小沢仁志「セーフティとか関係ねえ。全部ガチでやってる」還暦記念映画『BAD CITY』インタビュー到着

映画『BAD CITY』主演を務める小沢仁志 (C)2022「BAD CITY」製作委員会

小沢仁志「セーフティとか関係ねえ。全部ガチでやってる」還暦記念映画『BAD CITY』インタビュー到着

1月2日(月) 10:00

俳優・小沢仁志の還暦を記念したアクション映画『BAD CITY』より、小沢が本作への熱い想いを語るオフィシャルインタビュー、場面写真が解禁された。

【写真】映画『BAD CITY』場面写真

本作は、「顔面凶器」「Vシネマの帝王」などの異名を持ち、映画やドラマ、そしてバラエティなど数々のフィールドで活躍する俳優・小沢仁志が“還暦記念映画”として、「俳優人生で最後の無茶」を繰り広げる怒涛のアクション映画。小沢は自ら脚本を手がけ、製作総指揮として企画段階から撮影のコーディネートをこなし、主演として本格的なアクションに挑戦した。

現在、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭、ポルトガルのポルト国際映画祭、アメリカのオースティン・ファンタスティック映画祭など、権威のある映画祭への招待が続々と決定している。

「犯罪都市」の異名を持つ開港市に縄張りをもつ桜田組の組長が、韓国マフィア・金数義(山口祥行)によって殺された。金は、開港市を影で操る巨大財閥・五条財閥の会長・五条亘(リリー・フランキー)と密かにつながっていた。

一方、五条の告発を悲願とする検察庁検事長の平山健司(加藤雅也)は、公安0課の小泉香(壇蜜)を使い、秘密裏に熊本(勝矢)、西崎(三元雅芸)、野原(坂ノ上茜)たちを引き抜き、特捜班を結成。そしてもう1人…ある事件を起こした容疑で拘置所に勾留されている元強行犯警部・虎田誠(小沢仁志)を期限つきでチームに復活させる。果たして虎田たち特捜班は、五条を検挙することができるのか?

小沢演じる元強行犯警部・虎田誠と特捜班のチームを組むのは、坂ノ上茜、勝矢、三元雅芸。4人を指揮する公安0課の小泉香役に壇蜜、その上司・検察庁検事長の平山健司役に加藤雅也。韓国マフィアの首領・マダム役にかたせ梨乃、開港市を影で操る巨大財閥・五条財閥の会長・五条亘役にリリー・フランキー。

韓国マフィア・金数義役に山口祥行、マダムの側近・パク役に本宮泰風、桜田組若頭補佐・村田役に波岡一喜、金数義の右腕・ハン役にTAK∴、刑事役に小沢和義、中野英雄と、実力派の面々が小沢の還暦に華を添える。

監督・アクション監督は、デビュー作『HYDRA』(2019)が海外映画祭でも評価され、アクション監督を務めた『ベイビーわるきゅーれ』がロングランヒットとなった園村健介。主題歌は、クレイジーケンバンドが本作のために書き下ろした「こわもて」。

このたび、小沢が本作への熱い想いを語るオフィシャルインタビュー、場面写真が解禁。小沢は「アクションは、全部即興で園村監督が作っていたよ。でもさ、いざ本番が始まると関係なくブンブンやっちゃうんだよな(笑)」と振り返り、「最近の映画って、なにかっていうと安全、安全、セーフティじゃん。おれは、そういうセーフティとか関係ねえから、スタントマンとかもいらないし、全部ガチでやってる。ヤマ(山口祥行)との対決シーンだって、マジだからさ。あれが、マジじゃなかったらつまらないと思うし。このガチなアクションができるのは、どこ探したっておれたちぐらいしかいないよな」と自信たっぷりに語る。

また、本作に出演している女優陣についても言及。野原役を演じた、テレビ東京『ウルトラマンX』のヒロイン・山瀬アスナ役などで知られる坂ノ上茜について「マジで頑張ったと思うよ。アクションも、あいつ稽古で怪我したのに本番も頑張って。スタントマンも、女優だからっていう遠慮もなく、容赦無く行くから。それに対して、全部ちゃんと受けて戦っていたんだから、本当にすごいよ」と絶賛。

さらに「あと、梨乃ねえ(かたせ梨乃)も泣かせてくれたよなあ。試写をやったときもみんな梨乃ねえに泣かされてた。テジュンの奥さんを演じた、圭叶(けいか)もすごいよかったんだけど、あの子、嶋大輔の娘なんだって聞いてびっくりしちゃったよ。韓国語話せるし、芝居もいいし、かわいいしさ。おれも合格した後に大輔の娘って知ったんだけど、口説かなくて良かったよ(笑)」と語っている。

映画『BAD CITY』は、福岡県のユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、シネプレックス小倉、ユナイテッド・シネマなかま16で先行上映中。1月20日より新宿ピカデリーほか全国順次公開。

※小沢仁志のオフィシャルインタビュー全文は以下の通り。

<小沢仁志オフィシャルインタビュー全文>


■小沢仁志(製作総指揮・脚本・主演)

Q.本作のアイデアはどのようにして生まれたのですか。

おれはいつも映画のアイデアをメモ書きにしていて、溜まってきたらメモ書きを全部並べて、物語の構成を、並べながらイッキにやるんだよ。ちまちま書いて詰まったら、すぐ辞めたくなるから。この映画の脚本も4日とか5日で書き上げた。おれにとって還暦の集大成で新たな一歩っていうのが大事だった。

