天海祐希、主役としての責任感を語る「自分を律しなければいけない」【連載PERSON vol.31】

7月15日(木) 7:00

人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol.31は、木曜ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00〜)で主演を務めている天海祐希さんが登場します。

『離婚弁護士』『女王の教室』『BOSS』など数多くの大ヒットドラマシリーズで主演を務めてきた天海さん。2014年から放送されている『緊急取調室』(通称・キントリ)では「面白くなってきたじゃない」が口癖の叩き上げの取調官・真壁有希子を強く、優しく、たくましく演じています。

第4シーズンの第2話では、活動家の大國塔子(桃井かおりさん)と有希子がいよいよ対峙。白熱の取調室シーンが展開されます。謎に包まれた塔子の思惑は? 2人の魂を削ったやりとりと、明らかになっていく真相に目が離せません!

今回、そんな天海さんに、桃井さんとの取調室シーン、『キントリ』への思い、そして、表舞台に立つと決意してから影響を受けた人物や、好きだったテレビ番組など、幅広くお話を聞きしました。

――(インタビュー時)昨日撮り終えたばかりだという取調室のシーンはいかがでしたか?

2日間にわたって桃井さんと濃いシーンを撮ったのですが、遠くからはるばる来てくださっていますし、すごい方ですから、“がっかりさせちゃいけない”とか“自分の力以上のものを望んだとして、できないこともあるかもしれないけど、誠実にぶつかっていこう!”と思っていました。

大詰めの取調室シーンを撮る日はいつもそうなんですけど、夜中に何度も目が覚めるんです。(今回も)起きなきゃいけない時間かと思ったら、まだ夜中の3時で。“いや、まだ寝られるじゃん!”って(笑)。でも、気になるからもう1回台本を読んで、“よしよし覚えている”と思いながら、もう一度眠るという2日間でした。

“絶対に私から失敗しないようにしなきゃ”という自分で自分にプレッシャーをかけていたのが、かえってよかったのかなって思います。毎回思うんですが、ひとつの事件で犯人を追い詰めるとき、その人にとっては人生もしくは命がかかっている場面なんですよね。だから、対する私の方も、追い詰めているときには、眠れなくて当然だろうと。

“これはこれでいいんだ。こういう精神状態なんだから”と思っていつもやっているんですが、今回はそれがもっとも大きかったかなと思います。

――撮影を終えられていかがですか?

2日間のラストで撮ったシーンは、もしかしたら、何年間かで会えるか会えないかくらいのシーンだったのかなと思います。自画自賛するわけではないですが、そのシーンを(桃井さんと)一緒に作れたことは、今の私の誇りになっています。

(撮影を終えた)昨日は興奮状態だったみたいで、家に帰って、お風呂に入っても眠れなくて、寝られたと思ったら今度は起き上がれなくて……。いまはとにかく幸せな気持ちに包まれています。

――今回の『緊急取調室』など、主演を務めることが多いと思いますが、ご自身で“主演を務める”ということに対して、毎回どのように挑んでいらっしゃるんですか?

私の考えですが、(宣伝用の)ポスターでは一番目立つところに置いていただいて、こういう取材でも私を呼んでいただけるじゃないですか。この状況が当たり前のことではないからこそ、放送期間中、もしくは終わってからも自分を律しなければいけない。そうしたことをひっくるめて主演なんだと思っています。

――パーソナルな部分もお聞きしたいです。お好きだったテレビ番組を教えてください。

バラエティだと『8時だョ!全員集合』、アメリカのアニメで『幽霊城のドボチョン一家』『チキチキマシン猛レース』、海外ドラマは『マッコイと野郎ども』。あと、すごく印象に残っているのが、古谷一行さんのドラマ『金田一耕助』シリーズ。子供の頃、毎週見ていました。

――『全員集合』関連でいうと、天海さんは、ものまね芸人さんを見守る番組に出演する際、いつもリスペクトを持ってご覧になっているように感じます。

こういうお仕事をさせていただくようになって、“人を笑わせる”というのはとてつもなく難しいことだなってすごく感じるんです。“間が悪かったら笑えない”というのは、お芝居にも共通することがあって、間が悪いと、すべてのものが台無しになるんですよね。

『全員集合』って生放送でやっていらっしゃって、タライとかいろいろなトラップがある中、少しでも間がズレたら笑えないし、場所が悪いとタライが当たらないとか……。そういうものを子供の頃、普通に見ていたけど、自分がこの世界に入ってから見たときに“これってすごいことだったんじゃないか”って思ったんですよね。

『マッコイと野郎ども』は、毎回大人数で悪いことをした企業を騙したり、そこからお金を持ったりする話なのですが、これも脚本自体が面白くないと成立しない。そういうことが分かるようになってきて、“すごいことだったんだな”って。

――『金田一』シリーズドラマの魅力はいかがですか?

