筧美和子が約7年半ぶりに写真集リリース!「グラビアは私の原点。写真が好きだからこそ本質に近づきたい」

『週プレ7号』の表紙&巻頭グラビアに登場する筧美和子

筧美和子が約7年半ぶりに写真集リリース!「グラビアは私の原点。写真が好きだからこそ本質に近づきたい」

1月28日(日) 13:00

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『週プレ7号』の表紙&巻頭グラビアに登場する筧美和子

30歳を迎えるタイミングで約7年半ぶりとなる写真集『ゴーみぃー』を発売する筧美和子が、1月29日(月)発売の『週刊プレイボーイ7号』の表紙&巻頭グラビアに登場。


東京、福江島、沖縄、そしてまた、東京。 「新しいグラビア」の形を探して、写真家・佐内正史と何度も撮影を重ねてきた。今、真っすぐな言葉で語る、写真集に込める思いとは?

■写真家と過ごした2泊3日の福江島 ――今回の写真集(4月26日発売予定)は「新しいグラビアを作りたい」という、筧さんの声がきっかけとなって制作が進んだそうですね。

最後の写真集は、約7年半前になります。グラビアの撮り下ろし自体も久々でしたが、もうすぐ30歳を迎えますし、このタイミングでまた写真集を出してみたい気持ちがずっとありました。ただ、どうすれば私らしいグラビアになるのか?その答えがわからないまま、しばらく悩んでいて。

――というと?

グラビアには19歳の頃からお世話になっています。育ててもらった恩を感じながらも、続けるうちにカメラの前に立つ自分に違和感を覚えるようになりました。スタッフさんがセッティングする世界の中で自分だけにピントが合わせられるスタイルに、本当の私の姿ではないようなどこか息苦しさを感じる瞬間が増えてしまったんです。

――そんな気持ちを抱えながらも、「新しいグラビア」に挑戦したいと思ったのは、どうしてでしょう?

グラビアは私の原点であり、写真が好きだからこそ、本質に近づきたいと思いました。この数年で芝居や日常の中でさまざまな経験を経てきたからこそ、たどり着けるものがあるような気もしていて。

同時に、いつもグラビアと自分との接点については考え続けていたんです。実際、2018年に週プレさんと台湾に行かせていただいたとき、私も打ち合わせに参加してイメージを提案させていただいたのですが、スゴく手応えがあったんですよ。今回、またご一緒したいと思ったのは、あのときの感覚を思い出したことも大きいです。

――なるほど。写真家・佐内正史さんに撮影をお願いしたのも、筧さんの希望だったとか。

佐内さんの写真って、人物も景色もすべてが等しく自然な状態で写っている印象があるんですよね。そんな佐内さんの写真が好きで。とはいえ、グラビアの写真を撮られる方ではないので、断られる覚悟でお願いしました。OKをいただけたときは夢かと思いましたよ。

――初めて佐内さんとお会いしたときは、どんな会話を?

昨年の9月頃でした。先ほどお話しした佐内さんの写真のイメージをお伝えした上で、その世界で私もフラットに撮っていただきたいんです、と。私からお話ししたのは、それだけでした。

――普通は、撮影テーマからスケジュールまでをきっちり決めて、制作を進めるイメージです。

そういう感じじゃなかったですね。なんなら最初は、六本木で開催されていた佐内さんの個展に足を運んだときに、その場の流れで撮影しましたから。それくらい、ゆるりとスタートしたんです。友達とだんだん仲良くなっていくように、佐内さんともマンガや子供の頃の話をしていく中で、一緒に写真について考えながら撮りたくなったら撮ってみる、みたいな自然な流れで進んでいきました。私から提案したのは、プライベートでよく遊びに行く五島列島の福江島に佐内さんをお誘いしたことくらいですね。

――福江島は、写真集の撮影地のひとつですね。

佐内さんとアシスタントさんの3人で行ったので、半分プライベートの旅みたいな感覚でした。自前の洋服をカバンに詰めて、良さげな場所を見つけたら車中でサッと着替えて撮る。あとは民宿の縁側でゴロゴロしたり、夕焼けを眺めながらおしゃべりしたり。のんびりした時間を過ごしていました。リラックスしっぱなしの2泊3日だったので、福江島での写真は、自分でも見たことがないくらい気の緩んだ表情ばかりです(笑)。



■グラビアって、なんだろう? ――今号の巻頭に掲載されている写真はすべて、福江島後の沖縄ロケで撮影されたものです。

佐内さんのニュートラルな写真の中で、いかにしてグラビアという表現に挑戦するかはとても難しい課題でした。「グラビアって、なんだろう?」って。編集者さんも交えて頻繁に集まっては、そんな答えのない会話を何度も繰り返していました。ただ、佐内さんとは映画やマンガなど、好きなカルチャーの話をさせていただくことも多くて。グラビアへの問いの合間に映画の話を挟んでいたとき、ひらめいたかのように「タランティーノじゃない?」って話になったんです。

――タランティーノって、映画監督の?

そうです。「ピーカンの海で笑顔がはじけるグラビアを見ていると、無性に元気が出るよね」というのが私と佐内さんの共通認識にあって。そのイメージの延長に、タランティーノの映画のようなブッ飛んだ世界観がリンクしたんです。福江島の撮影から一気にギアを変えて、スタイリストさんとヘアメイクさんにも入っていただき、沖縄へ。映画『パルプ・フィクション』の有名なダンスシーンなどを下敷きに、ほとんど踊りながら撮影をしました。

――答えのない会話を何度も重ねた結果、「タランティーノ」のひと言で感覚が共有できたと。

不思議ですよね(笑)。大雨に見舞われるなどのハプニングもありましたが、週プレさんらしいグラビアの見せ方を保ちつつ、写真として新しい世界に飛び込めた実感があります。

――写真集の完成がますます楽しみになってきましたよ。

タイトルは、佐内さんの発案で『ゴーみぃー』。何があっても「好きなようにやっちゃえ!」と背中を押されているようで心強いです。グラビアとは?写真とは?その答えはわからないけれど、佐内さんをはじめ、今回のチームはひとりひとりが表現に向き合い続けている素晴らしい方々でした。その中で、カメラを通して対話をし続けて生まれる今回の写真集が、私なりの答えなのかもしれません。

――本作を経て、筧さんの30代はどうなっていくんでしょうね。

昨年末、ケニアへ旅行に行ったんです。サファリツアーを体験したり、マサイ族の方とコミュニケーションを取ったり。かなり刺激的な体験になりました。人並みに海外旅行は慣れているつもりでしたが、まだまだでしたね(笑)。30代は、見知らぬ国へ飛び込む好奇心と度胸をもっと鍛えたいです。また答えのない問いにぶつかったとき、その経験が糧になることも、きっとあるでしょうからね。

■筧 美和子(Miwako KAKEI)

1994年3月6日生まれ東京都出身

身長164㎝趣味=音楽鑑賞、旅

〇2013年、フジテレビ系『テラスハウス』に出演して話題に。以後、グラビアや女優など幅広い分野で活躍を続けている。グラビアの撮り下ろしは約5年ぶり、写真集の発売は約7年半ぶりとなる。出演する映画『違う惑星の変な恋人』が新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。

公式X【@miwakokakei】

公式Instagram【@miwakokakei】

公式YouTubeチャンネル【@miwako_kakei】

取材・文/とり撮影/佐内正史

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