「日本一不幸“だった”アイドル」に変えていきたい! #ババババンビの野望

「日本一不幸“だった”アイドル」に変えていきたい! #ババババンビの野望

12月22日(木) 15:52

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2022年8月5日から7日にかけて開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022 supported by にしたんクリニック」のステージに初めて立ったアイドル・#ババババンビ。
10年以上の歴史を誇るTOKYO IDOL FESTIVAL (以下、TIF)において初となる試み「TIFアイドル総選挙2022」に出馬すると、布袋寅泰の「バンビーナ」のカバーを初披露するなど話題となり、見事初代1位に輝いた。そんな快進撃を続ける彼女たちが、決して平坦ではなかったこれまでの軌跡を振り返りながら、ロングインタビューでいまの自分たちをありのままに語ってくれた。

◆「TIFアイドル総選挙」で初代1位を獲得

――「TIFアイドル総選挙」は2017年1月以降に結成された5年以内のアイドルグループ全28組によって行われました。改めて1位を獲得した率直な感想を教えてください。

水湊:最初に名前を呼ばれたときは本当にびっくりして頭が真っ白になりました。素敵なアイドルさんがたくさん出場されているなかで1位になれるなんて誰も思っていなくて。でも終わった後に事務所の先輩とか親とか、本当にいろんな方から「おめでとう」と言ってもらえて、やっと実感が湧いてきたという感じでした。

――名曲「バンビーナ」のカバーを披露されていました。TIFのために用意した曲ということでしたが、手応えはいかがでしたか。

岸:布袋さんのライブを観に行かせていただいたんですけど、会場の一体感が想像以上で驚きました。こんなにすごい楽曲を自分たちらしくやれるように頑張らなきゃという「責任感」をすごく感じました。初披露したときファンの方が一瞬「うお〜!」って驚いているのがわかって嬉しくなりました。

――ステージで最後に披露する曲はメンバー同士で話し合って「ハナビガタリ」に決めたというエピソードもありました。出るステージごとに意識したことはありましたか。

宇咲:出演時間が限られているなか、できればたくさんの曲をやりたいのでどの曲をショートにするかをめっちゃ悩みました。すっごい時間かかって1日ではとても決まらなかった。

近藤:ショートというのはフル尺ではなくワンコーラスとサビだけ、というショートバージョンのことです。TIFのために初めて用意したものだったんです。できるだけバンビの曲を数多く聞いてもらいたいと思って作っていただいて。どの曲をショートにしてどの曲をフルにやるのかも、メンバー同士でけっこう話し合いました。

水湊:この曲は2番が素敵だから2番にしようとか、2番の振りが特徴的だからこれは削っちゃダメだね、とか。メンバー間でも意見が割れたりとかもあったんですけど、いい具合に落ち着きました。じつはこれは今まで話してないエピソードなんですけど、このときが初めてメンバー同士で意見が割れたときだったと思います。

――総選挙で1位を獲得した副賞としてフジテレビの冠特番『それいけ!#オダイバンビ』に出演されましたが、バラエティ要素の詰まった番組でしたね。出演時のエピソードなど教えてください。

全員:メルダ!!

池田:当日、企画の内容を聞いて「よしやるぞ!」ってなったあと、なぜか私が企画のなかで急遽「モノボケ」をやらされることになったんです。めっちゃ必死にモノボケしたんですよ!で、めっちゃカットされてました。

全員:全カット!ラップまで披露してたのに!

池田:しっかり全カット(涙)。一生の悔いですね。次は絶対にテレビに映ってやるぞって思ってます!

――番組は「頼れる兄貴を探せ」という企画でしたが、つらいときや悩んだときなどに、頼れる存在というのはいますか?

小鳥遊:私は実家の母です。すごく電話をしているんです。毎回1時間以上話してしまうくらい。なんでもかんでも相談しちゃうし、それに対して甘い意見だけじゃなくて厳しい言葉もくれるから頼れるなと思います。

――厳しい意見とは例えばどのような?

小鳥遊:私が「こういうことがしたい」っていう理想を言ったときに、「でもそれをするためにはこれをしなきゃいけないよ」とか、「もっとこうしなきゃダメだよ」とか。あとは、「あんた最近ツイート少なくない?」とか指摘してくれます。

全員:めっちゃ見てる!!

