吉田羊「挑戦的な舞台になりそう」主演作『ハムレットQ1』上演決定!共演に飯豊まりえ、吉田栄作ら

PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』主演・吉田羊

吉田羊「挑戦的な舞台になりそう」主演作『ハムレットQ1』上演決定!共演に飯豊まりえ、吉田栄作ら

2月1日(木) 4:00

吉田羊が主演するPARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1(キュー・ワン)』が、東京・PARCO劇場にて5月11日~6月2日まで上演されることが決定。さらに大阪、愛知、福岡の3都市にて巡演される。

【写真】主人公・ハムレット役を務める吉田羊をはじめ、飯豊まりえ、牧島輝、大鶴佐助、広岡由里子、吉田栄作など豪華キャストが集結!

シェイクスピア『ハムレット』戯曲の原型とも言われるQ1版を、松岡和子の新訳、森新太郎の演出で上演!

シェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられる『ハムレット』。『ハムレット』には3種類の原本があり、2つの四折版(Quatro)がQ1とQ2、もう一つの二折本(Folio)がF1と呼ばれています。現在では、Q1(1603年刊行/約2150行)が、Q2(1604~1605年刊行/約3700行)の原型ではないかという説も多く、Q2は草稿版、F1(1623年刊行/約3550行)が当時の劇団保管の演出台本で、Q2を参考に制作されたとも言われている。

長さが、現行のF1版の約半分で、物語が凝縮されたQ1版。今回、翻訳を手掛けるのは、シェイクスピア劇全37作品の翻訳を達成した松岡和子。シェイクスピア戯曲を知り尽くした松岡の新訳で上演する。

演出は、2021年上演の『ジュリアス・シーザー』(吉田羊主演/PARCO劇場)で、古代ローマの史実のスケールはそのままに現代と地続きの人間ドラマとして描き出し、高い評価を得た森新太郎。2019年に現行の『ハムレット』、前述の『ジュリアス・シーザー』ほか、数多くのシェイクスピア劇を手掛けてきた森が新たに手掛ける『ハムレットQ1』。正義、そして復讐のためにまっすぐに生き抜いた男と、陰謀渦巻くデンマーク王家の物語を激しく描き出す。

主人公のハムレットを演じるのは、映像での活躍も華々しく、近年コンスタントに舞台の出演を重ね、森新太郎演出の『ジュリアス・シーザー』(2021年)で、第56回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した吉田羊。森新太郎との再タッグで、ハムレットの複雑な心理をより繊細に、そして鮮明に浮かび上がらせる。

さらに、ハムレットの恋人オフィーリア役には、飯豊まりえ。ハムレットの親友ホレイショー役には、2.5次元の舞台から本格的な舞台まで多彩に活躍する牧島輝。オフィーリアの兄レアティーズ役には、大鶴佐助。ハムレットの母親ガートルード役には、広岡由里子。ハムレットの叔父で策略によって王位を手にするクローディアス役には、吉田栄作と、豪華なキャストが集結した。

吉田羊は「森新太郎さんと再びのシェイクスピア。前作『ジュリアス・シーザー』が終わった瞬間から願っていた舞台が叶い、夢のようです。血がたぎり、髪の毛一本にまで神経が通るようなパッションに満ちたあの稽古の日々がもう一度訪れるのかと思うと既にワクワクが止まりません。前回のオールフィメールという趣向とは打って変わり、今回はまさしく男性役、そして戯曲は『Q1』。想像するだに新しく、挑戦的な舞台になりそうです」と期待を寄せる。

飯豊は「舞台経験の少ない、まだ右も左もわからない、演劇赤子の私がシェイクスピアで、オフィーリアです。嬉しいやら畏れ多いやらを行ったり来たりしています。じっくりと映像では体験出来ないほど長くお芝居を作っていくお稽古というものも、舞台経験が少ない私にとっては新鮮です」と話す。

