深川麻衣主演、前田敦子と石井杏奈が共演するドラマ「彼女たちの犯罪」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系、Huluでも配信)の第6話が8月24日に放送された。繭美(深川)らが実行した偽装自殺計画。そこにほころびが生じたのか、理子(石井)の先輩刑事・上原(野間口徹)が真相に近づく姿にドキドキする展開となった。(以下、ネタバレを含みます)
【写真】智明(毎熊克哉)の逮捕に動揺する繭美(深川麻衣)
■由香里の夫・智明に逮捕状
同ドラマの原作は、横関大による同名小説。
主人公の容姿端麗で仕事も充実しているが恋愛だけがうまくいかない日村繭美(深川)と、ハイスぺ医師と結婚するが自由がない神野由香里(前田)、使命感ゆえに思い悩む新人刑事の熊沢理子(石井)という3人の女性によるサスペンスとなる。
“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていた彼女たちが、ある日を境に人生が思いもよらない方向へと進んで行く様子をスリリングに描く。
理子が提案した偽装自殺計画。そこにほころびが生じたようだ。由香里になりすまして翠(さとうほなみ)が自殺した現場で、繭美が愛人となっている由香里の夫・智明(毎熊克哉)の万年筆が見つかった。それにより死体遺棄容疑で智明に逮捕状が出た。そんな展開となった第6話は、理子の先輩刑事である上原がジワジワと謎に迫った。
■上原「遺体が自己紹介しているみたい」
理子や上原が勤める桜木警察署の所長は、智明の父親と懇意にしており、智明が逮捕されたことにも難色を示していた。上原は、逮捕状を出したのは由香里が自殺した場所を管轄する伊東北警察署で、あくまで自分たちは捜査協力だといってやり過ごす。
そんななか、理子に自殺か他殺か問われ、「今のところはなんともだけど」と前置きしつつ、「1個気になってんのは、単なる主婦の自殺にしちゃ、なんか作為的なところを感じるのよ」と上原。「遺体が自己紹介しているみたい」だというのだ。
優秀な刑事の経験値、また勘もあるだろうか。ただ、自殺で処理が進められていたなかの第4話では、三重にある由香里の実家まで聞き込みに行っており、疑問はずっと抱いていた。
■野間口徹の演技力が光る
智明は弁護士の説得もあり、不慮の事故だったとうその証言をした。そのころ、智明が逮捕されたことに動揺した繭美が理子を呼び出して万年筆のことを問い詰めると、理子は自分が現場に残したと打ち明けた。伊東北警察署の担当刑事・脇谷(鈴木康介)がこだわっていたため、疑いの目をいったん他に向けようとしたというのだ。
また、前回ラストで衝撃を呼んだ、繭美がクローゼットに隠していた血まみれの服が詰まったゴミ袋。その存在を理子も知っていたことが分かった。処理の仕方を繭美が理子に相談している時、繭美の家のチャイムが鳴った。鳴らしたのは智明のことで聞き込みに来た上原だった。
繭美と理子がつながっていることはバレてはいけない。動揺しながら玄関先で対応した繭美は質問に正直に答えたが、最後に智明に会ったときに乗っていた車を見せてほしいと上原。車種とナンバー、そして写真もというのだ。
車の助手席には理子の弟の名前入り荷物が置いたままだったが、繭美が時間稼ぎしている間に先回りして無事だった。だが、車の後ろにあった傷に上原が気付いた。それは由香里が偽装自殺する日に繭美が“何らか”の理由で血まみれになり、”何か“を運ぼうとしたときについてしまったものだ。
偽装自殺と同時に進行していた“何か”。上原の繭美への聞き込みは智明の証言を裏付けるためのものだったが、やさしい雰囲気を醸し出し、ひょうひょうとしている一方で、鋭い眼光も向けた。彼女たちのうそをもう見抜き始めているのかもしれないと思わせる。名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演している野間口の演技力のさすがなところだ。
SNSには「いちばんの誤算、上原さんが優秀すぎるほど優秀な刑事だったことだよな」「上原刑事が回を追うごとに鋭く核心をつき始めているのが魅力的」「キレ者だね~」「野間口氏の追い込み方がさりげなく怖い」といった反響が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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