Amazonスタジオの初の劇場用映画「沈黙の艦隊」が9月29日、全国381館で封切られた。主演の大沢たかおをはじめ玉木宏、上戸彩、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、江口洋介と吉野耕平監督は東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶を行った。
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【フォトギャラリー】大沢たかお、玉木宏らが登壇した舞台挨拶の様子
1988~96年に連載されたかわぐちかいじ氏の同名コミックが原作。秘密裡に建造された日本初の原子力潜水艦シーバットの艦長が、核弾頭の存在を盾に独立国家やまとを宣言し世界に選択を迫る海洋アクション。大沢は「楽しんでいただけたと信じている」と観客に呼びかけた。
だが、「この先、どうなるんだよと思われる気持ちも痛いほど感じています」と苦笑。原作は全32巻の長編で、映画では導入部分しか描かれていないとの指摘を察したもので、プロデューサーも兼ねているため「30年の時を経ての実写化で、これは壮大な船出であり、ここからが始まり。余すところなく描くため、この映画をどんどんやっていけるよう期待して待っていてほしい」と続編を示唆した。
すると、シーバットと対じする海自の潜水艦たつなみのソナーマン役のユースケが、「確実に2はあります。もっと言えば、5までやってもいい。なんなら僕のスピンオフを作ってくれてもいい」と勝手に宣言。吉野監督も、「それぞれの登場人物のその先を僕も見てみたいと思っている」と含みを持たせた。
大沢は撮影を振り返り、「マスコミや政治家ら地上の人たちが、光の中で芝居をしているのがうらやましかった。僕らはずっと(潜水艦内)の真っ暗な中だった。しかも、1カ月半(の撮影で)7歩くらいしか歩いていない。それで立っていることが得意になった」と自嘲交じりに吐露。たつなみの艦長役の玉木も、「閉塞感があると逃げたくなるから、カットがかかるたびに外の空気を吸いに行っていた」と明かした。
だだ、「シーバットの方が広くて近代的でうらやましかった」と本音も。大沢が「億近くかけているからね。たつなみは50万円くらい?」とプロデューサー目線で伝えると、「さすがにもうちょっとかかっていますよ」と抗弁し、会場の笑いを誘った。
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沈黙の艦隊
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