版の北米興収が8605万ドルだったので、現時点ではまだ海外興収(2260万ドル)を足してもオリジナル版には届いていない。2月以降は大作の公開が増えてくるだけに、なんとか上乗せはほしいところだろう。

一方、月曜日に発表された速報値の段階では『Mean Girls』のV3を阻止すると見られていたジェイソン・ステイサム主演の『The Beekeeper』は、結局3週連続の2位に。それでも1週目に1200万ドルあった差が、わずか23万ドルまで縮まっている。累計興収も水曜日に4360万ドルを突破しており、ステイサム単独主演映画としては『トランスポーター2』(05)を超え、「MEG」シリーズ2作に次ぐヒットになった模様。

さて、前回の当記事でも触れた第96回アカデミー賞の候補作だが、ノミネート発表後に迎える初めての週末とあって大きな動きが相次いでいる。11部門候補の『哀れなるものたち』(日本公開中)はさらに上映館数を900館増やして6位まで浮上。『アメリカン・フィクション』(2月27日よりPrime Videoにて配信)も852館増やしてトップテン入りを果たし、『オッペンハイマー』(3月29日日本公開)も1014館増、『ホールドオーバーズ(仮題)』(6月21日日本公開)も1143館増と、例年以上の閑散期効果で劇場数が急増。

視覚効果賞にノミネートされている『ゴジラ-1.0』(日本公開中)は上映館数を1516館増やし、6週ぶりの2000館以上、5週ぶりのトップテン返り咲きを果たした。累計興収は5510万ドルに到達しており、非英語作品としては『パラサイト 半地下の家族』(19)、チャン・イーモウ監督の『HERO』(02)を上回り、歴代3位まで浮上。現在1位の『グリーン・デスティニー』(00)を超えるのは容易なことではないが、現在2位の『ライフ・イズ・ビューティフル』(97)まではあと100万ドル。この週末前後に歴代2位に上がることが確実なものとなった。

文/久保田 和馬


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