角田陽一郎×奥菜恵(女優)「『ギルバート・グレイプ』『忘れられない人』は10代の多感な頃に見た作品」

奥菜恵さんの人生を動かした映画とは?

角田陽一郎×奥菜恵(女優)「『ギルバート・グレイプ』『忘れられない人』は10代の多感な頃に見た作品」

3月16日(水) 6:30

提供:


『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies~その映画が人生を動かす~』。

今回は女優の奥菜恵(おきな・めぐみ)さんが登場。10代の頃から積み重ねてきた女優としてのキャリアを振り返りながら、心ときめかせた作品を語ります!

* * *――奥菜さんは僕の初チーフディレクター作品に出てくださっているんですよね。『金スマ』の中でやっていたドラマで、「『MEGUMI』復讐する女メグミ」(2002年)という視聴者の復讐話を実写化する企画ですが、覚えてます?

奥菜 もちろん覚えていますよ! すごく印象に残っているドラマでした。

――では早速、映画について伺わせていただきます。奥菜さんが幼少期に見て、いまだに覚えている作品はなんでしょうか?

奥菜 最初に映画館で見たのは『E.T.』(1982年)です。

――どんな印象でした?

奥菜 見たのが小さい頃すぎて、内容はよく覚えていないんです......。

――この作品がきっかけで女優を目指した、というわけではないと。

奥菜 そうですね。子供の頃にスカウトしていただいてこの世界に入ったのですが、特にお芝居をやりたいという気持ちは全然なくて。当時はヘア&メイクさんになりたいと思っていました。

――では、人生を動かした映画というと?

奥菜 うーん......。なんでしょう......。

――奥菜さんっていい意味で過去の記憶があんまりなかったり?(笑)

奥菜 そうなんですよ(笑)。10代の頃は『ギルバート・グレイプ』(1994年)という作品が大好きでした。ジョニー・デップをすごく好きになったきっかけの作品で、「こんなにカッコいい人がいるんだ!」って。

あの頃の映画はほかにもいろいろと好きなものが多いですね。クリスチャン・スレーターが出ていた『忘れられない人』(1993年)とか、『妹の恋人』(1993年)はすごく印象に残っています。



――10代の多感な頃に見た作品ですね。

奥菜 そういう意味では『レナードの朝』(1991年)も印象的でしたね。ロバート・デ・ニーロの演技を見て、とても感動して刺激を受けたのを覚えています。あとは大竹しのぶさんが多重人格の主人公を演じていたドラマも記憶に残っています。

――『存在の深き眠り~誰かが私の中にいる』(1996年、NHK)ですね。

奥菜 主人公にすごく惹(ひ)かれて、「いつか多重人格の役をやってみたい!」と思っていた時期がありました。それに、大竹さんの演技がものすごく勉強になりました。

――ちなみに、ご自身が出演して印象に残っている作品や、印象深かった監督の言葉はありますか?

奥菜 いっぱいあります。たとえば相米(そうまい)慎二監督の『かわいいひと』(1998年)。映画というかコマーシャルの延長みたいな作品で、相米さんから何回も何回も「違う!」って怒られたんです。

でも、何回もやり直していくなかでパッと景色が見えた瞬間があって、そのときに相米さんが「うん」と言ってOKを出してくれました。自分の中の気持ちが見えた瞬間が、監督の求める演技につながってうれしかったです。

――まさにMoving Movieですね。

奥菜 最近、そういうふうに現場を止めてまで怒ってくれたり、何回も同じシーンを演じさせてくれる監督が少なくなってきたじゃないですか。

――よくも悪くも優しいというか。

奥菜 当時はまだ10代だったのでわからなかったんですが、そういう経験って、なかなかさせてもらえるものじゃないんだと、今になって気づかされました。

――女優としてキャリアを築いていくなかで、演技が面白くなっていった瞬間はいつだったんですか?

