大沢たかお、タブーに切り込んだ主演作『沈黙の艦隊』完成に感慨「問題作になるのではないか」と手応え

大沢たかおがプロデュース参加した主演作「沈黙の艦隊」完成報告会で感慨/撮影:風間直人

大沢たかお、タブーに切り込んだ主演作『沈黙の艦隊』完成に感慨「問題作になるのではないか」と手応え

8月25日(金) 7:00

俳優の大沢たかおが8月24日、都内で行われた映画「沈黙の艦隊」(9月29日[金]公開)の完成報告会に、共演の玉木宏、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、中村倫也、水川あさみ、夏川結衣、江口洋介、メガホンをとった吉野耕平監督、原作者のかわぐちかいじ氏、Amazonスタジオのダナエ・コキノス氏とともに出席した。
【写真】大沢たかお、玉木宏ら豪華メンバーそろい踏みの完成報告会

■3200万部の大ヒットコミックを実写映画化

1988〜96年に「モーニング」(講談社)で連載された、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破する大ヒットコミック「沈黙の艦隊」を、唯一無二のアクション・ポリティカル・エンターテインメント作品として実写映画化した本作。日米共同で極秘裏に建造した高性能原潜・シーバットを奪い、乗員76人を伴って反乱逃亡した艦長・海江田四郎(大沢)が、独立国家“やまと”を宣言して自己の思想の実現に向かっていく物語。

主演に加えプロデューサーとしても参加した大沢は「この原作を知っている方からすればハードルが高くて、もちろんスケールもあって、核の問題のタブーに直線的に切り込むので、防衛省であったり、海上自衛隊の協力を得ることができるのかという二つの大きなハードルがある中でのスタートだったので、実現するのは難しいかなと思いながらも、時間をかけてゆっくり一つ一つ進めていきました」と打ち明ける。

「皆さんにご協力いただいてスケールは確保できて、防衛省と海上自衛隊の皆さまに『今だからこそ、いいんじゃないか』と快い言葉をいただいてプロジェクトが始動していきました」と回顧。

プロジェクト始動後は俳優の仕事をメインで行ったそうで「今日、この場に来ると“すごく長い道のりだったな”と思いつつも、ようやくスタートラインに立っているので、今はワクワクドキドキしている最中です」と感慨深げに語った。

■大沢「30年前の問題作が、2023年もおそらく議論を巻き起こす問題作になるのでは」

また、主人公でありながらテロリストでもある海江田四郎を演じた点について「この作品はまったく新しくて、主人公の成長物語ではなく、周りの人々が実は主人公で、彼らの成長物語というか、主人公が巻き起こす事件をみんなが解決するという新しい映画だなと思っているので、みんなの姿も見どころなのかなと思います」とアピールした。

最後に、PRコメントを求められると「先生が30年前に描かれた本が、なぜ今なのかというのは自分でも不思議に思っていて。撮影当時には起きると思わなかったロシア・ウクライナ問題であったり、潜水艦の悲劇的な事故とか、我々の作品のテーマに関することがいっぱい起きて、複雑な思いの中でようやく作品が完成しました」としみじみ。

「30年前の問題作が、2023年もおそらく議論を巻き起こす問題作になるのではないかなと思います。それもぜひ皆さんで議論していただきたいと思うし、僕も皆さんの議論を耳にしながらこれから先どういうふうに自分が生きていけばいいのか、これからの人生にとっても参考にさせていただきたいと思います」と熱く語った。

◆取材・文=風間直人



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