山田裕貴が松本潤との撮影エピソードを明かす「“やっと頼ってくれた”っていう感じですごくうれしかった」<どうする家康>

大河ドラマ「どうする家康」で本多忠勝(平八郎)を演じている山田裕貴/(C)NHK

山田裕貴が松本潤との撮影エピソードを明かす「“やっと頼ってくれた”っていう感じですごくうれしかった」<どうする家康>

11月12日(日) 21:00

松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45、NHK総合ほか)の第43回「関ヶ原の戦い」が11月12日に放送された。古沢良太が脚本を務める同ドラマは、誰もが知る徳川家康の人生を新たな視点で描く、一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。
【写真】殿(松本潤)を見つめる平八郎(山田裕貴)

WEBザテレビジョンでは、同ドラマで家康(松本)に仕える徳川四天王の一人、本多忠勝(平八郎)を演じている山田裕貴にインタビュー。取材日の翌日にクランクアップを迎えるということで、クランクアップを控えた今の気持ちや、特に印象に残っているシーン、松本との撮影エピソードなどを語ってもらった。

■“明日なのにどうしよう”って思っています

――いよいよ明日クランクアップですが、今の気持ちをお聞かせください。

今リハをやってきたんですけど、これまでで一番気持ちがつながっていなくて、“明日なのにどうしよう”って思っています。いつも本番になれば何か降りてきてスイッチが入るので、大丈夫だと思うんですけど…。

多分今、自分が武士としてまだ戦っていたい気持ちと、引き際だから引いていかなくてはいけないという気持ちと、グルグルしていて…。

僕は引き際をわかっている武士の方がかっこいいと思っているんですけど、殿(家康)に言われたことに感化されて、“もっと戦いたい”っていう武士としての部分とすごい戦っていて…。だからよくわかんなくなっちゃっているのか、正直わからないんですけど。今はこんな状態です(笑)。

■殿を見つめるまなざしにはこだわりました

――忠勝を演じるうえでこだわったことや努力したことはありますか?

身に着けている衣装を見つめてみて、忠勝は何か助けてもらったものに対してものすごく敬意を持っている人だと感じました。

例えば、かぶとに鹿のツノがついているのは、戦で逃げていて道に迷ってしまったときに、鹿に導いてもらったことから、鹿のツノをかぶとにつけていると言われていますし。

肖像画にある数珠で言えば、自分が失った人も自分が殺した人も、全部背負って戦うっていう意味合いであの数珠をつけているらしく、そういう部分から忠勝はそこまで人のことを背負う人なんだと思い、そういう人であることを第1回からずっと頭に置いて演じていました。

また忠勝はものすごく繊細でいろんな人の気持ちが分かる人なんだろうなって思っていたので、自分がせりふを発していないときでも殿を見つめるまなざしにはこだわりました。

■武力で戦う戦というよりも、知力の戦だと思っています

――第43回では「関ヶ原の戦い」が描かれましたが、台本を読んだときの感想と、「どうする家康」での「関ヶ原の戦い」の魅力を教えてください。

「関ヶ原の戦い」では殿のそばにいることが多かったので、どうやって忠勝は殿の隣にいたんだろう…っていうことだけを考えていて。自分の思いを出す部分があまりなかったので、逆にたたずまいだけで殿をどう思っているか見せないといけないという難しさをずっと感じながらやっていました。

関ヶ原の戦いと言われると、刀で斬り合って、鉄砲の弾がバンバン飛んで…っていうイメージかもしれないんですけど、「どうする家康」での関ヶ原って、9月15日に開戦する前からもう始まっていて、関ヶ原の地に昔からの徳川派の武将がどれだけいるか調べると、僕と(井伊)直政(板垣李光人)しかいないんですよ。

あとはみんな元豊臣派の武将たちが前線に張っているんですけど、彼らにひっくり返られたら一巻の終わりなわけで。武力で戦う戦というよりも、知力の戦だと思っています。家康が裏切られていたら多分負けていただろうし。

僕も最初は忠勝って戦の前線にいるものだと思っていたんですけど、一番殿の近くにいるんですよ。多分それって裏切られたときに殿を守れるように、そこに布陣していたんだと思うんです。

“私についてほしい”っていう書状を殿がどれだけ書いてどれだけの武将たちを引き込めるか、もうそこで戦は決まってたんだっていうところを「どうする家康」では描いているので、そこがすごく見どころなんじゃないかなって思います。

――「関ヶ原の戦い」の撮影についてエピソードなどがあれば教えてください。

小平太(榊原康政/杉野遥亮)は毛利を相手にしていたから関ヶ原にはいなかったし、第1回から出ていた徳川の家臣団は僕しかいなかったんですよ。なんか、寂しかったです。殿と一緒に「なんか違うドラマみたいだね」って言いながら…(笑)。