Q.映画『ベイビーわるきゅーれ』のアクション監督を務めた園村健介監督作だけあって、アクションシーンは素晴らしかったです。

アクションは、全部即興で園村監督が作っていたよ。でもさ、いざ本番が始まると関係なくブンブンやっちゃうんだよな(笑)。でもヤマ(山口祥行)とおれのタイマンの荒々しさはあれでいいと思ってんだよ。おれらのアクションはガチの喧嘩だからよ、逆にちゃんとしたアクションをやれっていってもできないんだよ。でもその融合がいいんじゃないか、きっと。

ヤマとのシーンなんてさ、とにかくぶち殺そうと練習してたからね(笑)。ラストの立ち回りは、おれとヤマじゃなきゃできねえと思っているよ。それに他のチンピラ役の奴らも金属バットとか鉄パイプ持ってバッチバチにくるからね。あれがいいのよ。ほんとにおれも「お前ら殺してやるからな」ってなるから。「殺らなきゃ殺られるよ?」って、乗っけてったほうが相手の芝居も引き出せるんだよ。

Q.撮影現場では、実際にどのようなやりとりをしたのですか。

監督から「やっぱりフリーでお願いしたい」ってお願いされて、「フリーって、アクションが決まっていないってことだよね」って言ったの。坂口拓とのアクションシーンも、「その方が生きるんで」って言われてさ。相手ナイフ持ってんだけどっていうな(笑)。でも、おれは、すげえ楽しかった。

子供が新しいおもちゃを与えられたというか、アクションがおれらの若い頃のアクションとは、質が全く違うから面白い。あれから何十年も経って、あの谷垣健治、下村勇二、園村健介が作り上げてきたアクションに初めて触れることができた。稽古に行った時に、足が疲れるから、無駄な動きをしない避け方とか足運びを教わったんだけど、撮影では、カメラが回り始めたら、とにかく殺してやると思ってるからどうでもいい。どうでもよくなっちゃってマジでやっちゃった。

Q.小沢仁志ならではのアクションシーンとは、どんなものだと思いますか。

やっぱりガチってところだよな。最近の映画って、なにかっていうと安全、安全、セーフティじゃん。おれは、そういうセーフティとか関係ねえから、スタントマンとかもいらないし、全部ガチでやってる。ヤマとの対決シーンだって、マジだからさ。あれが、マジじゃなかったらつまらないと思うし。このガチなアクションができるのは、どこ探したっておれたちぐらいしかいないよな。だからこの映画を、日本だけじゃなくて、海外にもどんどん出していきたくてさ。韓国とかでもかかったら嬉しいなって思うよ。

Q.アクションシーンで特に心がけた点について教えて下さい。

『SCORE』(1995)のときは銃撃戦重視で、あの当時のアクションについて、一石は投じた自負はあるんだけど、同じことやったらつまらない。やっぱ銃撃戦も、日本出ちゃうとさしてすごいことではなく。ハリウッドの方が金掛かっていたり、もっとすごかったりするわけじゃん。どっちかっていったら日本のアクションで凄いのはノースタントとか、殴り合いだと思ったんだよ。ハリウッドは日本と逆で、セーフティ重視だからタイトルを「フルボッコ」にしようかと思ってさ。肉弾戦っていうのは世界に通用すると思っている。

日本でアクションできる人間たちはマイナーで小規模な映画ばっかり作ってるから、メジャーにならないんだよって思っていたんだよ。本当は、日本には動ける奴いっぱいいるんだから。要はさ、アクションできない奴にアクションを教える時間と、すげえ動ける奴に芝居を教えてる時間だったら、圧倒的に後者の方が早いわけ。今回はそういうすげえ動ける奴らと一緒に作った映画だから、そりゃ面白いアクションシーンになるよな。

Q.登場人物は、当て書きだったのでしょうか?

ヤマとか泰風は当て書きだよ。例えば坂口拓はさ、喋らない方が画になるの。あいつの動きと、立ってるだけの不気味な感じって絶対出るからね。あいつは自分で分かっているんだよ。意外と喋らせない方が良いの。喋らすとね、あいつの持ってる雰囲気がけっこう優しくてちょっと役が揺らいじゃうからさ。それとやっぱり本宮泰風と山口祥行の「日本統一」コンビが喧嘩するっていうのは良いやろ?本宮泰風がヤマにバカバカ銃撃つなんて面白すぎるじゃん。

Q.本作に登場する女性たちも魅力的でした。

坂ノ上はマジで頑張ったと思うよ。アクションも、あいつ稽古で怪我したのに本番も頑張って。スタントマンも、女優だからっていう遠慮もなく、容赦無く行くから。それに対して、全部ちゃんと受けて戦っていたんだから、本当にすごいよ。今回はおれがプロデューサーとしてオーディションのときから参加していたんだけどさ、やっぱり坂ノ上しかいないんじゃないかってなったんだよな。

あと、梨乃ねえ(かたせ梨乃)も泣かせてくれたよなあ。試写をやったときもみんな梨乃ねえに泣かされてた。テジュンの奥さんを演じた、圭叶もすごいよかったんだけど、あの子、嶋大輔の娘なんだって聞いてびっくりしちゃったよ。韓国語話せるし、芝居もいいし、かわいいしさ。おれも合格した後に大輔の娘って知ったんだけど、口説かなくて良かったよ(笑)。

Q.ご自身の還暦記念映画を完成させた、今の気持ちをお聞かせ下さい。

日本の映画界のアクション映画の主演なんて、若手ばっかりだろ。おれみたいなのに主演のオファーなんて来ないからさ、こうやって作り続ければいいじゃんって思ってる。だから海外の映画祭に出ていって、こんなことができる日本人がいるんだよって知らしめたいなって思ってるよ。

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