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機関投資家が注目する森林ファンドとは何か

3月15日(金) 15:39

 森林ファンドという存在を知っているだろうか? 

 森林ファンドは実物投資にあるインフレヘッジ効果も期待できるため、インフレに慣れている米国の年金基金や大学の基金などが1980年代から積極的に投資しているファンドである。他の実物資産に比べると再生可能性も高く管理もしやすいことから比較的昔からなじみのある投資手法である。

 今後も木材はすう勢的に需給がタイト化すると考えられ、再生可能な資源であるとはいえ、その成長速度は需要に比べて遅いと思われる。

 実際森林投資自体は長期的には株式までには届かないが、安定的なリターンを誇っている。




 米国ではTimberland Investment Management Oganization(TIMO)といわれる投資ファンドを通じて投資することが一般的である。

 ファンドオブヘッジファンズなども一部の試算を森林ファンドに投資することで市場リスクを小さくしている。

 近年では米国の森林以外に南米、アフリカ、欧州、ニュージーランドなどの様々な森林への投資が活発になってきている。

■個人投資家は要注意

 こうした観点から年金基金などが資金の一部として組み入れる分には良いかもしれないが、個人投資家にとっては要注意といえよう。

 森林ファンドは一般的に個人投資家が苦手としている流動性リスクが高い投資対象なのだ。流動性リスクとはすぐに売却できなくなるリスクのことを言い、時には価格が表示されなくなることを言う。

 イギリスのEU離脱が決定した2016年には不動産REITですら、解約ができなくなったことはまだ記憶に新しいだろう。
 
 また多くの投資ファンドは投資期間を8年から15年ほどに設定しており、火災やハリケーンなどの災害による損害等、長期的な収益見通し、また表価格自体の不透明感はどうしても残ってしまう。ポートフォリオの中では一部にとどめるのが無難である。

 森林の価値は第三者の鑑定機関による鑑定評価などが行われるが、基本的に取引事例比較法やキャッシュフローディスカウント、木材市況などによる評価であり、机上の価格評価であることが否めない。

 またリーマンショック後に開始したファンドの場合は本格的な下げ相場での価格変動が見ることができないため

 実際の出口時期に来た時に大きく評価額が下がることなどもあり得るのが難しいところだ。あらかじめ覚悟して投資することが肝要だ。

■個人投資家は森林REITという手段も


 しかし近年流動性を高めた森林REITも登場してきている。通称TREITである。残念ながらまだまだ一般化されたとは言いづらく、売買は頻繁に行われていないため、本来の試算性に比べると価格変動が大きい傾向はあるが、TIMO型の投資に比べると個人でも投資しやすくなっているといえるだろう。

 以前は4つあったが、買収されて現在Timber REITは3つになっている。Rayonier、最大手のWeyerhaeuser、Potlatchである。そのほかにETFのiShares Global Timber&Forestry ETFやGuggenheim MSCI Global Timber ETFも投資対象としては近いものになるだろう。



 S&P500 との相関係数は0.55と分散投資効果も高く、リーマンショック時は下落したものの、その後の回復はいち早く回復している点で面白い投資対象といえよう。
リーマンショック後は必ずしも好調とは言えない状況ではあるが、分散投資の一環としては十分な効果が発揮されるだろう。




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