水上恒司、実写化「OUT」で「青春を取り戻せると思った」 野球に打ち込んだ学生時代と改名への心境を明かす

映画「OUT」で安倍要役を演じる、水上恒司/撮影=安田まどか

水上恒司、実写化「OUT」で「青春を取り戻せると思った」 野球に打ち込んだ学生時代と改名への心境を明かす

11月12日(日) 9:00

品川ヒロシが監督・脚本を務め、自身の中学時代からの友人で「ドロップ」にも登場する井口達也の青年時代を描いた実録不良マンガ「OUT」の実写映画化が11月17日に公開される。本作で水上恒司が演じるのは、暴走族「斬人(キリヒト)」のナンバー2である副総長・安倍要。出演が決まったときの感想や撮影秘話、“岡田健史”から改名して1年が過ぎた心境についてじっくりと語ってもらった。
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■青春みたいなことはしてこなかった学生時代

――まず、本作のオファーを受けたときはいかがでしたか?

“青春を取り戻せるな”と思いました。僕は小学校から11年ほど野球をやっていて、それはそれでもちろん得るものが多くあったんですけど、真剣だったがゆえに常に気を張っていたというか、あまり“遊び”のない期間だったんですね。それこそ今作のような“思春期”“青春”みたいなことはしてこなくて。なので、うれしい気持ちが大きかったです。

――水上さんが演じるヤンキーの安倍要は、リーゼントのヒゲ面デカ男。登場シーンからかなりインパクトがありますよね。最初は水上さんだと分からない人も多いのでは…と思います。

青春を取り戻すにしても“このビジュアルかぁ”と僕もちょっと思いました(笑)。そんな風に見た目はかなりワイルドですけど、要はキャラクターがしっかりあって、ある意味、すごくオイシイ役だなとも。自分が変に力を入れなくても物語が進む中で勝手にキャラクターが立っていくというんですかね。そういう他力本願みたいな部分も正直ありつつ、でもやっぱり何かしたくなって、結果的にはいろいろ持ち込ませてもらった感じです。

――大きいのはやはり体作りの部分かと思います。撮影前から品川ヒロシ監督や主演の倉悠貴さんらとジムに通い、武闘派の要を演じるための肉体美を完成させたそうですね。

筋トレは2日やって1日休むというサイクルでずっと続けていました。アクション練習もスタントチームの方の時間が許す限り入れていただいて。そのときできる最大限の力でいつも挑みましたが、もっと時間をかけられるものならやりたかったです。今回、アクションが特に大変で。美しくしなやかに、鮮やかで強い…みたいなさまざまな要素を込めるのが難しいんですよ。本当に総合芸術なんだなと思いましたね。

■演じる要の芯は大切にしていた

――要の中身に関しては、どんなことを意識して演じましたか?

僕の中で“裏社会不適合者”というワードを掲げていて。要って、彼が今いる場所に染まるにはあまりにも“正しい”んです。だからこそ言ってることが主人公の達也(倉)に刺さるんだと思うし。ケンカや揉め事はしょっちゅうだけど、仲間を大切にして、将来のことも実は結構考えているんだろうなという彼の芯みたいな部分は大切にしていました。

――彼を形成する要素や背景として。

そうですね。要として生きるにあたり、より自由に体を動かせるような+αを自分で加えた感じ。そのほうが僕も楽しくできますし。要と周りのヤンキーたちのベクトルがちょっと違って見えるのは、そういう役作りも功を奏したのかなと思います。

■ナンバー2がしっかりしなきゃっていう意識で動いていた

――水上さんが要に共感する点や、逆にここは理解できないという部分はありましたか?

こんなにも人のために動けて、体を張れるって単純にすてきだなと。僕は正直、ここまでできないです。しかも要と達也は出会ってまだ数ヵ月の関係。なのに達也を思う心がすごく温かくて、僕の今までの人生では経験のないことだったからこそ“いいな”って思えた部分もあります。共通するのは、ナンバー2あたりが好きなところ。なるべく責任を取らないでよくて、でもちょっと権力は持っていたいみたいな(笑)。

――実際、これまでもナンバー2をやることは多かったですか?