吉田栄作は「この度PARCO劇場さんには初めて出演させていただきます。そして吉田羊さんはじめ共演者の皆さんも『はじめまして』の方ばかり。ワクワクとドキドキが重なります…」とコメントを寄せた。

PARCO PRODUCE 2024『ハムレットQ1』は、東京・PARCO劇場にて5月11日~6月2日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて6月8・9日、愛知・東海市芸術劇場大ホールにて6月15・16日、福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて6月22・23日上演。

キャスト、訳の松岡和子、演出の森によるコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>


■吉田羊

森新太郎さんと再びのシェイクスピア。前作『ジュリアス・シーザー』が終わった瞬間から願っていた舞台が叶い、夢のようです。血がたぎり、髪の毛一本にまで神経が通るようなパッションに満ちたあの稽古の日々がもう一度訪れるのかと思うと既にワクワクが止まりません。

前回のオールフィメールという趣向とは打って変わり、今回はまさしく男性役、そして戯曲は「Q1」。想像するだに新しく、挑戦的な舞台になりそうです。共演の皆さまは、華やかさと力強さ、そして色気を放つ方々ばかり。知恵を出し合い、切磋琢磨しながら、皆一丸となって『ハムレットQ1』を作り上げたいと思います。シェイクスピアの言葉の美しさ、読み解く面白さを、みなさまと共有できれば幸いです。どうぞ、応援よろしくお願いいたします。

■飯豊まりえ

舞台経験の少ない、まだ右も左もわからない、演劇赤子の私がシェイクスピアで、オフィーリアです。

嬉しいやら畏れ多いやらを行ったり来たりしています。じっくりと映像では体験出来ないほど長くお芝居を作っていくお稽古というものも、舞台経験が少ない私にとっては新鮮です。劇場で客席に座られている皆さんとお会い出来る頃には、自分がどんな気持ちになっているのか想像もつきませんが、実はそれが楽しみでもあります。スタッフ、キャストの皆さんの背中をみて学ばせて頂きながら、お芝居を作っていきたいと思っています。

■牧島輝

森新太郎さんの演出で吉田羊さん主演のハムレット。それもQ1での上演ということで、本当に挑戦的な企画で、また新しいハムレットになるのだなと感じております。そんな作品に出演できることをとても嬉しく思います。

僕はシェイクスピア作品に出るのは初めてです。ハムレットQ1のホレイショーを演じるということは僕の中ではかなりの挑戦です。今回の本を読んでいてもまだ分からないことも多いですが、役が決まった時のやってやるぞという気持ちを胸に、やってやりたいと思います。劇場に来てくださるお客様にこの作品を大いに楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。『ハムレットQ1』よろしくお願いいたします。

■大鶴佐助

レアティーズを演じます大鶴佐助です。ハムレットは幼少の頃から何度も見ていたので今回出演する事になり嬉しく思っております。

脈々と紡がれる作品を森新太郎さんが稽古場や劇場でどのように立ち上がって行くのか楽しみですし、ハムレットを吉田羊さんが演じる事によりどのような化学反応がおき、松岡和子さんがQ1を新しく翻訳しどんな匂いが立ち込めるのか今から楽しみです。

■広岡由里子

20年いや25年…30年くらい前になりますか?記憶が定かではありませんが、シェイクスピアの作品を見た事がなかった私。見てみたくシェイクスピア劇場へ足を運びそこで見たのが『ハムレット』でした。今回読み返すまで内容も役柄もこれまた定かには記憶していませんでしたが、おもしろかった!という印象だけが色濃く定かに残っていました。『ハムレット』の世界に浸ってみたい。演じてみたい。と思ったのを覚えています。そして演るとしたら、えっ?女性って二人しか出て来ない…。オフィーリアは清純、純真しかも年齢的にももうむりかな?となるとガートルード…。いつかガートルードで『ハムレット』の世界に浸る!!と思ったのを思い出しました(笑)。

この度オファーを頂き食い気味に「やらせて頂きます!」と答えました。初めましての方、お久しぶりですの方、素敵なキャストの皆さんと『ハムレット』の世界にどっぷり浸かれるのが楽しみです!皆さまも一緒に『ハムレット』の世界に浸かってみませんか?お待ちしております!!

