岡田将生が主演を務める「ザ・トラベルナース」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第7話が12月1日(木)に放送される。
【写真】男前すぎる…!きりっとした表情でこちらを見つめる天乃を演じる松平健
■「ザ・トラベルナース」とはどんな物語?
同ドラマは、手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP(=ナース・プラクティショナー)」を持つ、一見感じが悪いけどアメリカ仕込みの優秀なナース・那須田歩(岡田)と、
柔らかすぎるほどの物腰なのに、ここぞという場面では痛烈な一言で理不尽な体制や思想を一刀両断する謎多きスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が、患者ファーストで医療現場を改革していく痛快医療ドラマ。脚本は大ヒットシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の生みの親である中園ミホ氏が担当。
第7話の放送に先駆け、同ドラマで「天乃総合メディカルセンター」の院長・天乃隆之介を演じる松平健からコメントが到着。松平は共演者や作品などについて語った。
■松平健が岡田将生や中井貴一の印象を語る
――出演が決まった時のお気持ちを改めてお伺いしたいです。
久しぶりの現代劇でしたし、主演の岡田(将生)くんをはじめ、中井(貴一)さんといったそうそうたる方が出演すると聞き、「早く一緒にお芝居がやりたいな」という気持ちでした。
――「トラベルナース」という存在、職業があることをご存じでしたか?
今回のドラマで初めて知りました。いただいた資料や自分でも調べてみて、こんな仕事があるのだなと知れて、とても勉強になりました。
――岡田さんと中井さんの印象を教えてください。
お2人とお仕事するのは初めてではないので、なんとなくお2人の現場での立ち振る舞いは知っていました。中井さんは緩めたり、締めたりというメリハリがきちんとできる人ですし、キャストだけではなくスタッフの方にも気を配って、現場を楽しませようとしてくださいました。
岡田くんはすごく真面目な人です。どんな現場でも自然体でいられるのが彼の魅力ですし、撮影以外に見せる少しぽわーとしている姿はとてもかわいらしいです。
――台本を読み、天乃はどんなキャラクターだなと思いましたか?
僕が演じる天乃は少し変わったキャラクターだと思いました。「病院の経営第一」という院長としての厳しい面があったかと思えば、飼っているトカゲを愛でる趣味を持っていたりと、他の個性豊かなキャラクターに負けず劣らずの個性を放っていました。
また、中井さん演じる静との関係も謎めいていて、最後まで見ていただくとどういう関係なのかが分かると思うので、最後まで楽しみにしていただけるとうれしいです。
――松平さん自身はかわいらしい共演者・トカゲに抵抗はありましたか?
トカゲに対して、全く抵抗はなかったです。むしろすごくかわいらしかったです。映像でどのくらい伝わっているのかは分からないのですが、トカゲはすごく色が奇麗で、現場では大人気でした(笑)。トカゲの存在は、「ザ・トラベルナース」の魅力の一つだと思っているので、皆さんも天乃と一緒にトカゲに癒やされてくれたらうれしいですね。
■松平健が考える「ザ・トラベルナース」の面白さとは?
――今回の役を演じる上で大切にしていることや参考にした作品があれば教えてください。
参考といわれると難しいです。中園(ミホ)先生が書き上げてくださった台本を基に、キャラクターも撮影現場の雰囲気も作り上げていったので、参考にしたものはなかったかもしれません。出てくるキャラクターが全員、個性的なので、唯一無二の人物像をイチから作り上げるイメージで演じていました。
このドラマに限らずですが、作品の中で、自分のポジションがどういう役割を果たすのかを常に考えながら演じることを心掛けています。
――「暴れん坊将軍」「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」など常に“正義の味方”の役を演じてこられたと思います。今回は、「強敵」という形での出演ですが、敵側だからこそ、気付いた天乃の変化などは何かありましたか?
岡田くんや中井さんにとって、天乃は「強敵」というポジションなので、皆さんにとっては「悪」というイメージがあると思います。
でも、天乃は元から「経営第一主義で、経営のためなら情け容赦のない男」ではなく、何か原因があって今の天乃になってしまったんだと思っています。そこを含めて、残り2話で天乃に歩や静の言動がどのように作用するのかを見守っていただきたいです。
――「ザ・トラベルナース」の作品としての面白さをあらためて教えてください。
会見で中井さんがおっしゃっていましたが、単なる「医療ドラマ」ではないということだと思います。個性豊かなキャラクターがいるのはもちろんですが、その一人一人に必ず物語があります。そういう人間関係を描いている所がさらに面白さを引き出しているんだと思います。
――共演者との印象に残っているエピソードはありますか?
僕は院長室にずっといるので、皆さんに比べて、印象的な思い出は少ないかもしれません(笑)。岡田くんや中井さんには、お2人が演じるキャラクターが病院にとって何かだめなことをしてしまった時に、院長室に怒られにくるシーンでしか会えないので、少し寂しさを覚えました。
――松平さんや天乃は、歩と静をどう思っていますか?
日本にいる他のナースたちとは違って、トラベルナースである歩と静は「一人で10人分働くという」という名目で病院に来ているので、「従う従わない」はあるにしろ、天乃は彼らの技術面や知識面では信用していると思います。
僕からすると、対立しながらも最後には同じ道を進んでいく歩と静の関係がすごく面白いです。中井さん演じる静は患者に寄り添い、患者の気持ちもよく分かっているので、若いナースである岡田くん演じる歩に先輩としていろいろ教えてあげるのですが、歩にはそれがお節介だと感じてしまい、静に反発してしまう。そんな兄弟のような、師弟のような関係がこれからも続いてくれるとうれしいです。
■松平健が注目してほしいシーンを告白
――個性的なキャラクターがたくさんいるかと思いますが、気になる人物は?
気になるというと、柳葉(敏郎)さん演じる神崎です。出番は多くありませんでしたが、インパクトが違いましたし、強烈なキャラクターでした。神崎は腕のいい医者なのに、「もう辞めてもらう」とクビにした最初の人物でもあるので、神崎に関しては、院長を演じている僕ならではの特別な思い入れがあります。
――松平さんが注目してほしいポイントや面白いシーンは?
僕はトカゲと遊んでいる天乃に注目してほしいです。あとは、西事務長(浅田美代子)が、天乃の元愛人だったという事実が個人的に面白かったです。
――中園先生とはお会いしましたか?
今回、初めて中園先生の作品に出させていただきました。でも、残念ながらタイミングが合わず、先生とは、たくさんお話ができなかったので、またいつかきちんとお話をしてみたいです。
中園先生の作品では、「ドクターX」を見たことがあります。「ドクターX」はとても面白く、「ザ・トラベルナース」同様にテンポがとてもいいので、楽しく拝見させていただきました。米倉(涼子)さん演じる未知子さんがヒーローみたいで、すごく格好よかったです。
――視聴者の方にメッセージをお願いします。
「トラベルナース」を中心に物語は進んでいます。日本ではあまりなじみのなかった「トラベルナース」が、日本のナースたちにさまざまな影響を与え、日本のナースたちが変化していく姿が見どころだと思っています。
岡田さんと中井さん演じる歩と静の関係性も面白いですし、彼らが醸し出す温かさなどが伝わるようなドラマにもなっているので、最後まで楽しんでいただければ幸いです。
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