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ありそうでなかった、ママたちへの「タバコ」に関する実態調査とは

8月30日(木) 10:00

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ママたちへの「タバコ」に関する実態調査というのはあまり目にしたことがないのではないでしょうか? 今回、ママとタバコに関する意識調査が行われましたので、その結果をもとにママとタバコについての意見や、禁煙、タバコへの付き合い方について考えてみましょう。
ママのタバコと育児に関する意識調査
2018年7月29日~2018年8月5日に行われたこの調査は、「家族の健康を支え笑顔をふやす」をミッションとし、妊娠、育児中のママ向けにツールアプリやメディアを展開する「株式会社カラダノート」が、育児中のママ2,230名のうち、「喫煙経験がある」と回答した802名のママたちにアンケート調査を実施しました。
ママたちの喫煙事情、禁煙事情

喫煙というと気になるのが妊娠出産時の「禁煙事情」です。今回のアンケート結果では、喫煙経験があると答えた802名のママのうち、「妊娠や出産をきっかけに禁煙をしたことがある」と答えたのは483名となりました。割合でみると喫煙経験ありのママの約6割に当たります。さて、この数字は多いと受け止めてよいのか、少ないと受け止めるべきなのか、難しい問題ではないでしょうか。
産後の喫煙再開は?
産後タバコを吸い始めた時期
妊娠出産を機にきちんと禁煙ができたものの、産後に喫煙を再開したママは、喫煙経験のあるママのうち15%に及ぶ121名にものぼりました。そのうち、54.5%は産後3か月以内に喫煙を再開したと答えています。産後1年未満と答えたのは全体の78.5%となっており、産後1年の間に喫煙を再開してしまうママの数が多数ということが分かりました。
どうして喫煙を再開したの?
喫煙再開した理由
せっかく妊娠・出産を機に禁煙ができたのに、喫煙を再開してしまったのか。ママたちの意見をみると、一番の原因となっているのは「イライラやストレス(35.5%)」のようです。イライラやストレスを溜めこんでしまう原因としてあげられたのは、育児や夫、周囲の人からによるものが圧倒的だそうです。慣れない育児の中で、蓄積される疲労や育児や生活に関するさまざまな不安が、ストレスとなってママたちを追い詰めてしまうのかもしれません。次いであげられた喫煙再開の原因は「まわりが吸っていたから」と「母乳を卒業したから」という意見が8.26%と同率2位となっています。
子どもへのたばこの影響
喫煙する、しないはママだけの問題ではありません。どうしてもやめられず喫煙を再開してしまう気持ちがあるのかもしれませんが、子どもたちへの影響を常に忘れないでほしいと願います。
妊娠中の喫煙が及ぼす影響
たばこの煙には有害物質が数多く含まれており、ニコチンや一酸化炭素があります。妊娠中の喫煙は、ニコチンが血管を収縮させて、子宮胎盤循環血液量を減少させます。一酸化炭素は血液の酸素運搬能を低下させることで組織中への酸素の放出を阻害し、お腹の中の赤ちゃんは低酸素状態に陥ります。これらの影響で喫煙しない妊婦さんと比較すると平均200gも出生体重が低くなっています。それだけではなく、妊娠中の喫煙は、自然流産の発生率が約2倍、早産率が約1.5倍、周産期死亡率は1.4倍も高くなるといわれています。
授乳期の喫煙が及ぼす影響
授乳をしている時期のママの喫煙は、喫煙をしないママと比較すると、母乳の分泌量が10~20%低下し、その低下率は喫煙量の多さに比例して著しいと明らかになっています。また授乳することで赤ちゃんにもニコチンの影響があります。1日20本喫煙するママから授乳されている赤ちゃんには、嘔吐、下痢、脈拍増加、落ち着きがないなどの症状が表れやすいという結果が出ています。
アンケート結果の中に「授乳間隔があいたときなどに吸うようにしている」と答えたママが5.78%もいたようですが、授乳時期は子どものためにも禁煙するよう努めてください。
受動喫煙が及ぼす影響
ママが喫煙しなくても、パパや周囲の方が喫煙することで受動喫煙となり、ママや赤ちゃんの血液中のニコチン濃度が上昇します。受動喫煙は赤ちゃんにも影響を及ぼし、小児呼吸器疾患の発症や乳児突然死症候群の発症率も上がってしまいかねません。
参考:厚生労働省 | -たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう-「授乳期の喫煙の影響」
ママとタバコ、正しい付き合い方を考える

