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小芝風花、呉服問屋の娘を体現「凛とした女性に見えるよう頑張りました(笑)」

6月15日(金) 8:00

向井理が主演を務め、放送中のドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」(毎週土曜夜6:05-6:45、NHK総合)。6月16日(土)の第4話からの「雷神」編に、女優の小芝風花が登場する。

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同作は、辻堂魁の小説「風の市兵衛」シリーズのドラマ化。現代で言う会計士兼経営コンサルタントの渡り用人・市兵衛(向井)が人々をそろばんと剣術で助ける姿を、3話で1つのエピソードとして描き出す。

今回、「雷神」編でお絹を演じる小芝にインタビューを敢行。お絹のキャラクターについてや、“ラストシーン”からクランクインしたという撮影の裏話、また8月に放送される、NHK広島放送局開局90年ドラマ「夕凪の街 桜の国2018」(NHK総合)の見どころについても語ってもらった。

――「そろばん侍 風の市兵衛」で演じるお絹について、小芝さんはどんなキャラクターだと捉えていますか?

原作の小説を読ませていただいたんですけど、昔(江戸時代)の19歳は本当にしっかりしているなと思いました。

お絹は母親がいなくて、小さい頃から呉服問屋の娘として育ち、おとっつぁんの天外(高橋克実)から商いや絹について、いろいろ教えられてきた女の子。精神年齢がめちゃくちゃ高いです。

――台本のお絹のせりふには“!”や小さい“っ”が多いですね?

私も最初に読んだ時、元気で明るい女の子なんだろうなと思いました。でも、監督からは「そんなに気にしなくていいよ」とアドバイスを頂いたんです。

おとっつぁんが大変なことになって、自分が店を守る立場になり、今まで以上にしっかりしないといけなくなって。

もともと大人っぽい女の子なんですけど、さらに覚悟を持って商いを続けていく芯の強さのようなものをうまく表現できたらいいなと。

そういうお絹の変化は、ドライやリハーサルを重ねていく中で、監督と話し合いながら作っていきました。

――演じていて苦労した点は?

お絹はおとっつぁんに育てられて、店で働いている手代たちも男の子ばかり。そういう環境の中にいたので、男勝りとまではいかないかもしれないですけど、女の子っぽくないと言いますか、すごく強い部分があるんですよ。

だから、段差があるようなところから降りる時もどこかに手をついたりしないとか、女性らしさを少し抑えた演技を心掛けました。

だからといって、絹を扱う商売なのでがさつになってはいけない。自分なりに、凛とした女性に見えるよう頑張りました(笑)。

■ 所作は難しい

――時代劇に出演する機会が多いので、これまでの経験が役に立ったことも?

何回出演しても所作は難しいですね。気を付けないといけないところがたくさんあります。でも、以前よりは着崩れしなくなりました。

肩が凝ったりするしんどさは変わらないですけど(笑)、長時間着ていても大丈夫です!

――向井理さんが演じている主人公・市兵衛の印象は?

感情が表に出ない、本当に“風”のような人。何を考えているのかを表情から読み取ることは難しいですけど、頭の回転が速くて、人とは違うところを見ているんです。

相手のちょっとした言葉のニュアンスや表情の変化に敏感で洞察力も鋭い。それに、何といっても殺陣がかっこいいですよね。風のように舞いながらも迫力がある。向井さんの立ち回りは見応えがあります。

――おとっつぁん役の高橋克実さんとの共演はいかがでしたか?

おとっつぁんは、めっちゃかっこいいですよ! 長屋が取り壊されそうになった時に立ち上がる姿は迫力があります。声がとてもすてき。長屋の人たちが頼ってくるのも分かる気がします。

その一方で、娘のお絹を思う気持ちが強いところは、普通のお父さん。高橋さんの優しい目が印象的でした。

――市兵衛は“そろばん侍”と言われるだけあって計算が得意ですけど、小芝さんは?

私はたぶん…文系だと思います(笑)。そろばんは習ったことがありません。劇中で市兵衛さんが使っているそろばんは昔のものなので、今のものより難しそう。私には絶対無理です(笑)。

――そろばんとは違う意味になりますが、自分で“計算高いタイプ”だと思いますか?

う~ん、どうなんでしょう。計算通りに進んだ試しはないですね(笑)。一応、考えたりすることもありますけど、うまくいかないことの方が多くないですか?

――まぁ、大体失敗しますね(笑)。

そうですよね(笑)。難しい計算はできません(笑)。

――「雷神編」は、上・中・下(第4~6話)の3部構成ですね。

私自身、時代劇を見ていると分からない言葉が出てきたり設定について考えているうちに置いていかれることがあるんですけど「そろばん侍 風の市兵衛」はとても見やすくて、すごく面白い。

お金の計算も絵を使って分かりやすく説明してくれるので、若い世代の方たちも楽しめると思います。

悪い人たちを倒していく市兵衛さんの立ち回りも見ものですよ!

