阿部サダヲ、仲里依紗らが『恋する母たち』以来3年半ぶりに共演「現場が相変わらず楽しいです」<不適切にもほどがある!>

金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」のキャストたちが制作発表に登壇/※ザテレビジョン撮影

阿部サダヲ、仲里依紗らが『恋する母たち』以来3年半ぶりに共演「現場が相変わらず楽しいです」<不適切にもほどがある!>

1月19日(金) 15:25

1月26日(金)にスタートする阿部サダヲ主演の金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系※初回は夜10:00-11:09)の制作発表会⾒が1月19日にTBS前のサカス広場で行われ、主演の阿部をはじめ、仲里依紗、磯村勇斗、河合優実、坂元愛登、吉田羊、そして本作の脚本を手掛ける宮藤官九郎が“昭和”を意識した装いで登壇。会見では、撮影の裏話や自身の役どころなどをテーマに出演者たちがトークを繰り広げた。
【写真】不思議な光景…阿部サダヲらが乗車中の“リアルバス”

■昭和の“ダメおやじ”が令和へタイムスリップ

同作は、昭和のおじさんがコンプラで縛られた令和の人々に考えるきっかけを与えていく意識低い系タイムスリップコメディー。脚本は宮藤が務め、妻を亡くした市郎(阿部)とその一人娘・純子(河合優実)、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描く、ヒューマンコメディーとしての要素も持つ完全オリジナルストーリーだ。

同ドラマには、突如1986年から2024年へタイムスリップし、令和では考えられない“不適切”な言動を繰り返す小川市郎役を演じる阿部の他、そんな市郎の一人娘で昭和の女子高生・純子役で河合が出演。また、バラエティー番組のアシスタントプロデューサーとして働くシングルマザー・犬島渚役を仲が演じる他、磯村、坂元、吉田ら個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。

■劇中でタイムスリップしてしまう“バス”に乗ってキャストたちが登場

キャストと宮藤は劇中にも登場するバスに乗車し、手を振りながら登場。その中でもひときわカラフルな衣装の仲は、ファッションのポイントについて聞かれると「もちろん皆さまと足並みを揃えております。肩パットは控えめに2個入っております」とにっこり。会場に駆け付けたファンの拍手に包まれ、和やかなムードで会見がスタートした。

阿部は、宮藤が手掛ける脚本の民放ドラマで単独主演を務めるのは今回が初。オファーを受けた際の感想を問われると「宮藤さんと、磯山プロデューサーと、チーフの金子(文紀)監督のドラマは出てはいたんですが、実は久しぶりなんですよ。それで主演もやらせていただけるということでうれしかったですし、本を読んだら“すごいな”って思いましたね(笑)。僕は最初のせりふにびっくりしました」と振り返った。

また、“昭和のおじさん”を演じるにあたって準備したことを聞かれ「もうやめちゃったんですけど、最初小指の爪だけ伸ばしていたんです。分かる人だけ分かればいいんですけど」と阿部が明かすと、隣に座っていた吉田らが声を上げて笑う一幕も。

「昔のおじさんって小指の爪で耳とか鼻ほじったりとか、すごい器用に使っていたんですよ。でもドラマ上必要ないなって」と補足すると、刺さる世代には大ウケの様子。かなり細かい部分までこだわって役作りをしていたことを明かした。


■仲里依紗演じる渚は「すごく注目するポイント」があると宣言

1歳半の息子がいるシングルマザー・渚を演じる仲は、自身の役の注目ポイントについて問われると「すごく注目するポイントありますよね?ふふふ…」とネタバレを回避しつつ、どこか意味深な発言が飛び出す。

その後、「ブロット系ですよね、血液系です。だから大きいですよ、もしかしたらホラーになるかもしれない!そういうワクワクを皆さん持っておいてください」とコメント。予想の斜め上をいく仲の発言に脚本の宮藤は思わず吹き出していた。

また、阿部と仲は「恋する母たち」(2020年、TBS系)で共演経験がある。約3年半ぶりの共演について感想を聞かれると「現場が相変わらず楽しいです。阿部さんのお芝居を近い距離で見られるということが私はすごくうれしいです」と向き合いながら再共演を喜ぶ2人。すると、阿部が「『恋する母たち』とはまた違いますもんね。恋もしたいなと思います」とキュートなおねだりをすると、仲は「ははは!そうですよね、分からないですもんね?」とちょっぴりいたずらな笑顔を見せた。

