10月6日(金)より放送スタートするドラマ「秘密を持った少年たち」(毎週金曜夜0:30-0:59、日本テレビ※初回は夜0:40スタート)の制作発表が9月2日に日本テレビで行われ、中田秀夫監督と、同作に出演する龍宮城(佐藤海音、西田至、米尾賢人、冨田侑暉、竹内黎、伊藤圭吾、齋木春空)、大原優乃、大谷亮平が出席した。
【写真】ヒロインと少年たちが手足を絡めるようにポーズしたドラマメインビジュアル■衝撃的なエロティックサスペンス
本作は、望まずして「夜行」(やこう)という人を襲いその血を啜る人ならざる存在になってしまった少年と少女の残酷な運命を描く、衝撃的なエロティックサスペンス。奪い合い、裏切り、嫉妬、いじめ、浮気などを描く。新進気鋭の若手俳優たちが、錯綜する人間関係に体当たりで挑む。
望まず夜行になってしまった主人公・玲矢(佐藤)が出会ったのは、秘密(=夜行であること)を隠し、夜の闇に生きる少年たち。夜行狩りの暴力を逃れて人目を忍び、人を襲わないために、血の渇きに抗おうととあるライブハウスに集い、「404 not found」(フォーゼロフォー)というバンドを作って音楽に熱中。しかし、彼らもそれぞれ過酷な状況下で夜行となったいきさつがあり、互いの思いは複雑だった。
幼なじみのユキ(大原)はなぜ夜行になってしまったのか。二人が人間に戻るすべはないのか。運命に抗おうともがき苦しむ玲矢だったが、次第に残酷な真実が明らかになっていく。
■吸血シーンが注目ポイントに!
本作の特徴である吸血シーンについて中田監督は「血を吸うというのは命をつなぐ行為なので、本能的に吸わざるを得ない。対人間だけでなく夜行同士でも吸うんですけど、本能に結びついているからラブシーンそのものとは言わないけど、近いニュアンスではあります。エロスというのは必然的に意識して撮りました。大原さんは、大谷さん・海音くん両方と吸い吸われる場面があって、大変だったと思いますけどすごく頑張っていただきました」と明かす。
一方、大谷は「血を吸ったことないし、何に近いかなとか、人の血を吸うってどういう感情かなとか研究しながら真面目にやっていたんですけど、大原さんは笑っていました。ちょっとだけ冷静になると『何やっているんだろう』って感情になるときがあって。どこを吸うかにもよるじゃないですか?実際かむわけにもいかず、画的にどうなるのかっていうのも僕にも分からないので楽しみでもありますね。序盤何人か吸わせていただいているんですけど、同じくらいの年の男性だったりとか、女性もいたり。いくら感情込めても血の味は分からないんですけど(笑)、誰が相手なのかによる行為だと思います」と考察。
同じく吸血シーンのある佐藤は「人によって違うっていうのはあるかもしれないです。ユキと血を求めあうシーンっていうのは求愛行動っていう意味もあるので、ただ単にのどが渇いてそこら辺の人を吸うっていうのとはまた違った感情と、違った吸い方と、違った見せ方があると思います」と語り、大原は「吸血シーンになると、特殊メークをしていて首元から頬にかけて血管が浮かび上がってきて、目の色が変わったりとか画的にもガラッと変わります。吸血シーンでは芝居のスイッチも切り替わり、狂気的だけど美しく見えるように演じています」とこだわりを見せた。
■撮影現場でのエピソード
本作が初主演となる佐藤は、「初めての演技で初主演ということでとても緊張することが多かったのですが、現場がすごく楽しいので、撮影のない二日間とかがあると『早く現場に行きたいな』と思うくらい毎日楽しくやっています。中田監督とは役柄を決めるところからご一緒したんですけど、僕たちに一から演技を教えてくださって、中田監督の回でのラストシーンでは『気を抜いていいわけじゃないけどよく頑張ったね』って言ってくださって。その時に、すごく愛情を注いで僕たちを育ててくれたんだなと、あらためて思いました。僕のことを息子って言ってくださって、監督でもあり演技の父親でもあるような、僕たちにとって大切な存在です」と中田監督とのタッグに喜びを感じていた。