タバコはマナーを守って子どもファーストに考えることができれば、絶対に禁煙しなければいけないというわけではないでしょう。もちろんママ自身や、子どもたちのことを考えると喫煙しない方が体に及ぼす悪影響は少ないですが、喫煙することでママの心が少しでも楽になるのであれば、それを強制することは誰にもできないのではないでしょうか?
『子どもの前で吸わない、子どものいる部屋で吸わない』
今回のアンケートではこのようなママのコメントもあったそうです。このことを徹底しているママは全体の57.85%を占めています。全体のおよそ半分しかいないと思うかもしれませんが、これだけでも徹底してくれるママがいることに安心しました。もちろん、もっとパーセンテージが増えてほしいのが本音ですが……
子どもを受動喫煙から守ろう
ママと子ども、その生活の中からタバコとの付き合い方を考えるとすれば、受動喫煙から子どもを守ることではないでしょうか。子どもがいる前では吸わないのは基本で、子どもがいる室内・車内では喫煙しないことを徹底していただければと思います。
受動喫煙以外にも危険は潜んでいる
ベランダなどで喫煙をしていて、吸殻をそのままにしているのも危険です。また、容易に子どもの手が届くところにタバコなどを置いておくのも大変危険です。実際アンケート結果の中にも、誤飲を防ぐために保管場所に気を配るようにしていると答えたママもいました。それでもタバコの誤飲による事故は後を絶ちません。平成15年に行われた調査によると、タバコの誤飲に関する報告は誤飲事故における40.7%となる350件が報告されていました。タバコそのものが194件、たばこの吸い殻が145件、タバコの溶液が11件と決して他人事ではない数字です。特にタバコの誤飲が多い子どもの年代は、ハイハイやつかまり立ちをはじめる6~11か月の乳児に集中している結果も出ています。何かあってからでは取り返しがつきませんので、しっかりと保管・管理を行うようにしましょう。
参考:厚生労働省 | 2. 家庭用品等に係る小児の誤飲事故に関する報告「(3)原因製品別考察 1)タバコ」
喫煙するならどう付き合っていくかをよく考えよう
ワンオペ育児(※)などの言葉があるように、小さな子どもを抱えたママの育児は孤独であったり、家族などの周囲の人に理解してもらえなくてストレスフルになることもあるでしょう。そのようなときに、少しの逃げ場であったり、気持ちを支えてくれるのがタバコであるのかもしれません。
『衣類にタバコの匂いがつかないように上着を着て吸う』
『なるべく吸わないようにのど飴をなめ続ける』
『吸ったあとは清涼菓子・歯磨き・手洗い』
一般的な喫煙のマナーやルールだけではなく、ママ自信が喫煙に関する独自のルールを決めて、きちんと守るようにしているという努力の声もアンケートの中にありました。禁煙できるのが一番ですが、無理に禁煙してひずみが起こってしまうことも心配です。それならルールやマナー、モラルを徹底して守りながら、タバコとうまく付き合う方法を模索することもありではないでしょうか。
※育児の当事者たち(主に母親)が使う俗語。ブラック企業の「ワンオペ(長時間1人で清掃・調理・仕入れなどすべての業務をこなす)」労働が、母親たちの家事育児などの労働とそっくりなことから、ネットを中心に2015年頃から母親たちの間で広まり始めた。
参考:内閣府「「ワンオペ育児」の現状」
文・櫻宮ヨウ 編集・木村亜希

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