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整体師が指摘 実は体を痛めやすい日常生活の動き

10月2日(月) 19:00

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どんな仕事をしていても、体に痛みや凝りを感じることがあるはず。一過性のもので、自然に良くなるならいいのですが、問題は慢性化してしまっている場合です。

マッサージや整体に通っている人は多いと思いますが、その効果は一時的なもの。時間が経てばまた症状が出てきます。それならば自分の痛みに対してのセルフケアの方法は身につけておいた方がいいかも。

今回は『体の痛みが13秒でスーッと消える! すごい整体』(SBクリエイティブ刊)の著者で、独自に編み出した「FS整体」を提唱する上原考一さんに、体の痛みや凝りを軽減させるための考え方や具体的な方法についてお聞きしました。

■「猫背」も「脚組み」も悪ではない

――『体の痛みが13秒でスーッと消える! すごい整体』についてお話を伺えればと思います。まずは上原さんが提唱されている「FS整体」とはどのようなものなのかを教えていただきたいです。

上原:「FS」というのは「フリースタイル」の略です。つまり、やり方を決めつけない整体、ということですが、実際は「やり方」というよりも「考え方」に近いんです。

一般的な整体やマッサージのほとんどは、体を揉んだり押したりというアプローチで行いますが、私はそれを一切やりません。なぜかというと、揉んだり押したりすることで、その部分の筋繊維が切れて炎症を起こしてしまうからです。それでかえって痛みが出てしまったりする。

――それは、強く揉みすぎていたり、程度の問題ではないですか?

上原:いえ、肩こりや腰痛といった体の痛みを改善するには、その周辺の凝り固まった筋肉を弛めればいいので、本来揉んだり押したりする必要はないんです。

凝りや痛みを軽減するには、そもそもなぜその部分が凝っているのかと考える必要があります。全身の筋肉はつながって連動していますから、凝っているのが肩だったとしても、肩だけに問題があるとは限りません。足に問題があって肩に来ていることだってあります。

痛みの本当の原因に対処して、患部を揉んだり押したりすることなく痛む部分の筋肉を弛めていくのがFS整体の基本的な考え方です。

――今お話されたような整体の手法は独特なものです。この手法をどのように作り上げていったのかをお聞かせ願いたいです。

上原:僕自身がもともと20年以上椎間板ヘルニアを患っていて、悪い時は寝ることもできないような状態だったんです。もちろん歩けないし、パンツも靴下も自分ではけなくて、妻にはかせてもらっていました。

どうにかしたいと思っていろいろな治療院を渡り歩いても、とにかく寝てくださいと言われて、痛みをこらえてやっとの思いで寝たら、今度は上からグイグイ揉まれる。楽になりたくて行っているのにかえって辛い思いをすることに疑問を感じていました。

それで、自分で体のことや痛みについて、自分で試しながら勉強をするようになりました。たとえば、痛くて前屈ができないという時に、まっすぐ前屈するのは痛くてダメだけど、少しだけ体をねじって角度を変えるとできたりする。

こういうことを試行錯誤しながらやっているうちに「きれいに前屈ができなくても、すこし角度を変えてできるなら、それでもいいじゃないか」と思うようになったんです。つまり、痛みを抱えた状態でも自分が動きやすい動き方はあるわけで、それを探っているうちに最初はできなかったことが徐々にできるようになってくるということに気づいたんです。

もちろん、きちんとした整体の勉強も積んでいますが、それに加えて自分の体で試しながら今のスタイルになったというのが実際のところですね。

――動きで痛みを軽減するのはともかく、姿勢を変えることで痛みを軽減させることを繰り返していると、骨格が歪んだりしそうです。

上原:本でも書いているのですが、きれいな姿勢でいることが健康にいいというのは思い込みです。少なくとも、姿勢を正せば痛みが改善するわけではありません。

たとえば猫背にしたって、悪いことのように言われますが、あれは自分が楽だからあの姿勢に行きついているんです。

――猫背になっていることに気がつくと、つい姿勢を正してしまいますが、そのままでもいいんですか?

上原:ずっと猫背でいれば、姿勢を正した時には首や肩に張りや違和感を覚えるはずです。長時間同じ姿勢でいればそうなるのは当たり前で、それはそれでいい。私が言いたいのは、楽な体勢を求めて少しずつ姿勢を変えるというのは自然なことだということです。

これと同様に、椅子に座って足を組むことを、骨格がゆがむからよくないと思っている人がいますが、そんなことはありません。姿勢を正しく保てないことを気に病む必要はないんです。

――しかし、姿勢について一般的に言われていることとはかなり違います。上原さんの整体院にやってくる方に説明してもなかなか理解されないのではないですか?

上原:そうですね。「僕は常識と真逆のことをやるので、それを否定するんではなくて、とりあえず受け入れて聞いてください」という話はしていますが、なかなか難しいです。

ただ、どんな人も「もっと楽になりたい、痛みをなくしたい」という思いは同じです。「楽になりたいなら、少しだけ僕の考え方を受け入れて、試してみましょう」というとわかってくれる方が多いですね。

――比較的年齢層が高めの方に向けて書かれた本という印象を持ったのですが、上原さんが考えている想定読者はどのような方々ですか?

上原:体に痛みを抱える人なら誰にでも役立つように作っていますので、特に年齢層を決めているわけではないです。

うちには中学生や高校生もたくさん来ます。スマホやパソコンを使う時間が増えたせいか、中高生でも腰痛や肩こりが出る子が増えているんです。

――先入観がないぶん、子どもの方が上原さんの整体理論を受け入れやすそうです。

上原:大人と比べるとかなり柔軟ですね。だから、やはり症状の改善も早いですよ。もともと子どもの場合は体が痛いといっても、大人ほどの体の狂いがないこともありますが。

ただ、やはり僕のところに来ている時間よりもそうでない時間の方が圧倒的に長いので、「来ない時にどう過ごすかが大事だよ」という話をして、生活習慣の改善を指導したり、本で書いているようなセルフケアの方法を教えたりしています。あとは日常生活での体の動かし方ですね。

――「体の動かし方」とはどのようなものですか?

上原:私たちが普段やっている日常生活の動作は、体の本来の構造に則していないものが案外多いんです。

たとえば、朝起きる時は仰向けの状態で体を起こすという人が多いと思いますが、これって腰にはかなり負担の大きな動きで、一度うつぶせになってから膝と腕を使って体を起こす方が断然楽なはずです。

――なるほど。

上原:やってみるとわかりますが、椅子から立ち上がる時もそうで、まっすぐ上に立ち上がるよりも、少し頭を前に傾けて、膝から前に転がる感じで、一歩二歩足を立つ方向に出しながら立ち上がる方が楽です。

ぎっくり腰でうちに来た人でも、施術以前にこのやり方を教えるだけで椅子から痛みなく立ち上がれることもあります。

――体に痛みを抱える人は、負担の少ない動かし方を知るだけでもかなり状況は変わってきそうです。

上原:そう思います。だから、自分で自分の体を痛めないように、こうした動きについても教えています。
(後編につづく)

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