小鳥遊:「●●ちゃんのツイートはいっぱい流れてくるのにあなたの自撮り少なくない?」ってちゃんと見てくれているので、言われて「あぁ〜……」って(笑)

◆「日本一不幸なアイドル」と呼ばれて

――TIFアイドル総選挙2022で1位になったあと、待望の中野サンプラザ公演を迎えましたがどのような気持ちで挑みましたか?

近藤:中野サンプラザは歴史もあるし、いろんなアーティストさんがそこでワンマンをやっています。そこに立ちたいと思っていたので今回立てて嬉しかったです。セットの感じや音の反響の仕方など最初は戸惑ってリハーサルも3時間ほどさせていただきました。(立ち位置の)番号を覚えるのがすごく大変だったし、詰め込むこともいっぱいあったぶん、本番やりきったなという達成感や充実感はとてもありました。

岸:私たちデビューライブ中止から始まって、いろんな困難にめちゃくちゃぶつかってきて、「日本一不運なアイドル」って言われたりもするくらい悔しいときもあったんです。当時の自分たちからすると、平日の中野サンプラザを完売にしてお客さんいっぱいの景色を見れる日がくるなんて思ってもみませんでした。本当に悔しい思いをしてきたぶん喜びも大きかったですし、応援してくださったみなさんにこれからいろんな景色をお届けできたらいいな〜って思える1日でした。

――「日本一不幸なアイドル」というキャッチコピーがつくほど困難が多かったようですが、今までで一番不幸だったと思う出来事といえばなんでしょうか?

岸:いっぱいありすぎる(笑)

近藤:直前に中止が決まった去年のTIFのステージは本当に精神的にキツかったです。

小鳥遊:私はやっぱりデビューライブ中止が一番つらかったです。アイドルになるために大学卒業後に上京してきたのにアイドルができなくなって、「あ、私は無職だ……」って思いました。これからどうやって東京で生きていこうって絶望していたので、本当にいまはよかったです。

岸:Veats SHIBUYAでデビューライブをする予定で、チケット完売だったんです。でもできなくなって、当日の3月27日にお客さんのいないVeats SHIBUYAに行って、ステージには上がらず着る予定だった衣装を着て写真だけ取って帰ってきたんです。

近藤:かわいそうって言っちゃダメだけど、「かわいそう、こんなことってある!?」ってそのとき思って。コロナってすごい嫌だなって思いました。でも、それがあって絆が固まっているところもあると思います。

――他にも「不幸エピソード」はあったのでしょうか?

岸:夏のフェスで遠征に行っていたんですけど大雨が降って、このままライブしないで帰るかも、ってなりました。結局、ぎりぎり出番直前で晴れてライブはできたんですけど、雨の野外ライブは多い気がします。

水湊:めっちゃ久しぶりに沙瑛の地元の熊本に凱旋ライブで行く予定だったんですけど、台風が直撃して。山口、熊本、福岡の遠征予定だったんですけど、熊本と福岡が台風で延期になってしまったんです。福岡はフリーライブっていう形でなんとかできたけど、ちゃんとやりたかったです。

吉沢:ピンポイントだったよね。メンバーの出身地のところで、っていう。私たち天候に恵まれない。

宇咲:メンバーもホテルに閉じ込められてどこにも出かけられないっていう状態で。コンビニも全部閉まってて、マネージャーさんが何個か買ってくれたサラダとかをみんなで分け合って食べました。あとはカップ麺とか。

近藤:私、マネージャーさんが買ってくれたごはんを取りに行くタイミングが遅くて、行ったら「もう残ってないよ」って言われて。「えっ、もうみんな取っていっちゃったの!?」という不幸エピソードがありました。

◆王道なのに馬鹿騒ぎ

――もし「日本一不幸なアイドル」という肩書きとは別の肩書きをつけられるとしたら、どんな肩書きをつけてみたいですか?

小鳥遊:「日本一不幸だったアイドル」とか。過去形に!

池田:今は幸運だな〜って思われたい(笑)

近藤:最初は不幸なことが積み重なったんですけど、それ以上に乗り越えて良くなったことも多くなったので、「日本一不運だったアイドル」って過去形にしたいですね。

――「王道アイドル」と表現されることもある#ババババンビ。この「王道アイドル」というコンセプトと「馬鹿騒ぎ」というコンセプトはそれぞれ異なる性質のものだと思いますが、どのように共存させているのでしょうか?

