20周年を迎えたNONSTYLEにとってネタの存在とは?石田明「お笑いの生命維持装置だと思っています」

20周年記念ツアーを開催するNON STYLEの石田明(左)と井上裕介(右)/撮影=山下隼/取材・文=玉置晴子/スタイリスト=難波雅恵/衣装協力=Bohemians

20周年を迎えたNONSTYLEにとってネタの存在とは?石田明「お笑いの生命維持装置だと思っています」

9月13日(月) 18:00

2020年に20周年を迎えたNON STYLE。しかし、記念イヤーに行う予定だった単独ライブツアーは、コロナ禍により延期となった。そんな彼らが、9月14日(火)より、満を持して全国5都市でのライブツアー「NON STYLE LIVE 2020・真~あっというま~」「NON STYLE LIVE 2021・新~あっといま~」の開催を発表。昨年予定していたライブと、新しいライブを、各都市で披露するという。デビューから20周年+1年を経て、さまざまな経験を積んできた石田明と井上裕介は、今、ネタに対してどんな思いを抱いているのか、インタビューで聞いた。
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――昨年の20周年記念ライブは、コロナ禍により延期となってしまいましたが…。
石田明:「まぁ仕方ないですね。さすがに強行することでもないんで。ただ最後、ちょうど緊急事態宣言が解けたタイミングがあったので、東京のみちょっと違う公演を行いました」

井上裕介:「みんなそれどころちゃうかったというのもありますし。『せっかくの20周年だったのに残念だったね』と言われることもあるんですが、2000年に何かしらデビューした人は全員同じなんで。どちらかというと、全国民でコロナに立ち向かう、コロナどうすんねんっていう気持ちでいっぱいでしたから。まぁ、ただ今年もこういう状況下なのでどうなるか分からないですが…」

石田:「これに関しては正直、国や県の対応に従うしかないんで。まぁそうなったときは無観客で収録して、何らかの形でみなさんに届けられたらいいなと思います」

――今年は、昨年開催できなかった「NON STYLEライブ 2020・真~あっというま~」と今年の「NON STYLEライブ 2021・新~あっというま~」の2公演を全国5都市でランダムに行うんですよね。

石田:「昨年作ったものをそのままするのもあれやなと思い、今年のものと両方やろうかと。まぁコロナの影響で公演時間も気をつけないとダメなんで、いいバランスかなって思っています」

井上:「頭がごっちゃになりそうですが、まぁやることは同じなんでやるだけですね」

――そもそも、お2人がお笑いを始めたときは、ここまで続くと思っていましたか?

石田:「全然思ってなかったので、本当によく続いたという感じ。ここまで、いい波がきたらあかん波がきて、そしたらまたいい波がきて…の連続。ずっとその繰り返しです」

井上:「だからこそ続いてるんだと思います。例えばもしトップになっていたら辞めていたかも知れないですし…。トップを獲ってないから模索しているというか。模索するからキャリアが長くなる。(島田)紳助師匠のようにトップを獲って引退するか、(明石家)さんま師匠のようにずっとトップで走り続けるか…。それができないならキャリアは長くなるだけなんですよ。ちなみにM-1優勝はトップになったことにはならないですね。あれは、M-1という大会で優勝させてもらっただけで、結局、芸能界に入るための玄関口みたいなもの。あそこに立てたことで、やっと自分の職業がお笑い芸人と自信を持って言えるようになったというのはありますが、そこからバラエティーやトークなど、また新たなトビラが開いてきた感じ。そこはまだ攻略できていないです」


――この20年でお互いに変わったと思うところはありますか?

石田:「ここ数年、ギラギラが減りましたね。なんかずっとモテたい、売れたいとギラギラしているイメージだったけどここ最近ないというか…」

井上:「それには理由があって、オレは目標に向かって突き進んでいるときにギラギラするタイプ。昔はM-1優勝したら売れると思っていたけどそうでなくて、ではこうしたら売れるか?と思ったらまた違って…を繰り返していて常に目標があったんですよ。でも今はコロナ禍もあり、お笑いでも今までやったことがないものがたくさん広がってきて、ちょっと目標を見失ってるというか…。また目標を見つけると負けん気が出てくるはず。そしたらギラギラするんちゃうかな。とはいえ、今が面白くないとかではなく。ありがたいことに色んな仕事をさせていただいてる状況で、お笑い芸人をできているという喜びを感じながら目標を探している感じです」

石田:「まぁそういう変化もおもろいと思います」

――井上さんから見て石田さんの変わったと思うところはありますか?

