DMM.comの新動画配信サービス・DMM TVにて、オリジナルバラエティ「インシデンツ」が12月23日(金)より配信される。“地上波では放送できないコント番組”として、佐久間宣行の企画・プロデュースで打ち出される同番組。さらば青春の光の森田哲矢、東ブクロを筆頭に、ヒコロヒー、岩崎う大(かもめんたる)、ザ・マミィといった芸人の他、タレントの野呂佳代や俳優の筧美和子、伊藤健太郎など、そうそうたるメンツが揃えられた新感覚のコント番組となっている。
【写真】「インシデンツ」でコント力を披露した伊藤健太郎
WEBザテレビジョンでは、12月某日、都内にて行われた出演者・制作陣による事前番組の収録を取材。収録されたトークは、無料で楽しめる時間限定配信「DMM TVスペシャル」にて配信。昨日12月20日には第1夜「芸人トークSP」が公開され、取材時に収録された第2夜「佐久間が語る舞台裏SP」が本日12月21日、第3夜「まもなく配信開始!直前SP」が12月22日(木)に公開される予定だ。
■さらば森田「これをメディアでやっていいんだ」
この日登場したのは、さらば青春の光の森田哲矢と東ブクロ、放送作家のオークラ、そしてプロデューサー・佐久間。東ブクロは「『インシデンツ』配信に先駆けて、我々出演者サイドと制作サイドの両方から、番組の見どころをご紹介できればなと思っております」と切り出す。
東ブクロが、さらば青春の光が同番組にキャスティングされた理由を佐久間、オークラに尋ねると、森田がすかさず「大体分かるでしょ。自分で言うてて恥ずかしくないのか」とツッコむ。佐久間も「地上波を追いやられたことのあるやつが。分かるだろう」と追撃を加えた。
ワケあって地上波への出演の機会が減っている東ブクロが「いやいや、にしても僕を選ぶというリスクもあるし」と自虐を交えると、佐久間はDMM TVへ「インシデンツ」の企画を提案した段階で、「“さらば”でやりたい」と言っていたことを明かす。
森田は脚本を受け取った際の心境を「ワクワクしましたね。『これをメディアでやっていいんだ』と。『テレビでできない』というよりも『テレビでしなくていい』というか。こういうところ(配信)でやる方が絶対オモロイというのがあるから、めっちゃ楽しそうやなと思いました」と口にした。
■森田は東ブクロに思わず感謝
またオークラは、コントの収録を振り返り「ブクロくんが上手いなって思った。正直、申し訳ないですけど、(さらば青春の光は)森田くんワントップのチームのイメージだった」とコントで光った東ブクロの才能に着目。オークラの今になっての“気付き”に、東ブクロは「そんな短い付き合いじゃないですよね」と口を尖らせる。
オークラがさらに、「あと森田くんは人に振り回される役が(良い)」「この人、本当に色んなものに振り回されて生きてきたんだろうなって」と続けると、佐久間も「どの感情も経験してきた感じ」と同調。森田は東ブクロに向かい「ありがとうな」「お前の横におって、それが血となり肉となっている」と思わず感謝するのだった。
■“地上波では放送できないコント番組”を打ち出したからこそ面白い
東ブクロが佐久間、オークラに「(『インシデンツ』では)コンプライアンスも気にせず、って感じでしたけど、やっぱりお二人は今のテレビ界において、溜まっている部分はあるんですか?『コンプラ、コンプラ』と言われて、それをここにぶつけたっていう感じでもないんですか」と聞いた場面では、オークラが「僕は正直そんなに溜まってはない。そのルールの中でちゃんと作れるものはあると思っていて、これ(『インシデンツ』)はそういう企画だと思ってやった」と答える。
すると佐久間は「単純に、芸人もそうだと思うけど、コンプラと言うよりウケなくなってるじゃん。そういうことが」と、コンプライアンスに反する内容がそもそも世間に受け入れられにくくなっている現状を分析。「それはテレビ制作者としても、ルールというよりウケなくなっているんだっていう感じがあるから、ウケないものをやってもなって思う」と現代における番組作りの姿勢を説明した上で、「ただこれ(『インシデンツ』)に関してはこう銘打ったから、これがウケるなと思ってやってるから、楽しかった」と“地上波では放送できないコント番組”を前面に打ち出したからこそ面白いものになった、と語った。
その後、各回に登場する出演者たちの話題では、佐久間が「芸人みんなすごいんだけど、野呂佳代がすごいんだよ」と語り、オークラは「めちゃくちゃ芸人、今回すごいと思っているんだけど、ただ、佐久間さんが野呂佳代のことばっかり褒める。もう好きなのかなっていうくらい」と笑う。
佐久間は、野呂佳代が出演したコントを「サーヤ(ラランド)と対峙する役だったの。だから、岡野(陽一)・サーヤVS春日(俊彰)・野呂佳代のコント」と説明。
「春日は面白いんだけど、不器用なところがあるから。野呂がすごくて、バチバチなのよ」「野呂がコントでアドリブで芸人全員を笑わせる」と、オードリー・春日俊彰とのペアで実力を発揮した野呂を絶賛していた。
■伊藤健太郎のコント力に芸人勢が感嘆
12月22日配信の第3夜には俳優・伊藤健太郎が新たに加わる。森田が「間違いなくセリフ量で言うと僕らよりあるかもしれない」と語るほど、「インシデンツ」での伊藤の出番は多い。
以前にも番組でコントに参加した経験はいくつかあったという伊藤だが、「今までやらせてもらっていたコントとはちょっとまた違ったタイプの雰囲気でもあったので、非常に緊張しましたが、楽しかったです」と振り返る。
佐久間が「めちゃくちゃコント上手かった」と伊藤に感心すると、東ブクロも「芸人の間で話題になってましたよ。なんでこの人こんなにコントできんのって」と明かす。
森田はコントでの伊藤を「俳優さん特有のちょっとちょけた感じじゃなくて、しっかりこの世界観に合わせたボケを入れてきて。それが『あ、この人すげえな』って、その時に思いました」と評価。佐久間も「しかもコントの設定が分かっていないとできないアドリブを足してくれるから、びっくりしたよね」と驚きを隠さない。
さらに東ブクロは「伊藤さんは毎回、現場にほぼほぼ台本を持ってきはらなかった」とした上で、「芸人なんてほんまにギリまで(台本を)見ながらやってるから。あの辺、なんか思ってはるんですか。『こいつら大丈夫か』みたいな」と切り込むと、伊藤は「ぶっちゃけ、一番最初のところは『まじ?』って(思いました)」と吐露。
撮影直前まで演者が台本を読み込んでいるのは、役者の現場では見たことのない光景だったという。森田は「(伊藤が)読まずに全部入ってる様を、俺らは見て見ぬふりしてた」と苦笑する。佐久間も「分かる。伊藤さんが(台本を)まったく持ってないことに関しては無視しようって(笑)」とぶっちゃけるのだった。
オリジナルバラエティ「インシデンツ」本編は、DMM TVにて12月23日(金)より配信開始。
■取材・文/山田健史
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