岸:「馬鹿騒ぎ」の「馬鹿」って、この世の中嫌なことも大変なこともいっぱいあるけれど、ライブにいるその瞬間は全身全霊で楽しく馬鹿騒ぎしよう、というバカだと思います。王道ということでいったら、曲調がそれに近いのかなって思います。王道の「ザ・アイドルソング」っていう曲もあったり。かと思いきや、一緒に振りコピできて全力で楽しめる馬鹿騒ぎっぽい曲やかっこいい曲もあったり。そういうところが両立している部分だと思います。

◆発信するときは、今までのストーリーを一番大事に

――SNSの総フォロワー数が200万人以上ということですが、発信するときに気をつけていることはありますか?

岸:今の状況じゃなくて、今までのストーリーを一番大事にしていて、それは個人でもグループでもそうだなって思っています。ツイートやSNSを見てくれた人が、その人にどんな過去があったのかを知っていてくれたほうが応援したいって思ってくれるかなと思っています。私たちの普段のライブやMCでも心がけていることですね。

――公式YouTubeではライブ映像などのほかに「抜き打ち学力テスト」「あざとかわいい選手権」や「踊ってみれなかった」など、グループや個人にフォーカスしたバラエティ色の強い企画が配信されています。ステージ上のパフォーマンスとYouTubeでの発信では違う部分も多いと思いますが、どんなことを意識しているのでしょうか。

近藤:YouTubeは正直、「素」なんです。ちゃんと撮影はするので「楽屋」ではないんですけど、わりと「素」に近いバンビが見られるのかなと。何も聞かされていないことが多くて、企画も当日に聞いてパッとやることもあるし、どんちゃん騒ぎになることもあるし。本当に私たちの「素」に近めかなと思います。自然体ですね。

池田:企画も楽しいし私たちの仲がいいからしゃべる量も多いんです。

◆「夢」だった武道館が「目標」に

――#ババババンビというグループとしての目標、また各自の趣味や特技を活かしてやってみたい仕事や目標はありますか?

小鳥遊:グループとしては武道館です。結成当時から武道館を掲げることは、他のアイドルさんも同じだと思うんです。でも結成時は憧れとして「夢」みたいに掲げていた武道館だったんですが、こうして2年、3年と経ってそれを信じて下さる方も少しずつ増えてきて、いまは絶対に武道館に立とうね、っていうのが「目標」になりました。

宇咲:演技レッスンとか、声優レッスンとかさせていただいたりしているので、いろんなお仕事に挑戦してもっと新しい#ババババンビを見せていければというのは、個人としてもグループとしてもありますね。

水湊:ゲーム実況が好きなのでゲーム部屋を作って自分の家でやってみたいです!

小鳥遊:私はこぎみゅんと共演したい!サンリオが大好きなんですけど、以前ピューロランドでライブしたことがあるんです。でもこぎみゅんと共演まではしてなくて。

――最後に読者に向けてのメッセージをお願いいたします。

吉沢:幅広い方が応援してくださってますし、曲もジャンルが幅広いので好きな曲を見つけられると思います。これから私たちは武道館に向かって頑張っていくので、少しでも気になってくださった方はぜひ一度ライブを観に来てください。

全員:真面目バージョンだ!!

――真面目じゃないバージョンもあるんですね。

吉沢:もしかしたら水着とか着るかもよ〜!!

池田:なんで水着で釣ろうとするの!

岸:3月に4大都市でのホール公演が決まっていて、名古屋、大阪、福岡、最後が東京です。行きやすい場所の公演があればぜひ1か所でも来て、楽しんでほしいと思います。とくに最後はTOKYO DOME CITY HOLEになりますが、今までで一番大きな会場での公演になるので、よろしければ来てほしいな〜って思います。

近藤:少し無理をしてでも来てほしいです(笑)

取材・文/綿谷 翔撮影/福本邦洋

【#ババババンビ】
12/28(水)に「#HASHTAG NIGHT Vol.5 ~年末大忘年会~」(ヒューリックホール東京)を行うほか、‘23年には愛知・福岡・大阪・東京の4大都市ツアー開催を発表。
ツアーファイナルは2023年4/8(土)TOKYO DOME CITY HALLにてワンマンライブ開催決定。冠番組「#ヤバババンビ」(Paravi)が配信



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