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苦境のレオパレス株式を買い進めるヘッジファンド

2月28日(木) 15:46

 テレビCMでもおなじみのレオパレス21。界壁の設置などに関して建築基準法違反が発覚し直近では株価の急落に見舞われている。

 レオパレス21の株式は直近下記のように推移しており、株価は半年前の1/3ほどまで下落している。


※ゆかしメディア編集部作成

 そんな中、同社の株式を積極的に買い進めているヘッジファンドが俄かに注目を集めている。その正体はゆかしメディアなどでも何回か取り上げたオデイアセットマネジメント(Odey Asset Management)である。英国が誇る著名な株式ロングショート戦略のヘッジファンドである。

 EDINET提出書類によると、オデイアセットマネジメント(Odey Asset Management)が初めて大量保有報告書を提出したのが8月24日、株価が550~570円程の水準だった頃に発行済み株式数に対して5%強まで保有比率を徐々に高めていったこととなる。

 5月中頃には1,000円程だった株価が、前述の「界壁問題」の影響で急落していく中で買い進めていったことになる。逆張りを得意とするオデイらしいやり口と言える。

 その後も株価の下落は止まらなかったが、オデイアセットマネジメント(Odey Asset Management)は継続して購入を継続し、2018年11月2日、2018年12月5日、2019年2月12日、2019年2月14日、2019年2月19日と保有比率を高めた旨の報告を提出している。
英国でも10本の指に入る巨大ヘッジファンドならではの豪快なナンピン買いと言えるだろう。現在の保有比率は11%を超えており、すっかり大株主となっている。

 今回の「界壁問題」は、レオパレスの施工した「ゴールドネイル」と「ニューゴールドネイル」ブランドの建物184棟中168棟に建築基準法で定められた界壁が設置されていなかったことが分かっている。両ブランドは全国に1,000棟程が存在しており、同じ比率で不正が行われていたとすると、このブランドだけで全国に900棟の「要補修物件」が存在していることとなる。
 上記ブランドを除く調査でも全体の13%程の物件に何らかの不備が確認されており、全国に38,000棟の物件が存在していることを考えると単純計算で4,940棟の「要補修物件」が調査を待っているような状況の可能性が高い。

 1棟補修するのにかかるコストはレオパレス21の担当者がメディア取材に応じたところによると60万円程だそうだ。4,940棟全てにこのコストがかかると考えた場合、同じく単純計算で29億6,400万の損失が発生することになる。

 レオパレス21の平成30年3月期決算によると利益は148億円ほど。上記の29億6,400万の損失がすぐに致命傷となるわけではないかもしれないが、「要補修物件」の問題が片付いたとしても、毀損したブランドイメージを回復させ例年通りの利益をあげていくことは決して容易ではないだろう。

 個人投資家が触るには少々リスキーな銘柄であるが、世界トップクラスのヘッジファンドマネージャーがどのようにポジションを持ち、解消していくのかについて目を配っておくことは非常に有意義だろう。

 現状はオデイアセットマネジメント(Odey Asset Management)が投下した資金に対して含み損での推移となっているが、2018年に50%超の年間リターンを記録した同ファンドの読みが正しいのか、これから答え合わせとなりそうだ。


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