1月8日(月)に「あらびき団2024新春」(夜11:56-12:55、TBS※一部地域を除く)が放送される。東野幸治(ライト東野)と藤井隆(レフト藤井)がMCを務める同番組は、“あら削り”な一芸を持ったパフォーマーを紹介する“伝説”のネタ番組。2007~2011年にレギュラー放送、その後も特番としてたびたび放送されてきた。今回、WEBザテレビジョンでは、番組収録直後の東野と藤井を直撃。前回放送の反響や収録を終えての感想、そして番組の今後について二人の思いを聞いた。
【写真】スターたちの一芸に笑い崩れるレフト藤井&ライト東野
■往年のスター&新人あらびきパフォーマーが続々と登場!
同番組では、ハリウッドザコシショウ、風船太郎、世界のナベアツ、AMEMIYA、はるな愛ら多くの“あらびき”スターが誕生。さらに、いまや大活躍のかまいたち、シソンヌ、マヂカルラブリーなど、多くの賞レースチャンピオンたちも若手時代にパフォーマンスをしてきた。
今回は、往年のあらびきスターはもちろん、次世代のスターとなる人材を本気で生み出すべく、テレビ初出演者を中心に、まだ世に出ていない新人あらびきパフォーマーが集結。新しい、見たことのない新鮮なパフォーマーたちが自慢のパフォーマンスを披露する。
■『M-1グランプリ』を受けて意気込むも「気付いたらいつも通り」
――収録のタイミングが「M-1グランプリ」の放送後すぐですが、東野さんは今回「あら-1グランプリ」の審査員長としていかがでしたか?
ライト東野(以下、東野):今日現場に来てから初めて“あら-1決めるんだ”と。「あらびき団」の収録があるとは知っていて、1時間番組ということで楽しく見られるなと思っていたら、あら-1だと聞きまして。
リアルタイムで見られなかったので、昨夜「M-1グランプリ」のネタの部分だけザザっと見て、審査員ということで気持ちかかり気味で始まりましたけど、気付いたらいつも通りでした。
オープニングまでは“令和ロマンに対抗できるパフォーマーを見つけるぞ”という気持ちでやっていたのですが、途中からお腹抱えてゲラゲラ笑いながら見ていました。当たり前ですけど「M-1グランプリ」では審査員の方々は漫才中しゃべらないじゃないですか。ふと気付いたんですけど、我々ずっとしゃべってる(笑)。
レフト藤井(以下、藤井):(笑)。
東野:いつも通り楽しくやらせていただいたので、誰がチャンピオンになるか期待しつつ、新しいパフォーマー、レジェンドパフォーマーが入り乱れていますので、ぜひチェックしてほしいなと思います。
――そんな収録を終えてみて藤井さんはいかがですか?
藤井:2022年に「あら-1グランプリ」をやってから1年なかったんですけども、そんなコンテストってなかなかないと思うので…(笑)。でもそんなことで迷っていると何もできないので、張り切ってやらせていただきました。本当に楽しかったです!
関東ローカルということで、それ以外の地域で「あらびき団」をずっと応援してくださっている方に申し訳ないなと思っていた時期があったのですが、TVerでご覧いただけるようになって、こんなに心強いことはないなと。正々堂々とやっておりますので、ぜひ見ていただけたらと思います。
■番組スタート当初、藤井隆の胸に刺さった東野幸治の言葉
――あらびきパフォーマーから刺激を受けたことや、学びがあれば教えてください。
東野:めちゃくちゃありますよ、“生きていていいんだ”。我々も悩んだりつらいこともあるけど、彼らも一生懸命生きているし、俺も明日から一生懸命生きようというか。何だかそれが「あらびき団」の壮大なテーマのような感じにも思えてきました。
みんな同じステージで収録していますけど、新しいパフォーマーたちはキラキラしていますし、レジェンドたちはこんなにも色味が違うんだなと。
藤井:自由ですよね。
東野:どこか感慨深い部分もあるので、トータルで見ていたら悩んでいるのがアホらしくなるというか。彼らに比べたら、私の悩みなんて、みたいなところもあるし(笑)。気軽に笑っていただけたらと思います。
藤井:ライトさんのおっしゃる通りで、どっちが上とか、どっちが下とかじゃなく、全くもって平等で。そこで比べた時に“こんなことで悩んでいるのはつまらない”って思えるのは対象物の方が上にいるからなんですよね。
番組が始まった当初、ライトさんに「藤井くんと僕はこの人たちにはなれないんだよ」と教えていただいたことがあって。その意味で分からないまま17年前に走り出したんですけど、今それをしみじみと感じています。
自分がつい生放送に収まるきれいな言葉を言ったりして、それをほめてもらって“よかった!”と思っていた時期があるのですが、そうじゃないんだということを今回も教えていただいて。時代は変わりましたから、そういうのも感じていただけたらうれしいです。
――前回は久しぶりにゲストなし、原点回帰ともいえる放送回になりましたが、反響はありましたか?
