11周年を迎えた声優アイドル・i☆Ris「いつまで一緒にいられるかなって考える」

(写真左から)声優アイドルユニット「i☆Ris」の山北早紀、若井友希、芹澤優

11周年を迎えた声優アイドル・i☆Ris「いつまで一緒にいられるかなって考える」

1月26日(金) 15:50

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デビュー12年目を迎えた声優アイドルユニットのi☆Risが、1月24日に24枚目のシングル「White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント」を発売した。今回はメンバーの山北早紀、芹澤優、若井友希にMVの見どころや楽曲、お互いのソロ活動について話を聞いた。

自信を持って「声優アイドル」だと言える曲

――「White Lyrical Kingdom」「キセキ-ノ-フィラメント」、どちらもアニメ好きが思わず沸いてしまう著名クリエイターとのコラボでしたが、コラボ決定を知ったときのご感想や、楽曲やMVの見どころについて教えてください。

若井 i☆Risって「声優アイドルユニット」といいつつ、ちょっと異色の存在だったと思うんです。だからこうやってアニメ業界でみんなが喜んでくれるクリエイターの方に曲を書いてもらえることで、i☆Risってちゃんとアニメ業界にいていいんだな……と思いますね。自信を持って「声優アイドル」だぜ、みたいな(笑)。



山北 私はMVのみどころを語りたいんですけど。12年目で24枚目のシングルで、メンバー全員アラサーのMVが、めちゃ清楚! デビューしたてのアイドルちゃんが着てそうな白の衣装を全員で着て、ここに来てこの感じはある意味で原点回帰というか、また新しさを感じるMVになったんじゃないかなって思います。

スタッフさんから「もっとくっついてください」「お互いぎゅっとしてください」ってシーンもあって、長いことやってきてそれを言われると恥ずかしい、みたいな表情もMVに使われていて(笑)。やっぱりi☆Risちゃんだなって感じの、長い時間を経たからこその良さも程よくありました。

――MV撮影の現場で、芹澤さんがサプライズで誕生日ケーキをもらって「i☆Risじゃないみたい」と驚くショートムービーもYouTubeにアップされていましたね。

芹澤 ありましたね〜。誕生日のお祝い、最近なかったな。

山北 YouTubeで友希ちゃんのお祝いをやったぶりだからね。

芹澤 私は中学生のころ、『涼宮ハルヒ(の憂鬱)』『らき☆すた』あたりが放送してて、思春期ど真ん中の、自分史上いちばんオタクしてた時期。オタクとして、畑亜貴さんの歌詞で育ったようなものなんです。自分が演じたキャラの曲やソロでは作詞していただいたことがあるけど、i☆Risとしては初めてなので、どういう感じの曲になるかすごく楽しみでした。

カオスな感じから正統派まで作風が幅広いなかで、めちゃピュアな感じの曲だったので、そっちか〜って意外な感じです。でも、かわいい明るい感じだけじゃなくて、私達がこれまで歩んできた12年間と、これから先の可能性を感じさせてくれるエモいフレーズがたくさんあって、やっぱり大好き!って思いました。

永遠ではない瞬間を噛み締めた11周年ライブ

――ラブソングの体裁でありながら、i☆Risとファンの関係性を感じさせる歌詞だと思います。昨年の11周年ライブにて、MCで「いつからi☆Risを応援しているか」と聞いた際に、活動初期から応援しているファンもいましたが、彼ら、彼女らの前で「White Lyrical Kingdom」を歌った際はどんな気持ちでしたか?

若井 確かみんながサイリウムの色を白に変えてくれて、その対応力がすごい!って思いました。ここまでやってきたからこその一体感は絆だよな〜みたいな。曲の配信は始まってたので聞いてくれてたとは思うんですけど、みんなで計画できるわけじゃないのに、どんどん広がっていく光景がすごくきれいで、ファンの一体感がすごいなって思いました。

会場のパシフィコ横浜のステージが横に広くて、私はいちばん端のポジションだったので、そこまで真っ白になったところで、〈ずっとそばにいたい〉って歌詞がやけに染みてきましたね。

山北 じつはライブで覚えることがたくさんありすぎて、ぜんぜん余裕がなかったんです。客席に行く演出があったり、リハの時間も少なかったりして、歌詞と振り付けを間違えないように……って必死だったので。次に披露するときには、噛み締めながら歌いたいですね。

芹澤 私は、ファンのみんなとi☆Risとして、あとどのくらい向き合っていられるかなって気持ちはありましたね。ずっとみんなと一緒にいたいけど、永遠ではないから。そんなことを考えながら、客席のみんなの顔を端から端まで見て、すごくいい顔をしてくれているので、幸せを感じていましたね。

メンバーもおいそれと踏み込めないリーダーのソロ空間

――それぞれのメンバーがソロ活動も充実させていますが、お互いのライブを見に行くこともあるんですか?