■吉田栄作

戯曲「ハムレット」にQ1というショートバージョンがあることを初めてしりました。また、この度PARCO劇場さんには初めて出演させていただきます。そして吉田羊さんはじめ共演者の皆さんも「はじめまして」の方ばかり。ワクワクとドキドキが重なります…。

演出の森新太郎さんとは『メアリ・スチュアート』以来4年ぶり2回目のお仕事をさせていただきます。僕が演じさせていただくデンマーク国王クローディアスは、ハムレットにとっては親の仇。森さんの演出によって今作がどんな世界観に創り上げられるのか、今から稽古が楽しみです。

■訳:松岡和子

「ハムレットQ1」の特徴をひと言で言えば、「コンパクト」でしょうか。簡にして要。

「ハムレット」が書かれ上演されたのは1600年から1601年ごろと言われています。当時から大変な人気作だったらしく、すぐに本になりました。最初のQ1が出たのは1603年、その翌年にはQ2(キュー・ツー)が。1623年に出版された戯曲全集F1(エフ・ワン)にも収録されています。

QとかFは判型のことです。全紙を半分に折ったサイズをフォリオ(二つ折本)、それをさらに半分に折ったサイズをクオート(四つ折本)と言い、頭文字を取ってFとかQと呼ぶ。ですからQ1は第一・四つ折本、Q2は第二・四つ折本、F1は第一・二つ折本。大方のモダンテクストがこれらの折衷版です。

三つの古本は長さが違います。一番短いQ1は上演台本として魅力があります。なにしろ短いから、劇としての展開が早い。上演時間も短い。主人公があまり物思いに耽らない。ハムレットと言えば独白が有名ですが、そもそもQ1の独白の回数はQ2やF1より少なく、各独白が短い。でもこの人物の特徴である言葉遊びはQ1でも楽しめます。また、母ガートルードとの関係も、Q1をご覧になると、あっと驚くのでは?Q1によって、いままで知らなかったハムレットの顔が見えてくるはずです。

■演出:森新太郎

逃れようのない人間の宿命を体現する新たなハムレット像を求めて。

初めて『ハムレット』を演出したのは2019年。その時、故 蜷川幸雄氏はじめ演出家の大先輩たちが何故、回を重ねてこの戯曲を演出したのか、その片鱗に触れた気がした。『ハムレット』は演出家の意図とはまた別に、“誰がハムレットを演じるか”によって、大きく変化する戯曲なのだ。

また『ハムレット』には、美しい修辞の長大な台詞に彩られた上演すれば4時間越えは確実な「F1」と「Q2」、その約半分の行数からなる「Q1」という異なる3つの印刷原本が存在している。今回は畳みかけるように展開する、疾走感のあるドラマが魅力の「Q1」で、自分の中のハムレット像に別の側面から光を当ててみたいと考えている。

さて、誰にハムレットを演じてもらうか、だ。

2021年、ここPARCO劇場で同じシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を女性だけの配役で上演させていただいた。政治と闘争の果ての悲劇。血に塗れ、苦悩しながらも清廉さを失わない孤高の人ブルータスを体現した吉田羊氏の佇まいが、私の中でいつしかハムレットの孤独と重なり、気づけば今回の上演のためのピースにぴたりとはまっていた。

今、考えているハムレットは思いがけず死に直面し、恐れ、懊悩しながらもついにはそれを受け入れる、人間の逃れようのない宿命に対峙する青年だ。その儚くも壮絶な内的葛藤を、俳優・吉田羊は舞台上で生きてくれるに違いない。流星のように駆け抜ける人の生の煌めきを、共に目撃していただける舞台を夢想している。

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