東野:SNSでは「うれしい」とか「ありがとう」とか多数の言葉を見かけましたけど…一応僕もタレント業をやっていまして、現場行くんですけど、そんな言われないですね。
一瞬「出演者やスタッフから『見ましたよ』って言われた」とうそをつこうかと思ったんですが、さっきの「耳障りのいい言葉ばかりを言っていた」というのを聞いてアカンなと。そんなに言われていないです(笑)。
藤井:じゃあ僕はもっと腹を割らしてもらおうと思うんですけれども、実際(見たと)言っていただけます。ですけど、“こういう場で言わないでくれ”って思っているだろうなって…なので言わないです!
東野:藤井くんが汲み取っているのね、その方々の作品とかに影響するから?(笑)
藤井:はい、お名前を出したら絶対に(記事の)トップに書いてくださるような方々なんですけど、名前は言わないです。その方に迷惑がかかるので(笑)。僕はすごく信用している方なので、めちゃくちゃうれしくて…それが一人や二人じゃないから。著名人に限らず、いろんな方があらびき団のことを愛してくださっているっていうのは本当にうれしいことです。
■『あらびき団』を支え続けるスタッフの存在は番組の宝物
――改めてお二人にとって「あらびき団」はどのような存在ですか?
東野:ありがたい存在といいますか、まさかこんなに続くとは思っていなかったですし、放送してはなくなりの連続ですから(笑)。今回も急に言われたんですよ、だからきっとTBSの何かの番組がなくなったんです。
僕らみたいな芸人は声が掛かったらご機嫌で行きますから、これをチャンスと思って頑張りました。ですから“なくなった番組、ありがとう!”という気持ちです。
藤井:真面目な話でつまらなくて恐縮なのですが…本当に長くやらせていただいていますが、パフォーマーのパフォーマンスを撮っているカメラマンさんが今も撮り続けてくださっているっていうのが番組の宝物だと思いますし、五十嵐さんがいる限り「あらびき団」は絶対に大丈夫です。
若い時は分からなかったんです。ベテランの方たちがスタッフの方と肩を組んで頑張っている姿を見て“どういう感情なんだろう”と思っていたんですが、みんなで一緒に番組を作っている気がしていて、そんな番組に自分が携われることに感謝しています。
――最後に今後の番組としての目標を教えてください。
東野:「あらびき団」はずっとやってきていますし、また機会があれば、我々呼ばれたらいつでも行きますから。逆にお返ししますけど、TBSさん次第です(笑)。野原にグリーンのじゅうたんを引いたらできますから。
藤井:グリーンがなかった時代もありますので。コンクリートの床の上でやっていた時期もありますので…救急車とかね?
東野:救急車のサイレンが鳴り響くところでやっていましたから。
藤井:本当に寒かったんですよ、“膝割れる!”と思ってね。次の回でやっと畳を引いてくださって…“畳なんや”って(笑)。
東野:いろんなことも経験しているので、TBSさんとは長いお付き合いをしたいと思っています。また呼んでください!
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