山北 人によるよね。嫌いとかじゃなくて、それぞれの世界でやってるから、みんな自由に楽しもうねって感じです。

若井 そうそう。私は優のライブは見に行ったことありますね。特に理由はなくて、スケジュールを知ったときに、あ、空いてるから行こうかなって感じで。

芹澤 私も、友希ちゃんのは行ったことあります。お互いに照れくさいけど、友希ちゃんが来てくれてうれしかったので、友希ちゃんも私が来たら嬉しいかなって。

山北 私はオタクとしてグループアイドルがわちゃわちゃしてるのが好きなので、ソロにはあんまり興味がなくて。

若井 さきさまは個性強めの世界観でやってるから、おいそれと踏み込めない感じはありますね(笑)。

――お互いのスケジュールも知らない感じですよね?

山北 そうですね。こうやってi☆Risで集まる日以外は、なにやってるのかなって感じです。

若井 SNSとかで、今日イベントやってたんだ〜って知ることもありますね。

――このi☆Risらしい絶妙な距離感と、そこから生まれるライブのMCの独特の抜け感、個人的にはすごく素敵だと思います。「ずっと一緒だよね」的な言葉や雰囲気が嘘っぽく感じてしまう人もいると思うので。

若井 本当にそう思って言ってるなら、それは伝わると思うんですけどね。長くやってると、ファンの人たちも「あのときは〇〇って言ってたじゃん」って言いがちだから、もう正直に思ってることしか言えない(笑)。

友希ちゃんのお尻は今まで見た人類のなかでいちばんきれい

―最後に、12年目の抱負や目標をお聞きします。芹澤さんは写真集でいろいろと初解禁していますが、若井さんと山北さんは今年初解禁しようと思うことはありますか?

若井 さきさまが「友希ちゃんのお尻は今まで見た人類のなかでいちばんきれい」って言ってくれるので、もし機会があれば準備はできてます(笑)。

山北 友希ちゃんのお尻をよく触ってるんですけど、ヒップのラインがマジできれいなんです。誇っていい。

若井 冗談抜きで、音楽的な部分でいうと、自分の曲を書き貯めるだけじゃなくて、楽曲提供もしたいなって思います。去年キャラソンを書いたときに、自分が別の色に染まるのも楽しいと思ったんですよね。今回のシングルを含め、コラボさせていただいたクリエイターの方たちは、いろいろな方向で楽曲提供をしているので、将来的にはそういうふうになれたらいいなと思います。

山北 いつも年始に聞かれる質問だけど、答えた内容を、結局やらなかったってことがめちゃくちゃ多いんです。だから、今年の抱負は言わないことにします(笑)。免許取る、自炊するっていってやらなかったりとか、その場のノリでひねり出してるから、結局やらないっていう。言ったことで満足して有言実行できないタイプだから、目標を口には出さず、年末に達成できたかを考える実験をしてみます。

ただ、思ったことや自分の感情すべてを歌詞に込めるのは好きなので、今年は詞に込めたいですね。自分のバースデーライブで歌う曲を書こうと思ってるので、自分の思いはクリエイティブに込めていこうかなって思います。

芹澤 私は最近クルマを運転するのが楽しいので、運転してる姿とかYouTubeでアップしたいですね。見るのも好きなんです、ドライブ動画。ゆるいドライブしながらのトーク動画とかおもしろいですよね。まだ一緒に乗ってしゃべってくれる相手がみつかってないけど(笑)。

【i☆Risプロフィール】

‘12年に結成された、山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢の5人からなる声優アイドルユニットi☆Ris。彼女たち自身をアニメ化し、本人自ら声優を務める劇場版アニメ「i☆Ris the Movie – Full Energy!!」が‘24年初夏に公開予定。その公開に向けて立ち上がった、著名クリエイターとの「全力コラボ企画」第3弾、第4弾として24枚目のシングル「White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント」が発売中

<取材・文/森ユースケ撮影/尾藤能暢ヘアメイク/門口明加藤井まどかスタイリング/津野真吾(impiger)>



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