中村雅俊が、3月27日(月)に放送される4Kドラマ「おもかげ」(夜9:00-11:00、NHK BS4K)で主演を務めることが分かった。浅田次郎原作の同ドラマは、孤独を抱えながら昭和の復興期を生きてきた男が、謎の美女たちに連れられ、自らの過去をさまようことになるという物語。
【写真】中村雅俊“正一”と浅田美代子“節子”のほっこりした夫婦ショット
中村の他に、浅田美代子、三田佳子、余貴美子、さとうほなみ、不破万作、モロ師岡、宅麻伸、前田亜季、板橋駿谷が出演することも発表された。出演にあたり中村、浅田、三田、余、さとうがコメントを寄せた。
■竹脇正一役・中村雅俊コメント
あと1年で、キャリア半世紀を迎える小生ですが、さすがに今回は、久しぶりに大変な山をいくつも越えることになりました。原作の浅田次郎さんが明言しているように、映像化が難しい作品ということです。加えて今回は、撮影そのものが大変の繰り返しでした。おかげさまで、かなりの充実感、達成感、幸せに似た満足感を味わう事になりました。つまりは、参加して良かったという事です。こうなったら是非皆さん!見て下さい!それが一番の希望です。
■竹脇節子役・浅田美代子コメント
これから、ゆっくりと楽しく暮らす予定だった熟年夫婦。突然夫が倒れ意識不明に浅田次郎さんの原作の不思議感…辛い過去を夢の中で克服していく夫。きっとこの夫婦はこれから、また新しく結婚生活を続いていくだろう久しぶりの小林組、中村雅俊さんとの共演、現場は内容とは違い、いつも笑顔に溢れ、楽しかったです。良い作品に出会えて幸せです。
■“謎の女性”マダム・ネージュ役・三田佳子コメント
原作・浅田次郎「おもかげ」のドラマ化です。「この役は三田さん以外に考えられない」と口説かれて、出演を決めました。小林聖太郎監督の作品への想いや、役柄についての意見交換も重ね、不思議で面白い役づくりが出来たと思います。リアルとファンタジーのはざまでどんな風に仕上がるか、期待で一杯です。浅田次郎先生もスタジオまで表敬訪問してくださり、とても楽しみにしておられました。
■“2人目の謎の女性”入江静役・余貴美子コメント
小林聖太郎監督の丁寧に優しく、物語を紡いでいく演出。久し振りにご一緒させていただいた中村雅俊さんの悲哀たっぷりの演技を感じながら、豊かな時間を過ごしました。真冬に撮影した、痺れるような寒さの真夏のビーチ、戦後の銀座線、スタジオに砂を敷いた舞台のようなセット。もうワクワクして、ホントに楽しみでしょうがない。
■“3人目の謎の女性”峰子役・さとうほなみコメント
竹脇正一というひとりの男性に起こる不思議な世界観。そこへ誘う3人の女性のひとり、峰子を演じさせていただきました。原作を読ませていただき、作中では「峰子は鷹揚な人物」との記載がありとても惹かれました。初日の撮影で、小林監督から「峰子どうしようかねー?」と言っていただけたので監督との答え合わせをしながら、わたしなりに鷹揚な峰子を楽しませていただきました。温かく不思議な「おもかげ」を是非お楽しみにお待ちいただければと思います。
■あらすじ
商社マンとして65歳で定年を迎えた竹脇正一(中村)は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、病院の集中治療室に運びこまれる。正一の妻の節子(浅田)、同期で社長まで上りつめた堀田(宅麻伸)、同じ児童養護施設で育った永山(モロ師岡)、永山の弟子として働く娘の婿・和志(板橋駿谷)、それぞれが問わず語りに意識の戻らない正一に自らの思いを吐露していく。
一方、正一本人は、ベッドに横たわる自分の身体を横目に、謎の美女たち(三田、余、さとう)や隣のベッドに眠っていた榊原(不破万作)に連れられるまま病院を抜け出し、思い出の場所を巡るという奇妙な体験を重ねていく。
命の終わりに人生を振り返る旅のようなものなのか、孤児という出自から来る孤独を無理やり忘れ、父として夫として懸命に生きて来た人生の終盤、正一は予想もしていなかった自分自身の過去と向き合うことになる。
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