深川麻衣が主演し、前田敦子と石井杏奈が共演するドラマ「彼女たちの犯罪」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系、Huluでも配信)。9月14日に放送された第9話では、由香里(前田)と理子(石井)の過去が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)
【写真】事件の捜査を続ける上原(野間口徹)と脇谷(鈴木康介)
■繭美に過去を打ち明ける由香里と理子
同ドラマの原作は、横関大による同名小説。
主人公の容姿端麗で仕事も充実しているが恋愛だけがうまくいかない日村繭美(深川)と、ハイスぺ医師と結婚するが自由がない神野由香里(前田)、使命感ゆえに思い悩む新人刑事の熊沢理子(石井)という3人の女性によるサスペンスとなる。
“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちが、ある日を境に人生が思いもよらない方向へと進んで行く様子をスリリングに描く。
最終回直前の第9話。繭美は、由香里、理子からそれぞれの過去を聞くことになった。
■生まれてからずっと“席”がなかった由香里
偽装自殺で繭美たちが海に突き落とした謎の女(南沢奈央)。その証拠の服を燃やしながら、由香里は繭美に、自分の本当の名前が「アイ」だと打ち明けた。
無戸籍で一度も学校にも通うことなく過ごしてきた由香里は、18歳のときに同世代が集まる高架下のたまり場で謎の女=ユカリと出会った。ひょんなことから彼女が実家を出る口実とした看護の専門学校に代わりに通うことに。
「アタシの席、貸してあげる」。そうしてなりすましの日々が始まるが、ユカリは“席のレンタル代”として毎日1000円を要求。学校の卒業が決まった3年後に、50万円で一生分の席を譲ってもらうことになった。
ところが、エリート医師の神野智明(毎熊克哉)と結婚したことを聞きつけたユカリが現われ、再びなりすましの“席代”を脅したのだった。
理子が「席替え」と称した偽装自殺計画だったが、翠(さとうほなみ)の席に移る前にすでに一度経験していた由香里。自分の居場所である“席”と普通の幸せを渇望してきた彼女が、「そもそも本当の自分って何なのか、私にはわからないんです」と語る姿は切なかった。
■理子の子どもの父親が判明
一方、ユカリの遺品である指輪が智明を再び容疑者にするために使えないかと考えた繭美は、理子と会った。そこで理子の本当の目的を問い掛けた。
理子は、大学生のときに智明に乱暴されて妊娠し、シングルマザーとして子どもを育ててきたことを告白。繭美や由香里から聞いた智明の姿は「昔と変わらず女を物として扱う」最低な男のままで、繭美たちの力になりたいと思ったのは本当ながら「最期にあいつを陥れるチャンス」として犯罪を計画した。
“最期”というのは、理子は末期がんを患っているのだ。智明に罪をかぶせられなくても、「最悪の場合、全部私がやったことにすればいい」という覚悟も持っていた。
明らかになった由香里と理子の過去。視聴者からは「戸籍がない、そうきたか」「彼女たちの誰一人として幸せになれない感じが辛い」「智明がそこまでひどいとは」といった声が。
そして、理子の先輩刑事・上原(野間口徹)の捜査が迫りつつあるなかで最後に流れたナレーションで「こうして迎えた彼女たちの最終章。それは絶望への幕開けだった」と語られたことに、「ここまででも相当絶望的な展開が続いているのに」「もうすでに苦しいのに」などの反響があった。
次回、9月21日(木)の放送が最終回となる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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