蛙亭、岡山の冠番組「かえる天国」特訓中の街ブラ&食レポも…徐々に見せる蛙亭らしさ

蛙亭/ ※画像はWEBザテレビジョン タレントデータベースより

蛙亭、岡山の冠番組「かえる天国」特訓中の街ブラ&食レポも…徐々に見せる蛙亭らしさ

3月3日(木) 12:05

テレビ番組に精通するライターの前川ヤスタカが、地方番組に注目し、レビューしていく。今回はRSK山陽放送で放送されている「蛙亭のかえる天国」(毎週火曜深夜0:55-)を取り上げる。
【写真】「かわいい」と絶賛も…!蛙亭・中野の演技

■岡山出身芸人による冠番組「蛙亭のかえる天国」

ここのところ、岡山県出身の人気芸人がどんどん増えている。以前から岡山出身として有名だった千鳥、次長課長はもちろんのこと、近年でもウエストランド、ハナコ秋山、空気階段水川かたまり、見取り図リリー、東京ホテイソンたける、かが屋加賀、ロングコートダディ兎、蛙亭中野とお笑い賞レース決勝進出者が雨後の竹の子のごとくどんどん出てくる。今は芸人ではないが、ブルゾンちえみ(現・藤原史織)もそうだ。

これだけ大勢ファイナリストを輩出したのなら、地元岡山で「冠番組」を持つ芸人が当然いるだろうと思いきや、意外にも昨年末まではいなかった。広く山陽地方ということで捉えれば「千鳥の出没!ひな壇団」(中国放送)が放送されているが、これはあくまで隣県広島のローカル番組である。

もちろん時代をさかのぼれば、駆け出しの頃の次長課長が岡山放送で一瞬メインの番組を持っていたり、現在でも「ど昼はドドっと!!」(岡山放送 毎週土曜昼12:00-)にハナコと東京ホテイソンが出演していたりはするが、いわゆる「冠番組」をもつ岡山出身芸人は出ていなかったのだ。

そんな状況に終止符を打つべく、満を持してこの1月に始まったのが「蛙亭のかえる天国」である。

■岡山県出身の蛙亭・中野、故郷に錦を飾る

蛙亭といえばキングオブコント2021でも決勝に進出し、2021年オリコンブレイク芸人ランキングでも10位に入るなど、各方面で活躍中の男女コンビ。ブレイクのかなりの部分は女性のイワクラの功績が大きいと言われ、独特の世界観のネタ、歯に衣着せぬ発言など、世間の注目は主にイワクラの方に集まっている。しかしイワクラの出身地は宮崎県。今回故郷に錦を飾ったのは男性の中野の方である。

「じゃない方芸人」などという言い方があるが、これだけいる岡山芸人で最初に冠番組を持ったのが「じゃない方」かい!そんな意地悪な思いを抱く人もいるかもしれない。

実際のところ、番組の初回・第2回では中野にゆかりのある人々を訪ね歩いたのだが、そこで出てくる証言は、担任の先生からの「君の発言ですごく笑った記憶もない」「面白いと思ったことは無かった」や、25年来の親友からの「ただデブなだけ。あだ名はタイヤ」という残念なものばかり。アシスタントの中屋(藍)アナを初恋の人と勘違いするなど、中野のポンコツ感あふれる部分がかなり露わになってしまった。

■2人とも天才…独特な設定を思いつくイワクラ&即興で世界を広げられる中野

しかし中野はそこまでポンコツでも、じゃない方でもない。いくつかのテレビ番組で明らかにされているが、蛙亭のネタの作り方はかなり独特だ。確かにネタを書いているのはイワクラの方なのだが、他の多くのコンビのように一言一句という感じではなく、ラフな設定だけというケースが多いのだという。近時では本番直前に設定だけが渡され、中野が本番でアドリブで言ったことがそのままネタになるということもあるそうだ。となると独特のユニークな設定を思いつくイワクラも天才なら、そこから即興で世界を広げられる中野も天才である。

また、中野はとにかく声がいい。しゃべることが仕事の芸人にとって天性の声の良さは何物にも替えがたい財産だ。彼の金属バットで思いっきりボールをカキーンと打ったような声は耳に心地よく、どちらかというとボソボソしゃべるイワクラとのコントラストも効いている。声優の花澤香菜がラジオ番組で「愛くるしさがある」と絶賛したように、彼の声は蛙亭の魅力の一つになっている。

■蛙亭らしいやりとりも徐々に出ている「蛙亭のかえる天国」

そんな蛙亭の二人とアシスタントの中屋アナは第3回以降、岡山県内の街ブラロケに出かけている。番組テーマは「蛙人間を見つける」こと。「蛙人間」というのは「愛嬌がある」「コアなファンが多い」「その場の空気に合わせられる」といった特徴を持つ人のことで、要は街ブラで面白そうな人を見つけるというコンセプトである。

番組でも「特訓中」と言われているように二人の街ブラや食レポは正直少々ぎこちない。また蛙人間として認定された岡山の人々も真面目で熱い方が多く、例えばかまいたちが「かまいたちの掟」(さんいん中央テレビ)のロケで遭遇するようなとんでもなく変な方向に突き抜けた人はまだ現れていない。番組としてはまだ始まったばかりで試行錯誤のフェーズかなと感じる。

しかし、なんだかんだとイワクラに言いくるめられ、毎回撮影許可を取りに行かされる中野のくだりなど、蛙亭らしいやりとりも徐々に出てきている。もしかしたら番組コンセプトにあまりこだわることなく、蛙亭のコントのようにイワクラの独自発想で変な設定のロケ番組にしてしまった方が良いのかもしれない。さすがにキングオブコント決勝ネタのように、岡山の街中で中野が緑色の液体を撒き散らすわけにはいかないだろうが。

ともあれ、岡山出身芸人の代表として地元冠番組を勝ち取った蛙亭・中野。「蛙亭」の看板の元、才能あふれる二人の独特の関係性や世界観が番組になじみ、徐々に蛙色に染まっていくのを楽しみに見守りたい。



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