俳優の吉永小百合が15日、都内にて開催された映画「こんにちは、母さん」完成報告会見に、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、YOU、枝元萌、山田洋次監督と共に出席。山田監督に提案され引き受けた“おばあちゃん役”に「早まったか」と葛藤したことを明かしつつ、「おばあちゃんになってよかった」と振り返った。
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■映画出演123本目となる吉永が主演
山田監督が91歳にして90本目の監督作として手掛ける本作は、下町で令和を生きる、等身大の親子の物語。本作が映画出演123本目となる吉永が主演を務める。
大泉演じる昭夫の母・福江役の吉永に対し、山田監督は「僕は小百合さんがお母さん役で3本の映画を作ったけれども、小百合さんの年齢から言うと、おばあちゃんをやってもおかしくないのかなと。僕たちの世代にしてみれば吉永小百合さんはミューズですから、『僕が小百合さんをおばあちゃんにしていいのか』ととても悩んだ」としながらも、孫のいる“おばあちゃん役”を演じてもらえないかと相談したそう。
■ちょっと私、早まったかな
山田監督の提案を受けた吉永は「その時は『もちろんです』と言ってしまったんですけれど、後で『ちょっと私、早まったかな』とか思ったりして。でも私の年代はもうみなさんおばあちゃんになって、たまたま私に子供がいなかったから、こういう形なんですけれども『そうなんだ』と自分で言い聞かせてやるようにしました」と心境の変化を告白。
続けて、孫を演じた永野を見て目を細め「一緒にやって、とても幸せなひと時を過ごすことができたので、逆に『やってよかった』『おばあちゃんになってよかった』と思っています」と笑顔を見せた。
■大泉洋、永野芽郁がコメント
息子を演じた大泉は「今回の小百合さん(の役)は恋をなさるわけですけれども、僕の母親というその年でありながらも、恋をする小百合さんが本当にかわいらしくて。私も役としては嫌なんですよね。『母親がその歳でやめてくれよ』と思うんだけれども、演じている小百合さんを見ている分には、本当にすてき」とコメント。
永野も吉永に対し、「すごい方。現場の中で中心に立たれているんですけど、その背中がすごく温かくて、そしてかわいらしくて。『いつか私もこんな女優さんになりたいな』と密かに思いながら過ごしました」と憧れを口にしていた。
◆取材・文=山田健史
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