一方、本作で一番最初に夜行として登場する役を演じる大原は、「リハーサル期間などを通して役や作品の世界観の疑問を無くしていったので、迷うことなく演じられています。ユキが抱えているものが大きすぎて、自分も本番にならないとどんな感情になるか分からないときがあったりとか、ト書きに『涙をする』って書いていないときも涙が出てしまうことも多かったりして精神的にも体力的にも大変ではあるんですけど、すごくやりがいを感じています」と撮影の充実ぶりを明かす。
また、中田監督は龍宮城メンバーの魅力について、「ほぼ未経験のメンバーで、誰を主人公にするかとかそういうところから始まって、とことんリハーサルさせてくださいとプロデューサーに頼みました。現場では、演技の量として多いのは海音くんと至くんなんですけど、他の彼らも初日のライブハウスのシーンを撮った時に、『初日から自分たちの役柄ちゃんと理解してるな』と思いました。そのシーンは、404 not foundの楽屋にみんながいて、海音くんと至くんを5人に紹介するところ。紹介して、それぞれのアップを撮った時点で画になると思ったし、仲良しバンドじゃなくて引かれ合ってる人もいれば、いじめいじめられの関係性もある。それを彼ら自身が理解していて、理解力が高いなと思い安心しました」と理解力の高さを評価した。
■龍宮城がアヴちゃんから掛けられた言葉
主題歌は、「龍宮城」の最新曲「SHORYU (→↓↘+P)」(タイトルの読み「ショーリュー」)に決定。圧倒的な存在感を放つバンド・女王蜂のボーカル、アヴちゃんがグループの結成時からプロデュースを務め、アヴちゃんは龍宮城のすべての楽曲を提供。
アヴちゃんの書き下ろしとなる本楽曲について、西田は「歌詞に注目して聞いていただければと思います。夜行とそれぞれの登場人物の心の内を表現しているので、ドラマの一部として聞いていただきたいです」とアピール。
また、ドラマ出演に際してアヴちゃんから掛けられた言葉を聞かれると、齋木は「まず心の心配をしてくださって、心は大丈夫か演技は楽しいかなど優しい言葉をかけてくださったのが印象的でした」と回顧。
竹内は「演技をしていて楽しいなと思うのは、自分じゃない自分になりきって演じているから。日ごろの生活から離れることが出来てとても楽しいんじゃないかなと言葉を掛けてくださりました。僕たちは初めての演技で、初めてのドラマということもあって、不安ばっかりで怖いと思った時もあったんですけど、その言葉を聞いてから、演技は楽しむもので本当に楽しいなと思えるようになりました」と語る。
米尾は、「アヴちゃん先生にも演技の指導をしていただいたことがあって、その時全員ではできなかったんですけど、エチュードみたいな感じで先生にも教わりました。表現をしていく中で、音楽と近いところもあるのかなと思いました。龍宮城はとことん新しいことに突き進んでいきたいと思っているので、今回も演技で新しい表現方法を学べてとてもうれしいなと思っています」とグループとしての喜びも語った。
【関連記事】
・
大原優乃がコンビニ店員“小原有乃”に…深夜のコンビニならではの珍事件で奮闘・
大原優乃、下唇をかんで照れッ…シロクマの着ぐるみを着たお茶目ショットに「これは反則っ」と反響・
田辺桃子×小関裕太のW主演で大人気コミック『癒やしのお隣さんには秘密がある』実写ドラマ化「新しい挑戦にワクワク」・
日テレ、金曜夜にドラマ枠新設稲森いずみ主演で世界的ヒットドラマを日本版にリメーク<夫婦が壊れるとき>・
大谷亮平、居酒屋『のぶ』は“ホーム”「他の現場ではなかなかないです」