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ディラン関係者、NYコーヒーハウス時代やジョニー・キャッシュとのブートレッグを企画中

9月29日(土) 9:00

ディラン関係者、NYコーヒーハウス時代やジョニー・キャッシュとのブートレッグを企画中
ディラン・チームは、今後のブートレッグシリーズでコーヒーハウス時代のコレクションとともに、1969年にジョニー・キャッシュと行ったデュエット曲を『Time Out of Mind(原題)』のボックス・セットとの並行リリースを思案中だ。

ボブ・ディランの『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』は11月2日までリリースを待たなければならない。しかし、彼のチームは次のアーカイヴ・リリース計画をすでに考え始めている。現時点では確認されたものはゼロだが、ディラン・チームが最も意気込んでいるのが、ブートレッグ・シリーズでニューヨークのグリニッチビレッジのコーヒーハウスで歌っていた時代の作品をリリースすることだ。

「しばらく前からボブの初期のパフォーマンスを集めたブートレッグ・シリーズを作りたいと思っていた」と、ボブ・ディラン陣営に近い関係者が教えてくれた。「彼が公式の録音物を作り始める前の演奏を記録したテープを何十年も前から集めている。そういった演奏を聞くことは非常に興味深いと思う。きっと『ザ・ヴィレッジャー』みたいなタイトルになるんじゃないかな」。



この時代の彼の演奏を記録した録音物はファンの間では前々から噂になっており、とりわけ当時ディランのガールフレンドだったボニー・ビーチャーと彼の友人トニー・グローヴァーが1961年5月から12月にかけて作った3本組みのテープが話題になってきた。当時のディランのセットリストには「Baby Please Dont Go(原題)」、「I Aint Go No Home(原題)」、「Man of Constant Sorrow(原題)」などのカバー曲が数多く含まれていた。「これまで誰も聞いたことのない、非常に美しい音響のテープが数本ある」と、件の関係者が言う。「もし、同じテープを持っている人がいたとしても、我々が持っているテープがオリジナルだ」と。

また、ブートレッグ・シリーズのアイデアとしてあがっているのが、ディランの1997年のカムバック・アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』を年代順に並べた作品だ。「あの当時をもう一度分析してみると非常に楽しいはずだ」とは関係者の弁。「(2008年のブートレッグ・シリーズの)『テル・テイル・サインズ』で数曲使っているが、あの頃の録音物がたくさん残っている。あのアルバム収録曲の異なるバージョンや初期のバージョンがあるんだ。しっかりとしたコレクションになるので真剣に考えている最中だ」と付け加えた。


2017年、ブートレッグ・シリーズが着眼したのがディランのゴスペル期とも呼べる1979年から1981年だった。今後、このシリーズでリリースするものがゴスペル期直後に何が起きたのかを伝えるストーリーになる可能性もある。「1980年代初頭を再分析するかもしれない」と、件の関係者が言った。「アルバム『ショット・オブ・ラブ』と『インフィデル』の間のものになるだろう。この時代も発掘すべきものがたくさんある」と。

ヨーロッパの著作権法では、50年間使われていない録音物はパブリックドメイン(公有財産)となるため、ディラン陣営は1965年から1967年に録音された録音物のほぼ全てを強制的にリリースせざるを得なかった。今後も同じ理由でのリリースが続くことだろう。「1969年のジョニー・キャッシュとのセッションがまとめられて、2019年にリリースされることになるだろう」と、前出の関係者が述べた。「聞きたがるファンがいれば、ブートレッグ・シリーズとして出るだろう。2〜3曲、これまで誰も聞いたことのない楽曲があって、これが本当に興味深い。ただ、楽曲のキーを変えているので個人的には大好きだとは言い難いが」。



1975〜76年のローリング・サンダー・ツアーのドキュメンタリーは作業開始から既に10年近く経過している。「それは来年公開したいと思っている」と関係者が教えてくれた。

そこで、「今年6月に30周年記念を迎えたネヴァー・エンディング・ツアーに特化したブートレッグ・シリーズはどうだろうか?」と、この関係者に聞いてみた。「それに似たようなことを思案中だ。きっと楽しい作品になるはずだ」が答えだった。さらに、ディランの2005年の自叙伝『ボブ・ディラン自伝』の続編について聞いてみたところ、「それはわからない。いいアイデアだとは思うけど」という答えが返ってきた。

大まかに言って、ディランのアーカイヴ・リリースに関して、今後の予定が明確に決まっているわけではない。「現状は、テープを聞き始めたばかりだ。これから何が面白いかを見極めていく。面白いものが見つかれば、それを掘り下げる。そうやって出来たのがゴスペル・コレクションだったからね。面白いものが見つからなくなったら、リリースを終了するだけだ」と、関係者が説明した。


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