井上:「借金まみれやった石田が貯金を楽しみだしているのが一番の変化ですね。もうずっと借金の返済、返済って言っていたんで。でもある日を境に貯金ができるようになった、クレジットカードを持てるようになった…と言い出して。当時を知っている身からすると、すごいことだと思います」

石田:「とんでもない額を返したからね。だから家を買うとき全然ビビらんかった(笑)。それだけ返してきたという自負があるから」

――2人の関係性はこの20年で変わってきました?

石田:「変わってきていると思います。ただどう変わったかはよく分からないんですけど、なんかおじさんになってなんか線引きがゆるくなって、いい意味で変わってきている気がする」

井上:「きっと個々で何かしらできるようになったというのが大きいのかも。若いときは自分の能力が低いから相方とかけ算しないと戦えなかったけど、今は個人である程度いけるから無理に干渉しないというか。その分、2人でかけ算したときは前より大きくなってると思いますけどね」

――今から20年前となる、デビューして1年目のことで思い出に残っていることを教えてもらってもいいですか?

石田:「道ばたでネタをやり始めたころ、おとんとおかんがこっそり見に来てたんですよ。あの姿は今でも定期的に思い出します。ネタをしていたらずっと見ている人がいて、すぐに気づきましたね。もう全然笑ってなく、めちゃくちゃ心配そうな目でこっちを見ていて…。今、親になって、あの気持ちすごく分かるんですよ。自分もそうなると思うし。本当に親やな~って思います」

井上:「やっぱ吉本のギャラの低さですよね。吉本のオーディションライブに受かり、すぐに事務所に呼ばれて口座番号などを伝えたんですよ。で次の月、ギャラが振り込まれたかと思い銀行に行ったら、出演料500円の源泉引かれた450円だけが振り込まれていて。芸人さんがテレビでよく、吉本のギャラ事情を話していたのを思い出し、あれって本当やったんやって思いました(笑)」

――今回のツアータイトルには、「あっというま」という言葉が入っていますが、お2人にとって、20年は長かったですか?それとも、“あっというま”でしたか?

井上:「僕は長かったです。というか、M-1獲るまでの8年くらいは、漫才のことだけを考えていればよかったので早かったけど、東京に来てからは長かったというか。それはさっきも言ったけど、色んなトビラが開いてやることが多くなったからで。自分の持っているマップが大きくなったから単にやることも増えたんだと思います」

石田:「僕はあっという間。常に何かに追われ、復習や思い出に浸る時間もなく、毎日を過ごしてきた感じです」

――そんな中、常に劇場に立ってネタをしていますが、お二人にとってネタとはどういう存在ですか?

石田:「ネタをせぇへんというのは考えられないです。好きな芸人さんがネタをやらなくなったさみしさを僕はずっと抱えていたんで、そうはなりたくないなというのが根底にあります。僕はネタを書かんくなったら辞めちゃうと思うんですよ。ネタをやらないと僕が目指す芸人ではないんで。きっと僕にとってネタはお笑いの生命維持装置だと思っています」

井上:「僕は芸人としてコマンドは多い方がいいと思っていて。ネタもできて、バラエティーも役者もできる…となると、絶対にできるお笑いの数が増えていくはず。そういう意味で、ネタというコマンドは絶対に必要かなと。そしていろんなコマンドと出合って、能力値の上がりやすいものや上がらないものがここ何年かで分かってきて…。ありがたいことに僕らにとってネタは能力値が上がりやすいコマンドなんですよ。なんで1つのストロングポイントとしてネタを常に持ち続けたいです」

――最後に、ライブへの意気込みを教えてください!

井上:「なかなか劇場へ足を運びにくい状況でもありますが我々ができることはお笑いしかないので、みなさんに楽しんでもらえるパフォーマンスを見せて、少しでも笑ってもらえたら。この1、2年のストレス発散として笑ってもらえたらと思います」

石田:「今回はめちゃくちゃ作り込んだ会席料理とかではなく、人と人との距離が近い小汚い居酒屋さんに来てもらうような、そんな雑多な笑いを届けたいと思っています。こんなご時世だからこそ、こういうなんてことのない時間が楽しかったんだなと思ってもらえるような、そんなツアーにしていきたいです。来られる方は無理をせず、楽しんでいただけたらと思います」


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