第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名小説を、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え実写化した『正欲』(11月10日公開)の30秒予告映像と本ビジュアルが解禁。また、Vaundyが本作で映画主題歌初担当することもわかった。
【写真を見る】Vaundyがかけがえのない人とのつながりを歌う楽曲を映画『正欲』に提供本作は家庭環境、性的指向、容姿など様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちにスポットを当て、人が生きていくための推進力になるのはなんなのかというテーマを炙りだしていく物語。『MOTHER マザー』(20)、『とんび』(22)の港岳彦が脚本を手がけ、『あゝ、荒野 前篇』(17)、『あゝ、荒野 後篇』(17)、『前科者』(22)の岸善幸がメガホンを取る。
公開された30秒予告映像では、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月(新垣)が啓喜(稲垣)に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映しだされる。まったく接点がないように見える彼らの距離が少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差することに。心をざわざわとさせつつ、見るものを惹きつけて止まない映像に仕上がっている。
あわせて到着した本ビジュアルはなにか遠くを静かに見つめる啓喜と、無言でバスに揺られる夏月たち、そして「観る前の自分には戻れない」のコピーが印象的な一枚となっている。
さらに若者を中心に支持されるVaundyが本作で映画主題歌初担当することが決定。未発表曲から、まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した「呼吸のように」が提供された。Vaundyは「自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです」とコメントしている。
傑作か、問題作か?どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを強い衝撃と深い感動とともに提示する本作をぜひ劇場で見届けて欲しい。
■<スタッフコメント>
●Vaundy(主題歌)
「自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。生きるということは息を吸うということ。少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲にこめています。自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです」
文/入江奈々
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