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体外受精の流れ・リスク・成功率とは?気になる疑問を医師が解説

8月21日(月) 20:00

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近年、40代を過ぎた芸能人の方が不妊治療を乗り越え、無事出産をされたニュースを度々見かけるようになりました。


子どもが欲しいのに様々な原因により授からず不妊で悩んでいる場合、不妊治療の一つに体外受精があります。


しかし、実際に行われる具体的な流れを知っている方は少ないのではないでしょうか?


今回は、知っているようで知らない、体外受精の流れ、成功率、気になるリスクや費用などを医師に解説していただきました。







体外受精とは

体外受精


受精とは精子と卵子が出会い合体する現象です。


人間の場合、通常は性行為で精子が侵入し、卵巣から排出された卵子と女性の体内で出会うことで起こりますが、不妊症の治療の一つとして、受精を体外で行うことを体外受精と呼んでいます。




体外受精が必要になる場合 

体の理由で思うように妊娠ができない
不妊の夫婦

  

■ 女性側の理由

・排卵がうまくいかない

・卵管がつまっている

・子宮内膜症などのために排卵された卵子がうまく卵管に届かない


■ 男性側の理由

・精子が少ない

・奇形率が高い

・運動率が低い


今までの治療で妊娠しなかった
不妊


特に理由は分からないが、今までの治療でうまくいかない場合にも行われます。


早く妊娠をする必要がある
パスポート


他の方法でも妊娠できるかもしれないが、以下のような早く妊娠をする必要がある場合に行われることもあります。


・夫が海外転勤になる

・がんの治療のため、卵巣機能が失われる予定がある

・若い時に未受精の卵子を凍結してあり、後になり使用する場合


その他
代理夫婦


卵子提供や代理出産で子どもを得る場合にも、体外受精を行うことになります。




体外受精の流れ

1. 卵子を育てる
飲み薬


卵子を複数育てたり、採卵前に不用意に排卵してしまわないようにする薬を組み合わせて使います。薬は様々なホルモンを含んでおり、飲み薬、注射薬、貼り薬、吸入薬など様々な形があります。


全く薬を使わない、もしくは最低限しか使わない場合(自然周期採卵や低刺激と呼ぶ)もあれば、薬を駆使することで一度の採卵で多量の卵子を得ることを目的とする場合(高刺激)もあり、患者の状態に合わせて選択されます。


卵子を育てる前の月経周期から、ホルモン状態を整えておく場合もあり、準備に数カ月要することもあります。


 2. 採卵
採卵


膣から針を刺して卵巣内の卵子を採取します。まれに、お腹の上から針を刺す場合や、お腹を切る手術をして卵子を採取する場合もあります。


針が刺さる部分のみ麻酔をする場合もあれば、眠くなる鎮静剤を注射して眠った状態で行うこともあります。


3. 精子採取
精子採取


マスターベーションをして精液を採取し、精子を選びます。また、数や奇形率を検査します。

  

 4. 受精
受精


卵子と精子を出合わせます。卵子の入っている皿に精子を入れるだけの場合もあれば、顕微鏡の下で精子をガラス針の中に捕まえ、卵子に人工的に注入する(顕微授精)こともあります。


ここで無事受精する場合もあれば、うまく受精しない場合もあります。


5. 培養 
卵子の培養


受精した卵子を数日培養します。初期胚と呼ばれる状態、もしくはさらに育って胚盤胞と呼ばれる状態になるまで培養します。


 6. 移植
子宮に受精卵を移植する 

育った受精卵を子宮内に戻します。ここで、数日前に採取したものを移植する場合もあれば、一旦受精卵を凍結し、次以降の周期に子宮の状態を整えてから移植にうつる場合もあります。


7. 妊娠判定
妊娠判定


移植から既定の日数後に、尿や血液検査で妊娠判定を行います。




顕微授精・人工授精との違いは? 

顕微鏡 

顕微授精
体外受精のうち、精子を人工的に卵子に入れるのが顕微授精です。


人工授精
人工授精は、卵子を体外に取り出さず、精液を子宮内や卵管内に送り込むだけの治療で、排卵・受精は体内で行われます。


不妊治療のステップとして、人工授精を試してから体外受精に進む場合もあれば、人工授精では妊娠が難しいと初めから分かっている場合には、人工授精をせずに体外受精を行う場合もあります。




体外受精の成功確率

受精


年齢、不妊の原因、治療を行う施設などにより人それぞれです。中には、一度の採卵で複数個の受精卵を作り、それを別々の時期に移植することで、複数人の子どもを授かる人もいます。


また、20回以上の体外受精を繰り返しても結果が得られない人もいます。




体外受精の費用

体外受精にかかる費用で悩む女性


健康保険が適応されず、全て自費診療となります。


費用は、卵子を育てるのにどのような薬を使うかや、ホルモン値の検査を何回行うかなどによって大きく異なりますが、 1回25万円〜50万円程度となります。


収入に応じて市の補助金が出る場合がありますので、区役所や保健センターで問い合わせてください。




体外受精のリスク 

出産が不安な女性


卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
卵子を育てる排卵誘発剤を使う場合、腹水が溜まるなどの卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が起こる場合があります。


出血、感染
採卵の際、腹腔内に出血や感染が起こる場合があります。


子どもへの影響
生まれた子どもに障害や発達の遅れがあるということはないと言われていますが、体外受精で生まれた子どもが、さらにその子どもを作ろうというとき、生殖能力に異常がないかは議論があり、結論が出ていません。




最後に医師から一言

医師と妊婦


不妊治療の一つである体外受精について一般的な事項を書いております。進めていく中で様々な疑問が生じると思いますが、主治医とよく相談して決めていってください。


(監修:Doctors Me 医師)



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