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【米国発】新学期、新しい先生はアプリ好き!? 家庭とのコミュニケーション方法は担任次第

9月18日(火) 10:30

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【米国発】新学期、新しい先生はアプリ好き!? 家庭とのコミュニケーション方法は担任次第
広いアメリカでは、新学年が始まる時期は地域によって数週間単位で異なるが、シアトルのあるワシントン州西部はだいたい9月上旬に始まる。教職員と学区の契約交渉が難航した学区では9月第3週になってようやく始まった学区があるものの、息子の通う学区は9月5日が正式な登校初日となった。


と言っても、学校で自分のホームルームを見つけ、担任の先生に会って話をし、自分の机の場所を確認するのは、この日が初めてではない。

最初の登校日の1週間前には学校から担任の名前と教室の番号と位置がメールで知らされ(もちろん名前をググって、先生がネットに個人的に公開している情報をすぐにチェックした)、その数日後に学校で開かれた「Back to School Open House/BBQ」というイベントに参加したので、ひと通りのことは済んでいる。

そのイベントの日、私と一緒に校内を歩き、「There's my new classroom! 新しいお部屋はここだ~」と教室に入った息子は、ネットの写真では焦げ茶色だった髪を金髪に染めたらしい先生がパッと手を差し出して "Hi! I'm xxx." と言って私と握手する横で固まっていた。

初対面の人にシャイな息子は、先生が自分の目の高さまでしゃがんで、"I'm xxx. What’s your name?" と言うと、先生と目を合わせ、小さな声で挨拶して名乗り、 "So glad to have you in my class!" と言われながら、ボーッと握手。今回も初対面ではシャイ、でも次に会うときはもうわりと慣れて普段通りという、息子らしい流れをたどるのだろう。

そして、机に書かれた名前を見て自分の机を確認すると(1年生では自分で自分の机を決めて、その後に何度か席替えをしたらしい)、「Today's Scavenger Hunt」(今日のスカベンジャーハント)と書かれた紙が置かれている。スカベンジャーハントとは、ゲーム感覚で用意された課題や質問をクリアしていくというもので、「クラスでシェアして使うクレヨンや糊などの備品を箱に入れる」「先生がホワイトボードに用意したトリビア(クイズ)をやる」などの課題がリストされている。

子どもはたいてい、「全部やった!」という達成感が好きだ。スカベンジャーハントに敏感に反応し、次々とやっていく。トリビアの内容は担任の先生についてのあれこれで、「My age = 40-3」「The number of states I have lived = 5+1-3」と、足し算や引き算で答えを出すのが面白いらしく、息子は教室にやってきた新しいクラスメートと一緒になって答えを叫んでいた。

最後のタスクを見てみると、「連絡には "ClassDojo" というアプリを使うので、このパスワードを使ってログインしておいてください」という親向けのものだった。早速ダウンロードしていると、先生が "Thank you for doing it right away!" と言ってくれる。最近すぐ忘れるから、忘れる前にやっておこうとしているのだということは言わないでおく。

このアプリのDojoは日本語の「道場」で、アイコンのキャラは鉢巻をしている。シンプルなので初めてでも使いやすく、先生はさっそくテキストで日々の様子を知らせて来たり、連絡事項やリマインダーをビデオで送ってくる。「金曜には白いフォルダをお子さんが持ち帰ります。提出していただかないといけないものがあるので、必ず中身をチェックしてください」「来週のカリキュラムナイトはお子さんの学習プログラムについて知るとても大切なイベントです。ぜひご参加ください」。

ある日は、「今から友人たちと食事に行くところなんですが、忘れる前にちょっとお伝えしておきたいことがあります」と、ばっちりメイクをして大きなイヤリングをした先生が車の中で録画しているという動画もあった。

昨年の先生は20代前半だったがアプリは一切使用せず、わざわざWordかなにかで週1回のまとめのニュースレターを作成して子どもに持たせるやり方だったが、結局3ヵ月しか続かなかったので、頻繁に細かくお知らせしてくれるのは、今のところありがたい。ツールはあっても、それを使うのは人間。いろいろな先生がいるものだ。


新しい担任の先生がすでに好きになったらしい息子が「学校が始まるの、楽しみ!」とニコニコする様子に、小学校入学直前というタイミングで同じ神戸市内でも離れた学区に引っ越した私とは正反対で、本当に良かったと改めてつくづく思う。よく泣いたし、電柱にしがみついて登校を拒否したことも、体調が悪いフリをしてずる休みをしたことも何度もあったし、馴染むまで2年もかかった。

そんな経験と、そして、深く多角的に考えず、いろいろなことを楽観的に簡単に考える大人になってからの性格から、子どもに話してもらえる関係を築いているか、話を聞いて話し合えているか、何かを見逃していないか、「子どもはすぐ慣れる」「子どもは大人が思うよりフレキシブル」と自分に都合よく解釈していないか、セルフチェックをし続けなくてはならないと思っている。

もちろん、だからといって恩着せがましい、重たい親にはなりたくない。日々のあれこれの中には特に意味はないこともあれば、「子どもはすぐ慣れる」「子どもは大人が思うよりフレキシブル」というのが当てはまる場合があることは、子どもだった時も親になってからも経験している。ただ、この貴重な時間をじっくり過ごして、子どもが助けを必要とするときに相談してもらえる親でありたいだけなのだ。なにしろ、あっという間に大きくなってしまうのだから。

大野 拓未大野 拓未
アメリカの大学・大学院を卒業し、自転車業界でOEM営業を経験した後、シアトルの良さをもっと日本人に伝えたくて起業。シアトル初の日本語情報サイト『Junglecity.com』を運営し、取材や教育プログラム
のコーディネート、リサーチ、マーケティングなどを行っている。家族は夫と2010年生まれの息子。

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