間宮祥太朗、出演作続く快進撃は「勢いに乗るというより、頑張って漕いでます」30代を前に転機の予感も

舞台「ツダマンの世界」に出演する間宮祥太朗/撮影=曽我美芽

間宮祥太朗、出演作続く快進撃は「勢いに乗るというより、頑張って漕いでます」30代を前に転機の予感も

11月9日(水) 8:30

11月23日(水・祝)より開幕する舞台「ツダマンの世界」に間宮祥太朗が出演する。作・演出・音楽を松尾スズキが手掛け、昭和初期から戦後にかけての日本を舞台に、主人公の小説家・ツダマン(阿部サダヲ)を中心とした人々の濃密な愛憎劇を描く本作。間宮はツダマンの元に押しかけ弟子となる豪商の三男坊、長谷川葉蔵を演じる。以前から松尾作品のファンだという彼に、6年ぶりの舞台出演となる本作への意気込みや稽古の模様を聞いた。また2022年は3クール連続でテレビドラマのメインキャストを務め、主演映画も公開と、乗りに乗っている印象の間宮。自身の現状について思うところを尋ねてみると、「勢いに乗るというより…すごく頑張って漕いでます」「自分では『キテる…のかな?』というくらい」と、冷静で客観的な分析を語ってくれた。
【写真】チャーミングな笑顔を見せる間宮祥太朗

■台本だけで面白いからこそプレッシャーも感じる

──舞台「ツダマンの世界」は松尾スズキさんが作・演出です。出演発表時には松尾さんの映画「恋の門」がお好きとコメントされていましたが、間宮さんの思う松尾作品の魅力はどこでしょうか?

松尾さんの作品は登場人物が一癖も二癖もあって、そんな人たちが絡み合って物語がドライブしていく感じが面白いなと思っています。

──では今回、松尾さんの作品に出演が決まったときはどう感じましたか?

シンプルにうれしかったです。僕自身ひさしぶりの舞台ですし、それが松尾さんの、しかも新作で、阿部サダヲさんが主演で。「飛び込んで楽しむしかない」と思いました。台本が出来上がるまでも楽しみだったし、出来上がった台本を読んだときも面白くて。ただ…台本を読んだときは、同時に「大丈夫かな」という気持ちもありました。台本だけで面白いからこそ、自分がその面白さをちゃんと体現できるかなって。

■すべてが印象的な稽古、松尾スズキは「頭の中のメモリが多い」

──稽古が進んでいらっしゃいますが、現時点での手ごたえはどういったものですか?

プレッシャーを感じながら稽古に入りましたが、それがほぐれていくような感覚があります。台本に書かれていたものが目の前でどんどん形になっていく姿を見るのは楽しいですし、松尾さんの演出も面白いですし。穏やかに進んでいて、すごく良い雰囲気ですね。

──松尾さんの演出を受ける中で、特に面白さや新鮮さを感じた場面はどんなところですか?

今作は昭和初期から戦後にかけての物語。例えば芸者や軍人など、様々なキャラクターが登場するのですが、そういう役に対して「こういう感じ」と松尾さんが実際にやられる芝居にすごく納得がいくんですよ。「セリフの調子をこうすると、そう聞こえるんだ」というような気づきがあって。松尾さんが今まで蓄積されてきた頭の中のメモリが多いんだと思いますが、それがすごいです。

──共演者の方で特に印象的な方や、共演者との印象的なやりとりなどはありますか?

印象しかないです(笑)。「誰が」とか「どこが」とかじゃなくて、すべてが印象的で。自分が出ていないシーンを見ているのも楽しいです。

■演じる葉蔵は「とにかく劇的でありたい」男、共感できる部分も

──間宮さんは阿部さん扮する「ツダマン」こと津田万治の弟子・長谷川葉蔵を演じられます。この葉蔵をどのようなキャラクターだと感じていますか?

葉蔵は、とにかく劇的でありたいんだけど、自身のバックボーンやこれまでの人生が全然劇的じゃないから、そこに対して異常なまでのコンプレックスを抱いていて。自分でどうにか劇的にしようとのたうちまわっている、そんな男だなと感じています。

──そのコンプレックス、間宮さんご自身は共感できますか?

うーん、さすがに今はないですけど、10代前半から半ばくらいまでは、映画の主人公や、いろいろなものを削りながら生きているロックスターと比べて、自分の日常がつまらないなというもどかしさは感じていたこともあります。だから完全にわからなくはないですね。

──その考えは今はもうないですか?

