先月引退した"プロレスの天才”
武藤敬司
。ムーンサルトプレス、シャイニング・ウィザードなど、武藤がキャリアの節目で必殺技を生み出して名勝負を作ったように、プロレスラーと必殺技は切っても切れない関係にある。
そこで今回は、読者に答えてもらった「最強の必殺技」アンケートに、識者の見解も加えて「最強の必殺技」ランキングを作成。以下、ベスト20をレポート!!
※※
本文では12位から発表する。12位には、元横綱・北尾光司を一撃でKOした
高田延彦
(高ははしごだか)の「ハイキック」が選ばれた。
新日本プロレス
時代に高田と激闘を繰り広げ、強烈なキックを何度も受けた越中詩郎氏が明かす。
「高田は技巧派。目線を下げたからローキックだと思ったら、ハイキックを出してきたり……。戸惑うこともありましたが、僕は自分のスタイルを貫いて、彼のキックを受けたんです。前田日明のキックはズシリと重さがありましたが、高田のキックはキレがありましたね」
11位に選ばれたのは、ブルーザー・ブロディの「キングコング・ニードロップ」。
伝説のレスラーたちの試合を間近で見続けたリングアナウンサーの田中ケロ氏は、「見た目の美しさも必殺技に求められる要素。写真で“映える”ことも重要だ」と語る。130キロを超える巨体が鮮やかに宙を舞うブロディのニードロップは、その意味でも必殺技と呼ぶにふさわしい。
10位は
ジャイアント馬場
の「ジャンピング・ネックブリーカー・ドロップ」。16文キックなど馬場の代名詞はいくつもあるが、馬場は、この決め技でNWA世界選手権のベルトを3度獲った。
9位には“破壊王”こと
橋本真也
の「垂直落下式DDT」がランクイン。
「体重を乗せた危険な技。正確には垂直落下式の“ブレーンバスター”なんですが、本人が言うので“DDT”になりました」(前同)
■記憶に残る必殺技の数々!
8位は
ジャンボ鶴田
の「バックドロップ」。鶴田は「(危険なので)相手によって落とす角度を変えている」と公の場では話していたが、
天龍源一郎
や
三沢光晴
に対しては、本気で放っていたという。
「五輪コンビ(鶴田&谷津嘉章)と龍原砲(天龍&阿修羅・原)のタッグ戦では、バックドロップを連続で喰らって立ち上がれない天龍の髪の毛をつかんで無理やり引きずり起こし、3発目のバックドロップ。天龍が失神した場面は強烈でした」(プロレス専門誌記者)
7位には先だって引退した武藤の「足四の字固め」が入った。UWFインターナショナルとの対抗戦で、高田にドラゴン・スクリューからの足四の字固めで勝利したことで、武藤の必殺技の一つとなった。
武藤は、アメリカ遠征時代に対戦した“四の字固めの名手”リック・フレアーを手本にしたという。
〈毎日のようにフレアーと戦っていた頃、“足四の字固めひとつで試合を組み立てるなんてすごいな”と思っていたからね。高田戦で足四の字固めに説得力が生まれたおかげで、ムーンサルトプレスで膝にダメージが蓄積していた俺の選手生命が長持ちしたよ(笑)〉(『EX大衆』2023年3月号より)
足四の字固めの“元祖”はザ・デストロイヤーだが、
「彼の場合は、クロスした足の上に自分の膝の裏を乗せて体重をかけていたので、より強力だったはずです」(前出の田中氏)
6位は天龍源一郎のパワーボム。天龍はこの技で馬場と猪木をフォールした“唯一のレスラー”になった。ただ、越中は天龍にはパワーボム以上に「“痛い技”がある」という。
「天龍さんのチョップは本当に痛かった!最初は胸板を打ってくるけど、途中から喉仏を狙ってくるんです。あれはシャレになりませんよ」(越中氏)
現在発売中の『週刊大衆』3月27日・4月3日号では、ランキングのベスト5を大発表!
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