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「1浪3留、モテない。ニートになって餓死するしか…」悩む就活生を救う言葉

6月15日(金) 8:33

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「1浪3留、モテない。ニートになって餓死するしか…」悩む就活生を救う言葉


【佐藤優のインテリジェンス人生相談】

“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!

◆1浪3留で将来の展望が見えません

内山宗一(ペンネーム) 学生 男性 25歳

 私は1浪3留している大学生です。佐藤さんの出身校と似たようなグループ扱いされる大学です(偏差値はかなり落ちます)。単位の計算ミスや就職活動の失敗によって現在こうなっています。就職活動について、何もやる気が出ません。面接に行ってもどうせ落とされます。それに労働時間がアホみたいに長くなくて、給料も安すぎるほどではない、みたいな企業はどうせ雇ってくれません。

 やりたいことが特にあるわけでもないですし、自分なんか雇うようなブラックで働くくらいなら、ニートで寄生して親が死んだらそのまま自殺か餓死か刑務所みたいなほうがマシな気がしてきます。

 チビだしどうせモテないし何かもう将来何も良いことがないのでは、と思うのですが、何か就職活動をやる気が出そうなアドバイスをください。

◆佐藤優の回答

 まず重要なのは、1浪3留くらいで自暴自棄にならないことです。1浪はよくあることです。問題は3留です。あなたの中に、自分は周囲とは違うのだという根拠のない優越感があるのだと思います。それだから周囲がみんなバカばかりに見えて、大学の授業に身が入らないのだと思います。そういう自分の姿が滑稽であることについて、あなた自身が気づき始めています。しかし、それを認めるとプライドが崩れてしまうので不安です。そうしているうちに何も手につかなくなってイライラが昂じているというのが現状だと思います。

 こういうときは、過去の苦しい時期を生き抜いた人の手記を読むと参考になる情報が見つかります。例えば、京都人民戦線事件に連座して、治安維持法違反容疑で1938年に逮捕され、その後、裁判で執行猶予付の有罪が確定した和田洋一先生の手記『灰色のユーモア』にはこんな記述があります。

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 私は今これから、特高や思想検事や国粋主義者が大きな顔をし、民衆がおびえ、小さくなっていたあの時期のことを語ろうとしながら、“ひどい時代だったなあ”と今さらのように思う。“ひどい時代だったなあ”と思う心の根底には、“今はそれほどではない”という安心感がひそんでいることは事実で、それだからこそ、当時の私にとって深刻だったことが、今の私にはアホウらしくみえたり、ユーモラスであったりする。

 あのころはひどい時代だったと私が言えば、四十歳以上の年配の人は、比較的簡単に同調してくれるだろう。しかし誰も彼もというわけでは決してない。私たちがひどい時代だったと思っているその方向へ、日本を逆もどりさせようと躍起になっている人たちも、もちろんいる。(中略)いずれにしても今は奈落の底への地すべりの時代、破局への一方的傾斜の時代ではない

(『灰色のユーモア――私の昭和史』16頁)

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 和田先生がこの手記を発表したのは、1958年、55歳のときです。私は現在58歳ですから、だいたい同じ年といっていいでしょう。私も鈴木宗男事件に連座して逮捕され、東京拘置所の独房に512日間勾留されました。「当時の私にとって深刻だったことが、今の私にはアホウらしくみえたり、ユーモラスであったりする」ということは、私についても言えます。

 あなたは、今苦しんでいて、「ニートで寄生して親が死んだらそのまま自殺か餓死か刑務所みたいなほうがマシ」と思っていますが、今から30年後、55歳になったときには、「あのとき何であんな気持ちになったのかなあ」とアホらしく思えるようになります。そのためには、まず大学の単位を取って卒業することです。大学の就職部でよい仕事が見つからないならば、ハローワークに通いましょう。必ずどこかに就職できます。そこで真面目に仕事をすれば、将来の展望が必ず見えてきます。頑張ってください。

今週の教訓

今の悩みも30年後にはアホらしく思える

【佐藤優】

’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

※週刊SPA!にて連載中『佐藤優のインテリジェンス人生相談』より



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