でも、それはホントに殿に申し訳ないなって思ってて。やっぱり殿も先輩の方が相談しやすいだろうし。(大森)南朋さんとか、松重(豊)さんとか…。僕年下じゃないですか。だからちゃんと殿の力になれているのかなってずっと思いながらそこにいましたね。

でも2週間くらい前に、ホントに初めて「この言い方さぁ、もっとこう言った方がいいかな?」って聞いてきてくれたことがあって、そのときは救われました。“やっと頼ってくれた”っていう感じですごくうれしかったです。

■「俺はちゃんと役を生きられているんだな」って感じます

――最初は家康のことを主君だと認めていなかった忠勝。第1回に出てきた「俺は認めん」というせりふは山田さんのアドリブとお聞きしましたが、本当ですか?

この回のラストで、家臣団が殿に「どうする!?」と詰め寄るシーンで僕が発した「俺は認めん」に関してはアドリブです。台本には「…」しかなかったんです。

このシーン、カットがかからなくて、ずっと(殿を)見てたら言いたくなっちゃって(笑)。そしたらそれが使われていて…。みんなに「狙ってたんでしょ」って言われたんですけど、ホントに何の計算もなく、言いたくなっちゃったから言っちゃいました。

でもそういうときに「俺はちゃんと役を生きられているんだな」って感じます。台本を超えられる瞬間というか…。それまでは、僕の中では“お芝居をしてる”っていう感じなんですけど、台本を超えた瞬間から、自分が一番やりたいと思っている“役を生きる”っていうことをようやくできたんだなって感じられます。

■自分が本多忠勝をやることに自信が持てた

――先日番組で、「忠勝のイメージにとらわれずに演じている」とおっしゃっていましたが、山田さんが演じたかった忠勝像について教えてください。

まず僕の考えとして、人間が歴史に触れるときに“こうだったでしょ”っていう決めつけがあんまり好きじゃないんです。だって歴史なんて誰も見てないんだから、わかるわけないじゃんって。

最初の頃はやっぱり今まで演じられてきた忠勝像みたいなものがあるし、肖像画に残っている強そうなイメージがあるから、イメージと違うって意見も見受けられました。

でもそれじゃあ大河ドラマをやっている意味がなくなっちゃうっていうか、“「どうする家康」ではこうなんですよ”っていう解釈を楽しんでもらうのが大河ドラマだと思うんです。

僕が一番初めに学んだことは、クランクインする前に岡崎の武将隊の方が施設を案内してくださったんですけど、そのときに「忠勝の肖像画って本人が8回描き直させてるんですよ。だからもしかしたら、山田さんみたいにスラッとした人だったのかもしれませんね」って言ってくださって。

そのときに“もしかしたらそうだったのかも”っていう風に思えて、自分が本多忠勝をやることに自信が持てたんですよ。武将隊の方に感謝です。

うそじゃないけど、フィクションを重ね合わせてなるべく本物に見せているのがドラマだから、“僕がやりたい忠勝ってどんなのだろう?”って考えたときに、人の思いをちゃんと背負える人、柔軟で繊細で人の心を受け止められる人、殿が悲しかったら同じように悲しいし、苦しかったら同じように苦しいって寄り添える人だなって。

今までだったら武骨でまっすぐなイメージで、僕もそういう演じ方をしていますけど、内面は全然違って、「ワシが強くいなければこの殿はダメかもしれん」ていう思いで強く立っている、そんな忠勝像をイメージして演じました。

■役を生きてないとそこに達することができなかった

――第1回から出演されてきましたが、その中で特に印象に残っているシーンを教えてください。

第2回の大樹寺での殿とのシーンと、第18回の叔父上(本多忠真)とのシーンです。叔父上とのシーンは波岡(一喜)さんとお互いに演技プランを提案し合って、「殴ってほしいです。それを忠勝にとって最初で最後の傷にしたいんで」と言って波岡さんにお願いしました。

そしたら「わかった。じゃあ殴るね」となり、そういうくだりを監督にも相談して増やしてもらったんですけど、その後、本番当日に波岡さんが台本にない、抱きしめるという動きを増やしてきたんです(笑)。

それによって、僕は演じていない忠勝の幼少期の思い出が目の中、頭の中にぶわぁ~って流れ込んできたのが見えて。ホントに不思議な体験というか…。それは役を生きてないとそこに達することができなかっただろうし、それこそ“忠勝さんが見せてくれたんだ”と僕は思っています。


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