■ 「夕凪の街 桜の国2018」にも出演

――8月6日(日)には、NHK広島放送局開局90年ドラマ「夕凪の街 桜の国2018」にも出演されますね。

昭和30年、昭和40年、平成と、3つに物語が分かれていて、私は昭和40年パートに登場する太田京花という女の子を演じています。

物語は昭和と平成の2つに大きく分かれていて、私は昭和パートに登場する太田京花という女の子を演じています。

――京花は、どんな女の子ですか?

京花は赤ちゃんの時に被爆した女の子で、おっとりとしたマイペースな性格。悪い言い方をすると、トロい感じ。

だから、周りの人たちからも被爆したからあんなふうになってしまったと言われてしまうんですけど、大切に思っている人への愛情が深いんです。

――気持ちが優しいんですね。

原爆で両親を亡くした京花は、近所に暮らしている「平野家」に出入りしていて、皆実(川栄李奈)の弟・旭(浅利陽介)と結婚することになるんです。

旭の母・フジミ(キムラ緑子)は京花のことをかわいがってくれて、旭との関係も理解してくれているんですけど、疎開先から戻ってきて被爆者と結婚する息子のことを思うと、親としてどこかやりきれない気持ちがあって。

人の思いを敏感に察知できる京花は、フジミのことも旭のことも好きだから二人の思いを感じて葛藤するんです。そこは、演じていても切ない気持ちになりました。

――2017年の「ふたりのキャンバス」に続いて“原爆”をテーマにした作品に参加していますけど、あらためて感じたことはありましたか?

これまでは、ニュースだったり、教科書に載っていることぐらいしか知らなかったんですけど、実際に被爆者の方たちとお会いしてお話を聞いていく中で、いろんなことを学びました。

そして、皆さんが後ろ向きではなく前向きに生きているということを知り、勇気をもらえた気がします。あらためて、今はとても平和な時代なんだなと実感しましたし、ふとした瞬間に幸せを感じるようになりました。

ドラマを見た方にも、いろんなことを感じていただけたらと思います。

――2017年に20歳になり、一年がたちました。20代になって何か変わったなと思うことはありますか?

お酒が飲めるようになったということで、先輩からご飯に誘っていただいたりして、いろんな交流が増えました。その場でお酒を飲むかどうかは別にして、タメになる話などを聞けるのが個人的にうれしいです。

――お酒は何が好きですか?

最初の一杯は、やっぱりビール。その後は、ハイボールを飲んだりしています。

どんなお酒があるのか全然分からないので、先輩が飲んでいるものに合わせたりすることもあります。

おつまみは、エイヒレの炙り! 小さい頃から、あのちょっと甘い感じの味が好きで、お店にあったら絶対頼みます(笑)。

――仕事の現場で後輩も増えてきたんじゃないですか?

「そろばん侍 風の市兵衛」で、同い年のスタイリストさんと出会ったんです。

私は14歳の時にデビューして、当たり前ですけど周りにいる人たちは年上の方ばかりでした。

特にスタッフさんは、ベテランの方たちが多かったので何か新鮮な気分。ちょっとずつですけど、大人になってきたのかなって思いました。

■ 思い出せなくて困ることも(笑)

――そういえば、年始のインタビューで「脳のギガ数を増やしたい」と答えていましたけど…。

全く、増えていません(笑)。もともと、決まった容量があるんだと思いますが、新しいセリフを覚えると、古いものからどんどんなくなっていくんです。

だから、結構前に撮影した作品について聞かれた時に、現場でどんなことを話していたのか、なかなか思い出せなくて困ることがあります(笑)。

――セリフは、どれくらい残っているものなんですか?

作品によるかもしれません。撮影が終わって時間がたったら全く一言も出て来ない時もありますし、断片的に残る場合もあります。

自分の好きなシーンや思い入れのあるセリフは、結構覚えていたりしますね。ただ、昨日誰と何をしゃべったのか思い出せない時もあるので、このまま年齢を重ねて行ったらどうなっちゃうんだろうって不安になることがあります(笑)。

――(笑)。最近、何かハマっていることはありますか?

お料理をするようになりました。まだ、レシピを見ながらというレベルですけど(笑)、和・洋・中、万遍なく作るようにしています。

レシピ通りじゃないと不安なので、材料も書いてあるものをメモして、スーパーに買いに行っています。

――調味料などは、きっちり量るタイプですか?

まだ、目分量で作るのは怖いです(笑)。レシピ通り、きっちり量りながら作っています。タレなどは、最初に全部合わせておくと間違いがないことを学びました。

作った料理のレシピは、自分なりにしっかりと書き留めていこうかなと思っています。いつまで続くかは分かりませんけど(笑)。(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)


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