そうですね。今はどっちかと言うと、平穏であるほうがいいなと思います。昔は、他人からもよく言われていましたけど、生き急ぐように生きていたところがあったんです。寝ている間って時間だけが過ぎてもったいないような気がして、睡眠時間を削って映画を見たりしていた。でも今はそういうことはないし、むしろゆっくり生きたいと思うようになりました。何かきっかけがあったわけではなくて、ただ年齢を重ねる中でそう考えるようになってきただけかなとは思っていますけど。

■30代を目前に、俳優としての転機を意識

──さらに葉蔵は「自己愛と名声欲の強い弟子」とのことですが、そこには共感できますか?

名声ですか…。いや〜、どうですかね。僕自身は承認欲求も強くないので、名声そのものというよりは、名声を得ることによって広がる可能性というか、「知ってくれる人が多くなったからこそ、こういう仕事が入った」というほうがうれしいですね。

──では逆に、この先で手に入れたいものや、今後叶えたいことは?

別荘ですね。東京じゃないところにも拠点が欲しいんですよ。今も休みがあったら釣りに行ったりキャンプに行ったり、気づいたら自然のあるところへ向かっているので、だったらそういう場所に自分の居場所のようなものをいつか作れたらいいなぁって。

──俳優としての目標のようなものはありますか?

あはは(笑)、別荘とか言ってすみません!俳優としての目標か〜。「これ」というものはないんですよね。それはこの仕事を始めたときからずっとなくて。ただ来年30代になるので、転機になるのかなという気はしています。というのも、自分たちの上の世代の先輩を見ていると、10代後半とか20代前半に一度ブレイクポイントというか、本人たちが競っているつもりはなくても「誰が売れるんだろう」と見られているようなところがあって、そこで一度、顔ぶれが決まってくるじゃないですか。そのあと30歳前後で、もう一度ふるいにかけられていたような気がするんです。俳優としての奥行きだとか包容力が増していろいろな作品に出ていく人と、そこで淘汰される人が出てくるという印象がある。だから自分にとっても、そこは一つのポイントになってくるのかなと。

■出演作続いた2022年「勢いに乗るというより、頑張って漕いでます」

──それで言うと、ドラマ、映画、舞台と出演作の続く現在のご自身の状況はどう捉えていらっしゃいますか?

ありがたいことに、よくそう言っていただけるんですけど、実際はそうでもないですからね。たまたま…ではないことはわかっていますけど、あえてそう言わせてもらいますが、今年は“たまたま”3クール連続でドラマに出て(TBS系「ファイトソング」、フジテレビ系「ナンバMG5」「魔法のリノベ」)、その間に主演映画(「破戒」)もあったから、めちゃくちゃ出てるように見えるだけです。去年なんかはそんなことなかったですし、ここ数年ずっと出ずっぱりというわけではない。だから僕自身はあんまりそういう感覚はなくて。

──「この勢いに乗っていきます!」ということもなく?

そうですね。勢いに乗るというより…すごく頑張って漕いでますからね。急にめちゃくちゃな追い風が吹いたというわけではなくて、勢いあるように見せるためにめっちゃ漕いだ、みたいな。

──ということは、現在の状況はある意味で予想通りですか?

予想通りというのも違うのかなぁ。「努力したから俺はここにいるんだ」と思うほど真面目でもないし。だけど、実際に1年の4分の3の期間ドラマに出ていて、主演映画もあったので、「すごくキテる」と見られることには納得はいきます。自分では「キテる…のかな?」というくらいですかね。

──そんな状況を経てひさしぶりの舞台出演となる「ツダマンの世界」への意気込みを、最後に聞かせてください。

稽古をしながらどんどん面白いものが肉付けされていっている感じがするので、自分も変に気負わずに、台本に書いてあるセリフややりとりを体現する喜びを素直に感じながら、手練れの共演者の皆さんに自分を預けてやっていければいいのかなと思っています。あとは、舞台はドラマなどと違って、しっかりと「観る」という体制ができているお客さんが、目の前で見るものじゃないですか。お金も払って、ほかの情報がない状態で向き合う。そういう観客の覚悟みたいなものを直接感じられるのもひさしぶりなので、その方達に「いいものを見れた」と思ってもらいたいです。同じ作品をやっているんだけど、毎日何かしらが変わっていくのが舞台。そこも楽しんでやっていけたらいいなと思っています。


■取材・文/小林千絵
撮影/曽我美芽
ヘアメイク/三宅茜
衣装/エトロ(エトロ ジャパン)
スタイリング/津野真吾(impiger)


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