俳優の役所広司が6月18日、都内で行われた映画「峠 最後のサムライ」公開御礼舞台あいさつに、共演の松たか子、香川京子、田中泯、榎木孝明、EXILE AKIRA、メガホンをとった小泉堯史監督とともに登壇した。
【写真】継之助の妻・おすが役を演じた松たか子は黒のワンピース姿で登壇
■映画「峠 最後のサムライ」
同作は、歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助(役所)を描いた国民的ベストセラー「峠」を実写映画化。
時流は倒幕へと傾き、サムライとしての使命と庶民を先導するリーダーとしての狭間で葛藤しながらも、強大な武力を誇る明治新政府軍に立ち向かっていく継之助の“最後のサムライ”として本当の正義を貫こうとするその姿が、現代を生きる私たちに日本人の生き方、リーダーとしてのあるべき姿を問いかける歴史超大作となっている。
■「継之助さんは男としてとても魅力的だったんだろうな」
自身が演じた河井継之助の魅力を聞かれた役所は「家庭人としてはほとんど家にはいなかったような人で、それでも妻のおすがは継之助さんがいるだけで“もうしょうがないな”という妻で、“亭主元気で留守がいい”って広告もありましたけど、まったくその逆で、とにかくそばにいてくれたら幸せという夫婦関係を築いた継之助さんは、男としてとても魅力的だったんだろうなと思いました」と分析。
継之助の妻・おすが役を演じる松から「あの目でニコニコと見られたら『はい』って言っちゃう、不思議な魅力があるのかなと思います」と絶賛されると、役所は「継之助さんはいろんな後ろめたいことがあったんでしょうね(笑)。おすがの前ではニコニコキラキラした目で見たんだと思います」と笑顔で語った。
■「僕、本当に運がいいんですよ!」
また、同作に関して1番印象に残っていることを尋ねられると、役所は「どうして戦争を避けたかった人間が戦争の道に突き進んだのかというところが肝だと思いますし、それを僕たち未来の人間たちに、日本人として、人間として美しい生き方とか、いろんなものを教えてくれている気がしました」と吐露。
続けて「それを受け止めて、実践はできないかも知れないんですけど、河井継之助さんの思いというのはしっかり受け止めたいなと思いました」と熱く語った。
さらに、同じ質問に継之助の幼馴染で長岡藩士の川島億次郎役を演じた榎木が「役所さんにある日『ずっといい役が続いているよね』と話したら、彼曰く『俺は運がいいだけですから』って。その運を引きつけるのも実力のうちだということをわかっているのかいないのか、とってもかっこいいなと思ってしまいました」と役所を称賛。
それに対し、役所は「僕、本当に運がいいんですよ!いつ運が尽きるかドキドキしながら生きています(笑)」と笑い飛ばした。
◆取材・文=風間直人
【関連記事】
・
【写真】継之助の妻・おすが役を演じた松たか子は黒のワンピース姿で登壇全身カット
・
松たか子が役所広司の言葉に赤面「本当にもったいない言葉で…(役所の顔を)見られません」
・
役所広司、延期を経ての主演作公開に「非常に考えさせられる時期の公開になった」
・
EXILE AKIRA、岩田剛典らとの出会いを回顧テンションがあがったメンバーの中に「岩ちゃんとELLYが投入されました(笑)」
・
EXILE AKIRA、“アヒル口”白濱亜嵐との2SHOT公開にファン「キュンです!」「師弟コンビ」