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日テレと真逆の番組作りを…「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の伊藤P、テレビマンの心意気を語る

7月31日(火) 8:53

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日テレと真逆の番組作りを…「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の伊藤P、テレビマンの心意気を語る


 話題の番組『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京)。担当するのは「伊藤P」の愛称で知られるテレビ東京の伊藤隆行プロデューサー。

「企画書を書かないのは死んでいるのと一緒」というテレ東イズムのもと、毎日のように企画書を書き続け、企画力を鍛えた。そして入社4年目で制作局へ異動し、バラエティの世界へ。28歳のときに手がけた『ダチョウ&さまぁ~ずの若手で笑っちゃったよ!』という特番で、さまぁ~ず、劇団ひとり、おぎやはぎと出会い、『大人のコンソメ』『ゴッドタン』『怒りオヤジ』『モヤモヤさまぁ~ず2』など、のちの人気番組の起点となったという伊藤氏。特に話題となったのが冒頭に紹介した『緊急SOS! 池の水ぜんぶ抜く大作戦』だ。昨年1月に放送された第1弾から話題を呼び、高視聴率を連発。今年4月からは月1回でレギュラー放送されている。

「僕は、制作現場で口癖のように言われる『企画に保険がない』とか『もうやり尽くされてる』という言葉は使ってはいけない言葉だと思っています。『池の水を抜くだけの番組』だって、ホラ、まだあったじゃん!って」

 視聴率という結果で、テレビの余白と新たな可能性を提示した「池の水ぜんぶ抜く」。同時に、環境問題にも一石を投じた事でも話題を呼んだ。

「番組を通して『外来種』という言葉を知ったり、生態系に関する課題を知ったり、そういった意味では日本人の文化度の高まりに少しは貢献できているんじゃないかと思っています。子供にも、大人にも、伝わるものは伝わったというか。テレビを作ってきてそう思えたのは初めてかもしれません」

◆“視聴率三冠王”の逆をいく番組作り

「バラエティは原則、『非日常でなければいけない』と思っています。普段の生活で体験しえないものが見られるかどうか。昔からそうなんですが、今それを我々がやれているのか? ということになりますよね」

 基本的には「他局の番組はあまり気にならない」という伊藤氏だが、番組作りをするうえで参考にしているものがあるという。

「日本テレビさんはリサーチと分析に基づいた番組作りをしているらしいので、あえてその逆を行く。日テレと真逆をやっていれば、それに近いものができるんじゃないかという僕の中の方程式があるんです(笑)」

 伊藤氏はバラエティ、そしてテレビの未来についてこう語る。

「今は『テレビが面白くなくなった』というよりは、日本人が色々な『面白い』を知ったことで、ハードルがどんどん上がってきているんだと思います。テレビ業界は、そのハードルが上がっているのに、気づくのが少し遅かったのかもしれません」

 とはいえ、テレビが発するものが世の中の中心にあるという状態は当面続いていくとも語る。

「だからこそ、色々なコンテンツが生まれ選択肢も多くなっていく中で、テレビが中心にいるためには『すこぶる面白いもの』『すこぶるくだらないもの』『すこぶるためになるもの』を真摯に作っていかなければならない、と思いながら番組を作っています。そうすれば、その選択肢の中にテレビもしっかり入ってくると思います」<取材・文/週刊SPA!取材班>

『緊急 SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京)

危険生物に悩まされる近隣住民の SOS に出動!外来種が大量発生し困っている池の水を全部抜き、何が潜んでいるのかを大調査!そこには予想だにしない生物の姿が!? 次回放映は9月2日(日)

【伊藤隆行氏】

テレビ東京 制作局プロデューサー。1972年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、テレビ東京に入社。担当番組は『モヤモヤさまぁ~ず2』『池の水ぜんぶ抜く大作戦』『にちようチャップリン』『さまスポ』『おしゃべりオジサンとヤバイ女』『やりすぎ都市伝説』など

※週刊SPA!7月31日発売号「テレビはやっぱり面白い!」特集より



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