本日公開『サン・セバスチャンへ、ようこそ』、ウディ・アレン監督と爆笑問題・太田光との対談が実現!

映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』ウディ・アレン監督×太田光(爆笑問題)スペシャル対談より (C)2020 Mediaproduccion S.L.U., Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.

本日公開『サン・セバスチャンへ、ようこそ』、ウディ・アレン監督と爆笑問題・太田光との対談が実現!

1月19日(金) 9:00

最新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』が本日公開されるウディ・アレン監督と、爆笑問題・太田光との対談が実現。百戦錬磨の太田も、敬愛するアレン監督を目の前に緊張の面持ちを見せた。

【動画】太田光「ウディに勇気づけられている」ウディ・アレン監督と念願の初対談!

初期作品からウディ・アレン監督作を鑑賞し、ウディ監督を敬愛する太田は、20年以上前にニューヨークのクラブで、ジャズ奏者でもあるウディ監督がクラリネットを吹いているときに、少しだけあいさつを交わしたことがある。だが、その時は緊張のあまり一瞬のあいさつで終わってしまい、今回その“念願の初対談”が実現した。

数々の大舞台で活躍している百戦錬磨の太田だが、非常に緊張した様子で対談に登場。ウディ監督と初めて会った時の思い出を振り返りながら、「その時から監督はヒーロー。自分は映画をいずれ撮りたいと思っているが、スタンダップコメディを続けていて、監督はさらにみずみずしい映画を撮り続けていて。ちっとも僕と監督との関係が変わらないということに、不甲斐なくもあり、監督の偉大さを改めて感じ、今こうやって話すことができて光栄です!」と愛を込めたメッセージ。

ウディ監督は「自分に正直に進めばスタンダップコメディであれ映画であれ文学であれ、ついてきてくれる人はいる。執着して、ふがいなさも糧にして進んでいくことが大事でしょうね」と、巨匠の含蓄ある言葉で返答した。

太田が「ウディ監督自身を投影した主人公モートが、トリュフォー、ゴダールらと比べて、ああいう天才になれないとしきりに言っているのを見ていると、僕にとって監督は彼らと並ぶ映画史に残る監督なのですが、監督はそれでもまだ自分の居場所に対して、満足していないという気持ちがあるんでしょうか」と質問すると、ウディ監督は「映画など表現芸術の世界の人間なら、自分の作品に満足する人ことはないと思う」と返答。

続けて太田は、主人公が居心地のいい場所や逃げ場所を探し続けていることに対して、「きっとその居場所は見つからないけど一生をかけて探し続けるんだ、という監督自身のメッセージを感じています。自分は、日本のテレビでは成功している方だと思うが、それでも映画のひとつも作れない状態が続いていて、スケールは違うがそういう自分に、『ウディ・アレン監督がそうなら自分はそれでもしょうがないのかな』と、いつも新作を観るたびに勇気づけられています」と思いを込めた。

それに対しウディ監督は、「取り組み続けていればいつか映画を作る機会は訪れると思います。映画作りは運や環境を要しますよね。でもやるぞという執着心や信念が一番大切です。おっしゃった通りこの世の中は色々な辛い状況がありますが、人生をかけて自分の想像というものを芸術的に到達したものに完成させること、この世の中の文明、その一部に貢献すること、あるいは人々を楽しませ痛みを和らげること、そうしたゴールを掲げて進むのは人生をかける価値がある。それが、私がしていることで、きっと太田さんのコメディもそうですよね。取り組み続ければ映画を作る機会もいつか訪れると思いますよ」と、モノを作りや伝える仕事の信念を語った。

劇中のルイス・ブニュエル監督作『皆殺しの天使』のオマージュシーンについて太田は、「あれほど滑稽に、共感を持って、感情のさじ加減も絶妙で描けるのは、やはりウディ監督のオリジナルとして映画シーンに残る名シーンだと思います」と絶賛。ウディ監督は「私はファンタジーに撮ったが、すべての賛辞はブニュエルにいくべきだと思う」と、監督自身を形成した名匠にリスペクトを込めて答えた。

太田が「このレベルを保ちながら息をするように映画を撮れる人。元々の才能が違うのでしょうか」と多作なウディ監督に質問すると、「とにかく書く作業が好きでずっと書いているんですよ」と監督。「なぜ映画を撮り始めたかというと、脚本を他の監督に渡すと、考えていたものと違う映画になるので、脚本を守るためというのが正しいかもしれません。他の監督に依頼するときは本当に共感してくれる人だけです。アイデアがどんどん浮かんでくるので書き続け、書くこと作ることを楽しんでいます。そもそもお掛けを稼ぐとか賞を獲るためではなく、ただ楽しいからやっているということですよね。自分でやっていることを他の人にコントロールされたくない。例えばお金を出したからって後ろから指示されるのって嫌ですよね。だから自分で責任を持つ。吉と出るか凶と出るかは自分次第。太田さんはまだ若いですから、これからこうした経験をされると思いますよ」とエールを贈った。

最後に太田が、「今も自分をコメディアンだという自覚はあるか?」と尋ねると、「以前のようにキャバレーでスタンダップコメディはしていませんが、今でもコメディアンだと思っている」と答えたウディ監督。太田は「とっても勇気づけられました」と満面の笑顔で感謝を添えた。

映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』は全国公開中。

■関連記事
【動画】太田光、敬愛するウディ・アレン監督最新作のWEB予告ナレーションを担当
【動画】ウディ・アレンが贈る映画愛がつまったロマンティック・コメディー『サン・セバスチャンへ、ようこそ』本予告
ウディ・アレン最新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』邦題決定&場面写真一挙解禁
ウディ・アレン監督最新作『Rifkin's Festival』日本公開決定予告編公開、映画愛溢れるロマンチック・コメディに
ウディ・アレン、引退報道を即否定
クランクイン!

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