『ケイコ 目を澄ませて』が毎日映画コンクールで最多5冠!“映画ファン賞”は『チェリまほ』と『トップガン』に

「第77回毎日映画コンクール」の受賞作品が発表!/[c] 2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

『ケイコ 目を澄ませて』が毎日映画コンクールで最多5冠!“映画ファン賞”は『チェリまほ』と『トップガン』に

1月21日(土) 21:30

提供:
1946年に創設され、今年で77回目を迎えた映画賞「毎日映画コンクール」の受賞作品と受賞者が決定。三宅唱監督の『ケイコ 目を澄ませて』(公開中)が、日本映画大賞と女優主演賞(岸井ゆきの)、監督賞(三宅唱)、撮影賞(月永雄太)、録音賞(川井崇満)の最多5部門に輝いた。
【写真を見る】岸井ゆきの&三宅唱監督から喜びのコメントも!『ケイコ 目を澄ませて』が日本映画大賞に

『きみの鳥はうたえる』(18)の三宅監督が、聴覚障がいと向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子をモデルに描いた『ケイコ 目を澄ませて』。さまざまな感情の間で揺れ動きながら一歩ずつ確実に歩みを進める主人公の姿を16mmフィルムでとらえ、第72回ベルリン国際映画祭を皮切りに国内外21の映画祭で高評価を獲得。公開後も映画ファンを中心に口コミが広がり、都内の劇場を中心に好調な動員を続けている。

また、高橋伴明監督がコロナ禍に起きたある事件をベースに“社会的孤立”という問題へ斬り込んだ『夜明けまでバス停で』(22)が日本映画優秀賞を、水上勉の料理エッセイを原案にした『土を喰らう十二ヵ月』(公開中)の沢田研二が男優主演賞を受賞。

主要映画賞での受賞は『太陽を盗んだ男』(79)での第4回報知映画賞主演男優賞以来、43年ぶりとなる沢田は、スポーツニッポンの紙面にて「凄い俳優さんがいるなかで、私を選んでいただいたのは、本当にとってもとってもうれしいし、せんえつだし、恐れ多いし、そして大変ありがたく思っております」とコメントを寄せている。

他に男優助演賞を『ある男』(公開中)の窪田正孝が、女優助演賞を『さがす』(22)の伊藤蒼が受賞し、スポニチグランプリ新人賞は『サバカン SABAKAN』(22)の番家一路と『マイスモールランド』(22)の嵐莉菜が受賞し、田中絹代賞は寺島しのぶに。映画ファンが選ぶ「TSUTAYA DISCAS映画ファン賞」の日本映画部門は『チェリまほ THE MOVIE 〜30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』(22)が、外国映画部門は『トップガン マーヴェリック』(公開中)が受賞した。

「第77回毎日映画コンクール」表彰式は、2月14日(火)にめぐろパーシモンホールにて開催予定。

<第77回毎日映画コンクール受賞結果>
日本映画大賞:『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)
日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)
外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)
男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二ヵ月』
女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』
男優助演賞:窪田正孝『ある男』
女優助演賞:伊東蒼『さがす』
スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』
スポニチグランプリ新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』
監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』
脚本賞:早川千絵『PLAN75』
撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄ませて』
美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』
音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』
録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄ませて』
アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)
大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)
ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン・ヨンヒ監督)
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE 〜30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』
TSUTAYADISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』
田中絹代賞:寺島しのぶ
特別賞:中島貞夫(映画監督)

<コメント>
●岸井ゆきの
「映画『ケイコ 目を澄ませて』が作品、監督、撮影、録音、主演の5部門で賞を受賞と聞きました。三宅組の全スタッフ、そして映画を観てくださった皆様に感謝致します。撮影時のひとりひとりの仕事と映画への愛がまさにフィルムのようにわたしの心に焼き付いて消えません。日々の私を見守ることで懸命に支えてくださり、映画ができていく瞬間を共にした大切な仲間です。このような賞を一緒に受賞できたことを心から嬉しく思います」

●三宅唱監督
「岸井さんの受賞、そして月永さんと川井さんの受賞がとても嬉しいです。作品賞については、個別の部門が設定されてはいない各部のプロフェッショナルな仕事のすべてが結実したものとして勝手に受け止めさせていただき(総スケ賞、弁当賞、雨降賞etc.)、素晴らしい役者たち、スタッフたちとともに働くことができたことを誇りに思います。

主人公のモデルである小笠原恵子さんのかっこよさを追いかけながら、このような時代に無事に、新たに映画を作ることができた幸せを噛み締めつつ、今後も精進します。自分はまだまだです。長い歴史を持つ毎日映画コンクールを支える審査員並びにスタッフの皆さま、また、劇場公開以来全国各地のスクリーン越しにリングに上がるケイコさんを見つめてくださった多くの皆さま、映画館の皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございます」

文/久保田 和馬


【関連記事】
本日、映画化決定から1周年!プロデューサーが明かす、「チェリまほ」映画化秘話「ファンの声に応えることが、最大の恩返し」
三浦友和、「代表作」と『ケイコ 目を澄ませて』岸井ゆきのを大絶賛
第80回ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート作『CLOSE/クロース』今夏に日本公開決定
IUにイ・ビョンホンら韓国スターがドレスアップ!“韓国のアカデミー賞”受賞結果は『別れる決心』が主要部門制覇
Walkerplus

国内・経済 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