『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)でアカデミー賞作品賞と監督賞などに輝いたギレルモ・デル・トロ監督の最新作となる『Frankenstein』の撮影が、ついにカナダのトロントでスタートしたようだ。「Collider」などが報じている。
【写真を見る】“怪物”を演じるのはオーストラリア出身の期待の若手スター、ジェイコブ・エロルディ(画像は『Saltburn』より)
メアリー・シェリーが1818年に出版した「フランケンシュタイン」は、これまで幾度となく映像化・舞台化がされてきたゴシック小説の名作。デル・トロ監督はかねてからその映画化を切望しており、15年以上前から映画化プロジェクトに着手。過去にはダグ・ジョーンズやベネディクト・カンバーバッチらを怪物役の候補にして準備が進められたものの、資金面など様々な都合から何度も中断が繰り返され、実現には至っていなかった。
2023年にデル・トロ監督は、複数年にわたる契約を締結しているNetflixとのタッグで本プロジェクトを再始動。当初はアンドリュー・ガーフィールドを怪物役にキャスティングしていたのだが、長期にわたって続いた俳優組合のストライキの影響でスケジュールの折り合いがつかず、代わって『Saltburn』(Prime Videoにて配信中)の新星ジェイコブ・エロルディが怪物役を務めることが報じられている。
今回の報道によれば、デル・トロ監督を筆頭に本作の主要キャスト陣が撮影開始に備えてトロントに集結したという。「X エックス」シリーズのミア・ゴス、「スター・ウォーズ」シリーズのオスカー・アイザック、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(Netflixにて配信中)でもタッグを組んだクリストフ・ヴァルツに、「ゲーム・オブ・スローンズ」のチャールズ・ダンスなど。それぞれの役柄についての詳細は明らかになっていないが、ヴィクター・フランケンシュタイン博士役をアイザックが演じるとのこと。
まだストーリーなどの詳細も明らかにはなっていないが、かねてからのデル・トロ監督の願い通り、原作のダークなテーマと雰囲気を忠実に再現した作品になるとみられている。現時点では2025年後半にNetflixで全世界配信が予定されている本作。続報に乞うご期待!
文/久保田 和馬
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