映画「ALIVEHOON アライブフーン」の公開記念舞台あいさつが、6月11日に都内で行われ、野村周平、吉川愛、青柳翔、福山翔大、下山天監督、監修を務めた土屋圭市氏が登壇した。
【写真】野村周平は福島が好きすぎて「行かない方がいいです(笑)」と笑いを誘う
本作は、eスポーツ日本一のレーサーがリアルドリフトの頂点を目指すというオリジナルストーリー。下山監督が企画・構想に3年を費やし、世界トップレーサーたちの実走出演でCGゼロの大迫力のリアルドリフトが描かれている。下山監督の「福島を元気にしたい」という思いもあり、ドリフトの聖地であるエビスサーキットがある福島県で撮影を行った。
■野村周平「行かない方がいいです(笑)」福島を独り占めを希望
主人公・大羽紘一役の野村は「福島のことはあまり言いたくないんですよね。僕が話すとめちゃめちゃいい街だということが知られちゃうんです。福島を独り占めしたいんで(笑)。飯もうまいし、温泉もあるし、ドライブするコースもいっぱいあるし、ツーリングをしても楽しいし、夏になると湖もあるし…。全然いい街じゃないんで行かない方がいいです(笑)」とうれしそうに話す。
「エビスサーキットの隣に『東北サファリパーク』っていう謎のサファリパークがあるんです。大爆音のレーシングカーが走っているのに、キリンが見られるんですよ!謎にゾウさんとかもいて、めちゃくちゃ面白いんです。でも、行かない方がいいです(笑)」と福島の魅力をたっぷりとアピールした。
そんなふうに野村が場を和ませたが、本作はリアリティーを突き詰め、緊張感と臨場感あふれるエンターテインメント作品に仕上がっている。
“ドリフトキング”と称されるレジェンド的レーシングドライバーの土屋氏が監修を務めているが、「一流のドライバーを使いたい。本物のレーシングカーでやりたい。そこを納得してもらわないと監修はやりたくない」と下山監督に提示。それについて下山監督は「あと、『リアルスピードでやりたい』とも言われました」と話し、「プロのレーサーの方の走りにも土屋さんはダメ出しをするんです」と明かした。
それを聞いた野村が、「現場に来たプロのレーサーの方たちが最初に聞いてくるのが『今日、土屋さんいる?』ですから。僕らは業界が違うのでフレンドリーに接していますけど」と撮影時のことを語ると、青柳は「僕らにしてみれば、俳優の大先輩に毎日ダメ出しされてる感じですからね」とレーサーたちに同情した。
■吉川愛「ジェットコースターに乗るような感覚」
武藤夏実役の吉川は、元D1レディース3年連続チャンピオンの久保川澄花さんから指導を受けたという。
「実は無免許でして、車に一切触ったことがありませんでした。一から丁寧に教えてくださって、初めて澄花さんの隣に乗せていただいた時は、こんな難しいことを簡単にやってて、『すごいなぁ!こんな世界があるんだなぁ!』って、体験できてうれしかったです」とドリフトを体験した時のことを振り返った。
MCから「乗る前、怖くなかったですか?」と聞かれると、「全く怖くなくて、ジェットコースターに乗るような感覚でワクワク!ってしてました(笑)。ドリフトを経験する機会はなかなかないので、この映画に出演させていただいたからこそ経験できたんだなって思っています」と笑顔で答えた。
野村は「興味本位で『乗りたい』って言って、乗った後に『(怖いから)もういいや』っていう人も多いんですけど、吉川ちゃんは『あぁ、楽しかった!また乗りたーい!』ってテンションだったので心強かったです」と、吉川の反応がうれしかったと伝えていた。
映画「ALIVEHOON アライブフーン」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信
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