(原作の)横溝正史さんの小説に漂う閉塞感ですね。田舎の村の風習、そこで起こる殺人事件。それをよそから来た金田一さんが解決する……。

突拍子もないように聞こえるけども、暴かれていく事実が残酷だったり、犯人の生い立ちが複雑だったりと、そこまでにいたる物語がものすごくせつない。

金田一さんが謎解きをしていく中でも、ちゃんと相手のことを思うんです。そうやって見てきたものが、今の自分に(『緊急取調室』での演技などに)蓄積されているような気がします。

――そんな天海さんが影響を受けたエンタメ界の人を教えてください。

自分が宝塚歌劇団を受験しようと決めてから、改めて宝塚を見に行ったことがあったんです。そのときに見た麻実れいさんという上級生の方が、『風と共に去りぬ』でレット・バトラーを演じていらっしゃったんですが、すごく圧倒されました。“なんて、すごいんだ! こんなすごい方がいるなら、ぜひ入らせてもらいたい!”って。

宝塚音楽学校では、月に1度、観劇日という日があって、上演中の公演を見ることができるんですが、入学して初めて見たのが、大地真央さんたちの退団公演だったと思います。そのとき見た大地さんが素晴らしくて……。“こんなに素晴らしい世界に入れて本当によかった!”と思いました。

もちろん物心ついて、キャンディーズやピンク・レディーなど、好きな方はいっぱいいらっしゃるけど、自分の行先を決めていく過程の中で、そのお2人から受けた衝撃はとても大きかったと思います。

――目線として“自分が「宝塚」を受験する”、と決めてから舞台を観劇すると、また違った印象を受けるのかもしれないですね。

そうですね。あと、自分にないものをたくさん持っていらっしゃる方たちと共演すると目が覚めます。老若男女関わらず『キントリ』にいらしてくれたゲストの方々からは、“こういうやり方があるのか”“こういう受け取り方もあるのか”と勉強させていただくことが多いんです。

それが自分にとってどういう形で出てくるのかは分からないですが、必ず身になっていると思います。このようなドラマ(ゲストを迎える)でなければ、毎週違う方とお仕事できないし、『キントリ』がなければ、共演させてもらえなかったんじゃないかって思う方もいらっしゃるので、本当にありがたいです。

(取材・文:浜瀬将樹)

<第2話あらすじ>

「小暮しのぶ」として潜伏すること50年……。突如、国土交通副大臣・宮越肇(大谷亮平)の汚職疑惑の真相を明らかにすると宣言し、宮越が乗った飛行機でハイジャック事件を起こした活動家・大國塔子(桃井)。しかし、塔子が宮越の第一秘書・東修ニ(今井朋彦)のアタッシェケースに忍ばせ、機内に持ち込んだという爆弾を確かめた「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の取調官・真壁有希子(天海)は、爆弾が偽物だと確信。塔子の身柄を拘束した警視庁が「爆弾は処理中に爆発した」と発表したことに疑念を覚え、本物の爆弾は“汚職の証拠”だったのでは、とにらんでいた。

このハイジャック事件には間違いなく裏がある――。そう考えた有希子は、自ら塔子を取り調べようと奮起。だが、すでに取り調べは公安が担当することになっていた。しかも、警察の上層部が“爆弾”の隠蔽に一枚噛んでいるとするならば、有希子は間違いなく邪魔な目撃者だ。案の定、刑事部長・北斗偉(池田成志)は有希子に辞表を書かせることを交換条件に渋々、キントリによる取り調べを1時間だけ許可する。

その矢先、本物の小暮しのぶ(円城寺あや)が遺体で見つかった。しかも遺体の傍らには、塔子がハイジャック決行前に切ったおさげ髪の束が! しのぶ殺害の容疑で塔子の逮捕状を別途請求し、取り調べ時間を延ばそうと画策する有希子。だが、北斗は頑として許可しない。

そんな中、ハイジャック事件で命を落とした東の息子・奨太(石田星空)がキントリを訪れ、父が飛行機に乗る直前に郵送してきたという筆箱を差し出す。中にはなんと、誰も想像すらしなかった“事件の骨組み”を示唆する重要な証拠品が入っていた。しかもこの証拠品、捜査を進展させるどころか、逆に有希子らの頭を混乱させる。

だが、時間は待ってはくれない。1時間という、あまりにも短い制限時間内に、“塔子の真の目的”と“事件の全体像”を明らかにすべく、不退転の覚悟で立ち向かっていく有希子。しかし、相手は50年前に7分間の名演説で名を馳せた、口の立つ女だ。当然のごとく、取り調べは壮絶を極め……。

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