<呪術廻戦>乙骨登場に湧き、1年ズ合流のEDに涙、「死滅回游」制作決定に喝采トレンド席巻し、謎と衝撃を残した「渋谷事変」が閉門

アニメ「呪術廻戦」第23話が放送/(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会(C)Sumzap, Inc./TOHO CO., LTD.

<呪術廻戦>乙骨登場に湧き、1年ズ合流のEDに涙、「死滅回游」制作決定に喝采トレンド席巻し、謎と衝撃を残した「渋谷事変」が閉門

12月29日(金) 21:05

MBS・TBS系列全国28局にて放送・配信中のアニメ「呪術廻戦」(毎週木曜夜11:56-0:26ほか、TBS系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)の第2期23話(第47話)「渋谷事変 閉門」が12月28日に放送された。虎杖悠仁(CV.榎木淳弥)たちの窮地に到着した九十九由基(CV.日高のり子)と、今回の事件の黒幕であった夏油傑(CV.櫻井孝宏)の亡骸に寄生する何者か。そのまま対決になるのかと思われた2人の対峙は、黒幕が発動した無為転変により新たな混沌の始まりを迎えて幕を閉じた。さらに本編後半では乙骨憂太(CV.緒方恵美)が登場し、物語の続きとなる「死滅回游」の制作決定も告知。SNSには乙骨の本編初登場と、続編制作に喜ぶ声が殺到した。(以下、ネタバレを含みます)
【写真】絶体絶命の危機に特級術師・九十九由基(CV.日高のり子)が登場する

■虎杖たちにとって最悪の結果で幕を閉じた「渋谷事変」

九十九とニセ夏油(夏油の亡骸に寄生する黒幕)。奇しくも2人は共に人類の未来(ネクストステージ)を見ていたが、その手段、目的の違いから意見は割れ、ニセ夏油は真人から抽出した術式・無為転変を発動する。それによって起こったのは、ニセ夏油がこれまでにマーキングしてきた2種類の非術師――虎杖のように呪物を取り込ませた者、術式を所持しているが脳の構造(デザイン)が非術師の者への干渉。それぞれの脳を術師の形に整えるというもので、それにより前者は器としての強度、後者は術式を発揮する仕様を手に入れたということだった。映像では前者の例に伏黒の姉・津美紀の姿が映り、原因不明の呪いで昏睡状態に陥っていたと思われた彼女も、ニセ夏油にマーキングされた1人だということが判明した。

ニセ夏油が配った呪物は1000年前からコツコツ契約した術師たちの成れの果てだという。今から1000年前と言えば有名な陰陽師・安倍晴明も存在し、藤原氏が治めていた平安時代。現代とは比べ物にならないくらい呪術全盛の時代だったのは想像に難くない。ニセ夏油は1000人の虎杖が悪意を持って放たれたと告げたが、それを考えれば虎杖クラスの猛者がごろごろいるのも誇張ではないのだろう。また、前回で脹相がニセ夏油の正体を150年ほど前に生きた加茂憲倫だと看破したが、今回ニセ夏油が言った「1000年前から」という言葉から、それどころではない以前から暗躍してきた術師であるということも判明した。

結局、正体不明のニセ夏油は獄門疆を持ち去り、虎杖たちは五条悟の奪還に失敗。七海健人、釘崎野薔薇という犠牲も出すという最悪の結末を迎えることになってしまった。

■最後の最後のOPに乙骨、EDに1年ズ合流シーンが新追加

戦いから後日。今回の一件の影響で東京23区はほぼ壊滅。放たれた呪霊の数は1000万を下らないという状況に、政府は隠してきた呪霊の存在を公表することを決定する。これにより東京の街から人影は消え、さながらゴーストタウンの様相を呈していた。その中で、避難しそこねた少女を呪霊から救ったのは特級術師の乙骨だった。

劇場版「呪術廻戦0」の主人公だった乙骨だが、本編ではこれが初登場。劇場版で描かれた百鬼夜行の事件から1年が経過し、呪術師として決意を決めたことからか、逞しさを感じさせる顔つきとなっての登場だった。満を持してということもあり、Xには「乙骨憂太」「乙骨先輩」「「乙骨くん」など関連ワードが一気にトレンド入り。「死滅回游前に乙骨見せてくれてありがとう」「可愛さ残って逞しくなってて最高の乙骨くん」「乙骨への期待値ハンパねぇ」など様々な投稿が集中し、大きな反響を呼ぶ。さらにオープニングムービーには乙骨が刀を抜く新カットが追加されていたことで、気付いた視聴者から「OP・ED共にちょっとずつ変更点があって、最後に乙骨憂太だったので… 1期の逆再生OPもですけど、ホントに色んなこと仕込んできますよね」「たった1話しか使わないのに、めっちゃ力入れるじゃんMAPPA」などの賞賛の声が相次いでいる。

また、今話ではエンディングムービーにも変化があり、虎杖が1人で高架下を歩いているシーンが消え、代わりにハチ公前で虎杖と伏黒恵に合流する釘崎野薔薇のカットが差し込まれている。オープニングがこれから起こるエピソードの示唆だとしたら、エンディングはありし日の楽しかった日常というもの。釘崎退場のショックが大きかっただけに、こちらには「最後に1年ズの合流が見れて涙」「野薔薇ちゃん死んでないフラグだと信じたい」「うわあED、素敵だけど感情ぐちゃぐちゃになる」「呪術のエンディングって叶わなかった日々というか切ない感じの絵多いよね」など、視聴者ごとで様々に感情を刺激されたようだった。

■「死滅回游」に持ち越された謎、悪化した事態はどうなる?

本編終了後には、物語の続きとなる「死滅回游」の制作決定がアナウンスされた。告知映像では「加茂憲倫が仕組んだ呪術を与えられた者たちの殺し合い」というナレーションと共に、刀を抜いた乙骨と対峙する虎杖のカットも映る。渋谷での事件後、呪術界上層部は虎杖の死刑執行役に乙骨を任命しており、2人の対決は避けられないものなのかもしれない。

ニセ夏油の本当の正体は何者なのか、宿儺の復活はどうなるのか。上層部により呪術界から永久追放され、封印解除も禁じられた五条の行く末。五条と夏油をそそのかして渋谷事変を起こしたとして死罪認定された夜蛾正道の安否など、謎と不安が満ちる「死滅回游」。始まりはいつになるのか、「すべてのスタッフさんお疲れ様でした。死滅回游を漫画で復習して首を長くして待っています」「楽しみ過ぎるので2025年くらいに放送されたら嬉しいです」など、心待ちなファンの声が殺到していた。

※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」

■文/鈴木康道



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