高校時代は野球部で副キャプテンでした。でも僕、それまでの経験から“ナンバー2がしっかりしてないと組織って成り立たない”ということに気付いていて、当時、積極的に嫌われにいったんです。キャプテンはみんなに好かれていたから強く言いにくいこともあるだろう、それなら僕が、嫌われてもいいからキャプテンの言えないことを言おうって。

――なるほど。

しかもそのやり方が、周りの大人たちに結構評価していただけたんです。引退してから「後輩が『水上さん優しくなったよね』って言ってたよ」って先生に言われましたけど(笑)。

■同世代と長く過ごす作品は初めて

――品川監督とのセッションはいかがでしたか?

品川さんは、自らアクションをやって見せてくれるんです。その姿は、僕はもちろん同世代の若い役者たちが見て大変刺激になったと思います。ご自身ができるからこそ、そんな品川さんに認められたいじゃないですけど、みんな、なにくそ!って感じで頑張ってた気がします。

――そういう空気がキャスト同士の一体感にもつながったのかもしれないですね。

影響はあると思います。僕、そもそも同世代とこんなに長く現場で一緒に過ごす作品が初めてで。合間は楽しく雑談をしたり、和やかに過ごしていました。多分、カッコつけてる人間がいないというのが大きかったのかな。誰かが「うぃ~!」ってふざけたらみんなが乗っかって…みたいな感じでしたから。

――ムードメーカーはいましたか?

ムードメーカーというか、めちゃくちゃイジられてたのは倉くん。本来そういうキャラなんでしょうね。僕も結構イジってて、それで1回、本気で謝られました。どういうことかというと、ある日、倉くんが車の中ですごい騒いでて、僕がいつもの要のテンションで「うるせー!」って言ったんです。本気じゃなくて、そのあと笑って見てたんですけどね。でも直後に倉くんから「うるさくしてごめんなさい」ってLINEが来て、いやいや、逆に追い詰めちゃってごめん!って。

――真に受けちゃったんですね。

「大丈夫だよ。オレ、好きな人はイジっちゃうタイプだからごめんね」ってこっちも謝りました(笑)。倉くんは同い年で、これからも役者として刺激を与え合う関係でいたい。他にも今回はすごくいいメンバーが集まっているので、「OUT」の2があるか分からないですけど、もう一度みんなで同じ作品をやりたいです。

■僕は一人で生きていくのは無理だと思った

――水上さんは2022年9月から現在の“水上恒司”に改名しました。早1年が過ぎましたが、振り返っていかがですか?

正直、できすぎですね。

――というのは?

こんなふうになれたらいいなという希望的観測はもちろんありましたが、まさかここまで、いろんな人や作品に巡り合えるとは予想していなくて。多くの方に道を作っていただいたので、より一層、僕は一人で生きていくのは無理だなって思うようになりました。

――この夏は月9「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系)で注目を集め、現在は連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)に出演中。映画は、「OUT」に続いて「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が12月8日に公開されます。

今回の「OUT」は以前の芸名のときにご一緒したプロデューサーさんが声を掛けてくださったんです。攻めのキャスティングじゃないですけど、僕のリスタートのタイミングで“水上でいこう!”と思ってくれたことがすごくうれしくて。また全然違う作品で「君、期待してるよ。やってみない?」と言われるというのは、そこに賭けてもらえるに値する人間に少しはなれてるのかな。そこに大きな喜びを感じました。朝ドラの「ブギウギ」も実はそういう流れで出演が決まって。単純に「もう一度」ってオファーをいただくのと、芸名を変えて間もない時期に声を掛けてもらうのはやっぱり違う気がするので、ありがたいなと思います。

――やはり、“人”でつながっていくんですね。

どれだけ世の中に知られようと、どれだけ富を得ようと、人とのつながりや関わりといったところに僕は一番喜びを感じるんだなと思います。

■今の自分には100点満点中、30点

――引き続き求めてくれる人がいる…。それは、水上さんが役者として魅力的な存在だという証明でもあると思います。

過去、ひとつとして手を抜いたことはなくて。当たり前のことではあるんですけど、それは改めて良かったなって思うし、腐らずひたむきにやり続けるというのはやっぱり人の心を打つのかなと。もちろんそれを狙ってやるわけではないですが、今後も大事にしていきたいです。

――最後に、今の自分を100点満点で自己採点するなら?

うーん、現状は30点。ちょっと厳しめに3割バッターかなと思います。そこから常に10割を目指していく感じで、自分自身のハードルは高く持ち続けたいですね。
取材・文=川倉由起子





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