■磯村勇斗が劇中での“挑戦”を告白「実は歌っているんです」

磯村はあるアイドルを心酔するあまり、その身なり言動すべてを完コピしているというムッチ先輩を演じている。完コピのポイントは、そのビジュアルだと明かし「憧れているのがどのアイドルか名前は絶対に言うなって言われているんです(笑)。歌っている姿だったりは日々映像で見て、“こういう口するんだな”とか“こういう目するんだな”とか勉強しています」と、“あるアイドル”の研究に勤しんでいる様子。

さらに第1話に登場するチャレンジングなシーンについては「実は歌っているんです。どこまで話していいのか本当に分からないんですけれども…」と磯村が悩んでいると、阿部が「歌の練習をものすごくしたらしいんです。本当に苦情が来るくらいにしたんだよね?」と笑顔でアシスト。すると磯村は「はい(笑)。それぐらい気合の入ったシーンでもありますし、民放ドラマでは珍しい、楽しめるシーンになっています」と明言は避けつつ、ドラマの魅力をアピールした。


■吉田羊は宮藤官九郎作品初参戦「不思議で温かいなと思っています」

チェッカーズの大ファンだったという吉田は真っ赤なチェック柄の衣装で登場。令和の社会学者であるサカエを演じる上で苦労した点について聞かれると「(サカエは)頭の回転が速い人なので、基本的にまくし立てるせりふが多いんです。まくし立てるせりふってどんなに家で完璧に覚えて現場に入っても、『本番!』ってなるとパンッて飛ぶんです(笑)。なので今回は結構NGを出しております、すみません」とキャストたちへ謝罪。

その後、意外にも宮藤が手掛ける作品には初参加だという吉田は「とにかく(本が)面白くて、登場人物たちがみんな魅力的で、ちょっとずつヘンテコで。ゲラゲラ笑いながら読んでいるんだけれども、ふとグッとくるせりふがあったり、ハッと気づかされる言葉もあったりして。市郎さんと純子ちゃんの関係も、選び取っている言葉は粗暴なんだけれども、お互いを大切に思っているのがありありと伝わってくるのが不思議で温かいなと思っています」と、本作の魅力を熱く語ってくれた。

■豪華キャストが揃う現場は「毎日緊張します」

阿部演じる市郎の一人娘・純子を演じる河合は2000年生まれ。本作ではスケバンの女子高生を演じるも、当時を知らない河合は「最初は1980年代のドラマを見て現代との話し方の違いを見たりしたのですが、苦労したことでいうと台本に出てくる1980年代の固有名詞を全部ググりました。大人の方が見たら懐かしいの嵐だと思うのですが、せりふとして言わないといけないの詳細に調べました」と秘話を明かした。

一方、中学2年生のキヨシを演じる坂元は、現役の中学生。あまりの若さに他のキャストたちが少々ザワつく中、坂元は撮影について「毎日緊張しますし、自分がここにいていいのかと思っちゃうんですけど、皆さんがすごく優しくて。自分が演じやすいように道を作ってくれている感じがして、いつも助けられてばっかりです」と模範解答のようなコメントを披露。すると思わず阿部が「誰かに言わされているわけじゃないよな?」とツッコみ、笑いを誘った。

■宮藤官九郎「なんでダメなのか考えるドラマにしたい」

会見の終盤、脚本を手掛けた宮藤は昭和パートの作り方について問われると「僕と阿部くんが同い年で、しかも金子さんも同い年なんですよ。だから打ち合わせをしていてもお互いにマウントの取り合いみたいになっていて(笑)。『いや、それは違います、1985年です。なので1986年にはありません!』とか、やっていて楽しいですね」と同世代のキャストたちと共にドラマを作り上げていることを告白。

また、1年ほど前からドラマの構想を練っていたという宮藤は「いろんなことがダメって言われるようになったじゃないですか。今回のドラマは全部サブタイトルが『○○しちゃダメですか』なんですけど、ダメっていう言葉で終わりにして、なんでダメなのかを考えなくなってきているなと実感して。我々世代が『なんでダメなの?』と問いかけることで、1話ずつなんでダメなのか考えるドラマにしたい」とコメントした。

「不適切にもほどがある!」は、幅広い世代に響く、新たな名作となるか。ドラマは1月26日(金)夜10時よりスタート。


【関連記事】
【写真】TBS前にバスが!阿部サダヲらが乗車して現れた“異例”の登場シーン
【写真】ヒョウ柄ワンピース&ピンヒールで登場した仲里依紗
【写真】現役中学生・坂元愛登を優しく見つめる磯村勇斗
Creepy Nuts、阿部サダヲ主演ドラマの主題歌に「楽曲で力添えできるというのが光栄です」<不適切にもほどがある!>
主演・阿部サダヲ×脚本・宮藤官九郎「不適切にもほどがある!」、物語の世界観を表現したポスタービジュアルが解禁に
WEBザテレビジョン

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