『食事は、幸せを共有できるもの』ハリセンボン近藤春菜が考える食事への想い

『食事は、幸せを共有できるもの』ハリセンボン近藤春菜が考える食事への想い

『食事は、幸せを共有できるもの』ハリセンボン近藤春菜が考える食事への想い

8月12日(木) 19:00

「多分、生まれた頃から食べるのが大好き」という近藤春菜さん。“仕方なく”料理を始めた春菜さんが、モチベーションを保てる秘訣とは?また、食に対する想いを振り返ると、そこには春菜さんの考える「幸せ」の原点がありました。

■料理を続けるコツは"妄想力"

コロナで、料理頻度はかなり増えましたね。正直、作らざるを得なくなっちゃいました。コロナ前は、友達と外食するのがストレス発散でもあったし、そこまで自炊していませんでした。自分1人で食べるために、そんなに手の込んだものとか作る気になれないんです。作る量も難しくて、結局余らせちゃう。


コロナをきっかけに作るようになっても、どうしても2人分以上できてしまって、同じものを食べる日が続いてしまって。つまんないなと思った時に、食卓にあえて2人分用意してみたんです。1人分はラップして目の前に置いて、誰かを待ってる風にして(笑)そんな妄想をしながら食べたら、案外楽しくて。無理やり1人分を作ろうと思わずに、もう2人分でいいや、と思うようにしたらすごく気が楽になりました(笑)


料理は苦手ですが、おいしいものに対しての探究心はあるんです。番組で教わったレシピを再現したり、大好きな『きのう何食べた?』というドラマのレシピ本も買いました。作品の世界観に一緒に入っているような感覚が好きなんです。

「3」(ハリセンボン春菜のブログ)

2人分作るのもそうですが、そういう妄想力は、料理を続けられる理由の一つかもしれません。

■料理を頑張れるのはブログのおかげ

仕事が終わって疲れて帰ってきたら、手の込んだものは作りたくないじゃないですか。なので、私は"しらす"に頼っています。しらすって、何のテクニックもなく、ご飯にのせるだけで一品できあがるので(笑)

「67」(ハリセンボン春菜のブログ)

ご飯を炊いただけで「自分やるじゃん」って思えるし、その上に刻んだ大葉をのせたら、「うわ、自分偉い!」みたいな気分に浸れる。簡単なもので、かつ自分のために頑張ってるなー!という気分を味わうことで、テンションを上げられるんです。


あと、ブログの存在も結構大きいですね。ブログに載せようと思って作ると、見栄えをちゃんと気にするようになる。刻み海苔をのせたり、みょうがも買っちゃおうかなみたいな。そういうのがモチベーションになっています。私は、『スッキリ』でお世話になった「sio」の鳥羽さんと、料理研究家リュウジさんのレシピをよく参考にしています。

■好きなタイミングで食事を楽しめるのは、"ひとり暮らし"の特権

あと、割と形から入って楽しむタイプでもあります(笑)昨年の緊急事態宣言中、究極の1枚が焼けるというトースターを買ってハマりました。

「36」(ハリセンボン春菜のブログ)

店舗用のお皿も大好きで、チャーハン用の八角皿やカレー用のお皿、天下一品の丼なんかも持っています。そういうものを使うだけで気分が上がるんですよね。自分のために、好きなタイミングで、好きなものを買える、好きなものを作れるっていうのは、ひとり暮らしの特権だなと思います。


■最優先にするのはお腹にも心にも「沁みる」こと

家でご飯を用意する時、最優先にするのは、お腹にも心にも「沁みる」こと。例えば、お弁当だけじゃなくて、あったかいスープとかお味噌汁を添えるだけで、「あ~沁みるなー」って、優しさに包まれた感覚になる。食事って、心を満たす力もあると思っているんです。自分が作るかどうかは関係なくて、まず先に「心が満たされるか」を考える。


ただ、「今日これでいいや」みたいに“惰性”で食べたご飯って、なんの栄養にもならない感じがするんですよね。特に夜、1日の最後の食事が“惰性”だと、その日がいい加減なものになってしまう。それは嫌なんです。満足して眠りたいから、そこはあんまり“惰性”にしたくないなと思っています。

■"食事"は、幸せを共有できるもの

"食事"は、幸せを共有できるものって考えてますね。家族や友達と食べるご飯は、心がパカーッって開く感じがして、やっぱり幸せって思えます。食べることも幸せだし、笑うことも幸せ。心が元気になることを、いちばんに考えたらいいんじゃないかなと思ってますね。


だって、いつ何が起きるかわからないし、今日1日生きてたことが、もう頑張ったということ。特にコロナ禍は、辛いこともいっぱいありますよね。甘えられることは全部甘えていい。「頑張ってるもん!」って、自分に言ってあげていいんじゃないかな。自分で自分に言うしかない時もあるじゃないですか(笑)。自分を肯定して、したいことをするのがいちばんいいかなあと思っています。


<取材・文=吉河未布/編集=Ameba編集部/撮影=長谷英史>

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