奥菜 お昼のドラマなんですけど、『とっても母娘(おやこ)』(1995年)という作品があって。

――TBSの昼ドラですね。

奥菜 母子家庭の設定で、渡辺典子さんがお母さん役、私が娘役でした。印象的だったのは、熱を出して寝込んでいるおばあちゃんに梅干しを持っていくシーン。台本では終わりなのに、なかなかカットがかからずにお芝居が続いたんです。

「この梅干しどこの? 紀州?」「そんな高級なものじゃなくてスーパーで買った梅干しだよ」......みたいなやりとりがしばらくあって、そのときに不思議と「あ、お芝居って楽しいかも」って思えたんです。





■『エディット・ピアフ』主演女優とニューヨークで......――最近見て面白かった作品はありますか?

奥菜 岩井俊二監督の『ラストレター』(2020年)です。「この映画、なんかすごく好きかも」ってキュンキュンしながら見ていました。そういう意味だと、だいぶ前の作品ですが、『初恋のきた道』(2000年)は一時期繰り返し見ていました。中国や韓国のドラマや映画も好きなんです。

あと、家族で何度も見ているのが『グレイテスト・ショーマン』(2018年)。本当に大好きで、子供たちも大好きだから何回も見ちゃうんです。

――ワークショップセッションの映像がYouTubeにあるんですけど、ご覧になったことあります?

奥菜 見ましたよ! もう泣いちゃいますよね! 

――どれもいい映画ですよね。最後にランキングをフリップにまとめてもらうんですが、どうなりそうですかね?

奥菜 どうしよう、選ぶのがすごく難しいですね......。そういえば思い出した! 私、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(2007年)がすごく好きなんです。ひとりでフランスにお墓参りしに行ったこともあるぐらいで。

――それこそ大竹さんが舞台に出られていますよね!

奥菜 もちろん舞台も見させていただきましたし、映画も大好きです。英語の勉強のためにニューヨークで語学留学をしていたときにちょうど公開になって、「絶対に見たい!」と思ってすぐに鑑賞しました。素晴らしい作品でとても感動したんですが、なんとそのときに通っていた学校に主役のマリオン・コティヤールも英語を勉強しに来ていたんです。

――フランス語が母国語だから、英語を学んでいたと。しかも同じ語学学校で。すごい偶然ですね!

奥菜 そうなんです。もう、びっくりして。「大好き!」って片言の英語で伝えて、メールアドレスを交換したんですよ。

――そこで英語で返信してメル友になったり?

奥菜 そこまではなってないんですけど(笑)。すごくうれしい出会いでしたね。

――すてきな話ですね。では最後にフリップ、お願いします。

奥菜 うーん......。これ本当に難しくって......。私、順位は決められません......(笑)。



●奥菜 恵(おきな・めぐみ)

1979年生まれ、広島県出身。1992年デビュー。以降、映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』やドラマ『若葉のころ』『青の時代』など、10代の頃から数多くの作品で活躍。2008年には映画『シャッター』でハリウッドデビューを果たした

構成/テクモトテク 撮影/苅部太郎

【関連記事】
【画像】奥菜恵の人生を動かした映画
映画、ドラマ、CMと出演作が続く注目の次世代女優・鳴海唯「ひそかにあった夢が叶いました」
角田陽一郎×松本穂香(女優)「『耳をすませば』の雫は痛々しいけど、すごく共感できる」
スクリーンの中で独特の存在感を放つ女優・石川瑠華「これは私しかできないって使命感を感じる役はやりたいなって思います」
映画『Ribbon』で脚本・監督・主演を務める、のん「コロナで悔しさやモヤモヤを感じた人に見てもらいたい」
週プレNEWS

関連キーワード

    生活 新着ニュース

    合わせて読みたい記事

    編集部のおすすめ記事

    エンタメ アクセスランキング

    急上昇ランキング

    注目トピックス

    Ameba News

    注目の芸能人ブログ